京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京都御所秋の一般公開

2014-10-31 14:55:56 | 京都めぐり

毎年恒例の京都御所秋の一般公開が始まりました。
今年は10月30日~11月5日の1週間です。
私は昨日の公開初日に行ってきました。

宜秋門から入りますが、その前に手荷物検査があります。
初日ですが平日でもあり、ここでの行列はありませんでした。





御車寄、昇殿を許された者が正式に参内する玄関です。
毎回、きれいな生け花が飾られます。





諸夫大夫の間と襖絵です。















今回、新御車寄の前に牛車(八葉車)が置かれています。
これは、大臣や公卿などが使用したもので、牛車の中は畳3畳ほどの
スペースがあるそうです。
ちなみに乗り降りは、後ろから乗り、牛を外して前から降りるそうです。










月華門です。





承明門と承明門から紫宸殿を見た景色です。









いつもは閉じられている建礼門も、一般公開の時は開けられます。





生け花です。


















紫宸殿の南庭、白砂が敷かれた広い庭です。





紫宸殿





高御座(たかみくら)、天皇の玉座です。





清涼殿、天皇の日常生活の 場として使われた御殿です。





中庭と渡り廊下





小御所、諸々の儀式が行われた場所です。










御池庭





御学問所と襖絵















御常御殿に入りますが、青空がとてもきれいです。





御常御殿は室町時代以降、天皇の日常の生活の場として利用されました。





御内庭の紅葉





襖絵





今回展示された杉戸板
「両王母」





「四季花鳥図」





見学が終わると広い庭にでます。
ここは、春は桜がとてもきれいです。





清所門を出て見学が終了です。
初日ということもあり、テレビ取材が来ていました。
私が宜秋門に入る頃はテレビ局が5、6社来ていて、
清所門を出た方にインタビューしていました。
その様子が夕方のニュースで流されていました。





いかがでしたでしょうか。
私にとっては素晴らしい一日でした。









昨日の二尊院、竹林の径、落柿舎、嵐山渡月橋の紅葉

2014-10-31 05:22:48 | 2014 紅葉

昨日も素晴らしい青空に恵まれました。
この数日、絶好の散策日和が続いています。
昨日は、人出が多くなる朝のうちに、もう一度嵐山方面に散策にでかけました。
二尊院の紅葉チェックができていなかったのです。

二尊院です。
総門は先日まで工事用のシートで覆われていましたが、いつもの景色に戻りました。
ここは「紅葉の馬場」と呼ばれる参道が見所ですが、まだ見頃は先です。
見頃は11月半ば以降でしょう。
参道だけ撮影しました。




















一部紅葉しているのを撮影しました。











先日も訪れたたばかりですが、落柿舎です。
去来がいた数百年前と変わらないような落柿舎の趣です。









去来も楽しんだであろう、落柿舎から見える小倉山の景色です。






常寂光寺から竹林の方に散策します。
竹林の径、まだ朝早いせいか観光客も少ないです。
凛と天に伸びる青竹は、いつも見ても美しいと思うのです。










昨日朝の嵐山渡月橋の景気です。
前日も訪れていますが、朝のほうが山肌がきれいに見えるようです。





嵐山の山肌にズームします。
来月半ばになれば、もっと嵐山は赤く染まります。





まだまだ見頃は先ですが、それでも色づき始めた嵐山は風情があります。
私は嵐山から、嵯峨野へとゆっくり、秋の色づきを探して歩くのがとても好きです。





昨日午後の嵐山天龍寺界隈の紅葉

2014-10-30 14:26:11 | 2014 紅葉

本日二度目の投稿です。
昨日午後の嵐山天龍寺界隈の紅葉状況です。
朝は冷え込んだのですが、秋晴れの好天に恵まれ、日中は暖かくなりました。
紅葉は気温差といいますから、これで紅葉も進んだようです。

まずは嵐山渡月橋です。










秋の特別拝観中の宝塚厳寺です。
先日訪れたより、明らかに紅葉しています。










天龍寺境内の景色です。
午後の時間帯だったせいか、観光客が多かったです。
特に外国人が多いのには驚かされます。

















塔頭寺院の松厳寺です。





境内の紅葉です。










選佛場と駐車場です。



























金戒光明寺、真如堂、南禅寺、天授庵の紅葉

2014-10-30 05:37:29 | 2014 紅葉

昨日の朝は、前日以上にぐっと冷え込みました。
そのせいで紅葉の色付きが増したようです。
朝カーテンを開けると、朝陽に映えた中庭のハナミズキの紅葉が目に入ってきました。





そしてドウダンツツジもきれいです。





絶好の秋晴れを予感させる朝の天気に、気もソワソワしだし、
妻を仕事に送り出し、私は紅葉チェックにでかけました。
まず向かったのは、金戒光明寺です。


金戒光明寺(黒谷さん)の山門









黒谷さんまで来れば、当然真如堂に足を伸ばします。
通称赤門から見た、朝陽を受けた真如堂の景色





五重塔の前の花の木(カエデ科)がきれいに紅葉しています。















無患子(むくろじ)の黄葉です。
この実は羽根つきの玉に利用されるそうです。





境内全体はまだ青紅葉ですが、一部紅葉もあります。









ホトトギスがまだ頑張って咲いています。





真如堂近くの大興寺です。





いつもなら、ここまでで一日の散策は終了ですが、あまりの好天につい、
南禅寺まで足を伸ばしてしまいました。

南禅寺山門です。




















天授庵が見頃開始との情報がありましたので入ってみました。
先日まで本堂の工事で、シートで覆われていましたが、
そのシートも外され、いつもの景観に戻りました。














南庭に廻ります。
全体的にはまだこれからですが、少しずつ色付きが始まっています。



































咲いていたお花も撮影しました。

シュウメイギク




どこもツワブキが見頃です。
わが家のは、まだ蕾ですが。





ここは青竹も美しいのです。




いかがでしたか、色付きが進んできたのがわかりますでしょうか。










植物園の紅葉と秋の草花

2014-10-29 15:56:59 | 2014 紅葉

本日も二度目の投稿になります。
ご紹介するのは、京都府立植物園の少しの紅葉と私の気に入った草花です。

南門に通じるケヤキの並木道、だいぶ色づいてきました。





ここも全体的には見頃は先ですが、広い園内の色づいている木々を探しました。

フウの大木ですが、紅葉が進んでいました。
これからもっと赤くなります。
















サトウカエデです。





木々の上の方から色づき始めています。











サザンカが咲いていました





サザンカ:栄光





サザンカ:朝倉






サザンカ:富士の峰





サザンカ:日の出富士





その他の秋の草花おとどけしましょう。

キクタニギク




ハコナデシコ(白)





ミツマタ





チャの花





アキノキリンソウ





シンフォリカルボス





フユザンショウ





シマシャジン





サイインヒキオコシ





コマキギク






今朝、冷え込みましたので、一気に色付きがましました。
明日、その色づいた紅葉の模様をお届けします。







大徳寺高桐院の紅葉

2014-10-29 05:32:16 | 2014 紅葉

2週間ぶりに大徳寺高桐院の紅葉チェックに行ってきました。
全体の見頃はまだ先ですが、少しずつですが、紅葉は進んでいます。
私は桜の咲き始めや、色づきが進む頃の秋の景色を見るのが好きです。
見頃はまだか、まだかと思い続けているほうが、楽しみがまして好きです。
満開になれば、後は散るだけです。
昨日今日と気温が下がりましたので、色づきが進むと期待しています。


入り口の門から見た景色です。
少し色づいています。





定番の参道の景色です。
まだまだ、青紅葉です。





でも、見上げれば陽当たりの良いところは、紅葉が進んでいます。











勅使門の上が比較的紅葉しています。

























帰りの参道です。





上は少しずつ色づいています。















ここはいつ来ても、青苔がきれいです。











東福寺の庭園 ~ 重森三玲の砂紋を再現 ~

2014-10-28 05:23:18 | 寺院・庭園


先日の24日、昭和の代表的な作庭家重森三玲が手がけた、
東福寺本坊庭園の作庭当時の砂紋が再現されました。
1939年に作られた大胆な枯山水の庭ですが、 重森三玲デザインの砂紋は、
1970年頃までは継承されていましたが、現在は弱い波紋でした。
私は素人ながら、「八海」の波にしては、弱すぎると常々思っていました。

この庭園が今年、国の名勝に指定されたのを受けて、
かつての写真などをもとに砂紋が復元されたのです。
従来の砂紋と違い、大胆で力強い波紋様です。

私はその前日に訪れたばかりでしたが、再現した砂紋は、
11月上旬までしか見れないと知り、再び足を運びました。

臥雲橋からの景色です。





本格的な紅葉シーズンに備え、臨時の券売所も設置されました。
シーズン中は、ここで大行列ができるのです。





私は庫裏に入り、方丈庭園に向かいます。





まずは、復元前の砂紋(今年8月撮影)を見てください。







今回砂紋が復元された南庭です。
広さ210坪の枯山水庭園に巨石を配置し、渦巻く砂紋で「八海」を表現しています。
以前と比べ、波の力強さがまったく違います。



























方丈から見える通天橋です。





一部紅葉しています。






北庭です。





日下門前の紅葉





東福寺を出て、泉湧寺塔頭寺院の今熊野観音寺に寄りました。
ここも、紅葉のきれいなところです。
でも今はまだ、奥深い東山の山中にあるせいか、ほとんど青紅葉です。



















大師堂で熱心にお参りする人





でも、一部紅葉もあります。















ツワブキは見頃でした。






来月のシーズン中にまた訪れたいと思います。




一昨日の落柿舎、祇王寺、清涼寺の紅葉

2014-10-27 05:26:39 | 2014 紅葉

一昨日、嵐山渡月橋、常寂光寺を訪れた時の続きです。

常寂光寺を出て、すぐの落柿舎です。
先日も訪れていますが、少しずつ秋の深まりを感じます。

落柿舎全景です。





二尊院(総門工事中)の紅葉の馬場と呼ばれる参道はまだ青紅葉です。
見頃は11月中旬以降でしょうか。
そこから少し足を伸ばすと、大好きな祇王寺があります。
祇王寺は紅葉の見頃は少し遅く、11月下旬ではないでしょうか。

祇王寺はやはり青紅葉です。





ここの最も美しいのは、青苔でしょう。














秋のキリン草です。





ダイモンジソウ





草庵の中、吉野窓が見えます。





紅葉はこれからですが、でも上を見上げれば一部紅葉しています。




















カラスウリ、可愛いでしょう。
こういうのが、民家の竹垣などに吊るされていれば、
家人のセンスの良さに感動いたします。





菊です。





ニシキギの紅葉も進んでいます。





帰り道、清涼寺前を通ります。
山門から見える境内の景色です。





昨日の日中は暑いくらいでした。
気温をチェックすると25度超えでした。
来週は気温も下がるようです。紅葉が進むと思います。




『音楽のように 革新の画家・ホイッスラー』日曜美術館

2014-10-26 20:40:18 | 美術・博物館


本日二回目の投稿になります。
今回の日曜美術館は、 『音楽のように 革新の画家・ホイッスラー』です。





京都国立近代美術館で、日本では27年ぶりのホイッスラー展が開催されています。
私はすでに足を運び、私のブログでも紹介しました。





ホイッスラー(1834ー1903) はイギリスで人気の画家で、
19世紀後半に、ロンドンやパリを拠点に活躍しました。
多くの画家たちが、絵画の革新を目指して格闘を続けていた時代、
「音楽が音の詩であるように、絵画は視覚の詩である」と語り、
色彩と形のハーモニーに"美"を見出そうとしました。
また、多くの印象派の画家が影響されたように、
ホイッスラーもいち早くジャポニスムに注目しました。

ホイッスラーと同世代のクールべ(1819ー1877)、マネ(1832ー1883)も、
従来の西洋の伝統絵画を打ち破り、西洋近代絵画を作った画家です。





私のブログで紹介した絵画以外をなるべく紹介したいと思います。


ホイッスラーが絵を志した時代の主流は、宗教や神話などの絵画です。
写実を重視した作品は、ルネサンス以来の西洋絵画の伝統でした。

それまでの伝統的な絵です。
ドミニク・アングル「アガメムノンの使者」1801




新たな絵画をめざしたホイッスラーが着目したのは、日本の浮世絵です。
19世紀半ば、日本の開国を機に大量の美術品がヨーロッパに渡り、
一大ブームとなります。いわゆるジャポニズです。
なかでも、浮世絵は多くの画家たちを魅了します。
ホイッスラーも、広重の浮世絵の大胆な構図や色使いに惹かれます。
従来の西洋絵画に見られない未知なる世界でした。

東海道五十三次 見附




広重のこの絵によく似たホイッスラーの銅板画があります。
「はしけ」1861
テムズ川に男が船をだそうとしています。
広重と構図がよく似ているでしょう。





東洋への深い関心を示した初期の作品
「紫とバラ色:6つのマークのランゲ・ライゼン」1864
中国や日本の美術品に囲まれ、壺に絵付けをする女性
絵の中の品々は、ホイッスラー自身のコレクションだそうです。





「肌色と緑色のヴァリエーション:バルコニー」1864ー70
テムズ川に面したバルコニーで、宴に興じる女性たち
これも浮世絵の影響が色濃くでています。





鳥居清長「美南見十二候 六月 品川の夏」




ホイッスラーは、1934年アメリカ・マサチューセッツ州に生まれますが、
9歳でロシア芸術の中心地のサンペトロブルグに移住します。
ホイッスラーは帝国美術アカデミーで絵を学びます。


「煙草を吸う老人」1959
20代半ば初期の作品で、リアリズムに傾倒していた頃の作品





25歳でロンドンに渡り、転機が訪れます。
パトロンとなったフデリック・レイランドからある依頼を受けます。
別の建築家に依頼していた、完成間近の晩餐会の設計図に、
ホイッスラーに少し手を加えるよう依頼されたのです。
しかし、ホイッスラーはほとんど完成していた内装を、作り替えてしまったのです。
壁はピーコック・ブルーに塗り替え、そこに金で東洋的な模様を描きました。
焼き物は中国や朝鮮半島の物を飾り、天井は日本の伝統的な波を、
孔雀の羽のイメージを重ねて作ります。


「青と金色のハーモニー:ピーコック・ルーム」1876ー77

京都の近代美術館でも再現展示された、ホイッスラーの室内全体の作品です。
この作品でホイッスラーの存在が広く世に知れわたります。
新聞で絶賛されますが、レイランドは激怒し喧嘩別れになります。
















その後、ホイッスラーは30代中頃からあるシリーズに取り組みます。
南米チリへの旅で、バルパライソという港町で半年滞在します。
そこで海辺の光景に心を奪われます。

「肌色と緑色の黄昏:バルパライソ」1866
一瞬の光のうつろいを捉えようと、すばやいタッチで描きます。





そして生まれたのが、夜景を描いたノクターンシリーズです。
代表作「ノクターン:青と金色」オールド・バターシー・ブリッジ1872ー75
テムズ川にかかる古い橋、対岸にほのかな街の明かり、空には花火が上がっています。





ホイッスラーが オールド・バターシー・ブリッジを銅板画で描いた作品
油絵の作品と比較し、橋の高さが違います。
また油絵の構図は浮世絵の構図に近いものがあります。





シリーズのなかで最も抽象的な作品
「黒と金色のノクターン:落下する花火」1875
川沿いの遊園地で打ち上げられた花火です。





しかし、美術評論家には不評だったようで、新聞でこき下ろされます。
評論家が高く評価していたのは、ラファエル前派のような、
徹底して細密に描いた作品です。

その代表作「オフィーリア」ジョン・エヴァット・ミレイ 1852






評論家の目には、ホイッスラーの作品が理解しがたいものでした。
結局、裁判に持ち込まれ、ホイッスラーは勝利します。



「青と銀色のノクターン」1872ー78





「ノクターン:ソレント」1866





ホイッスラーは、従来の西洋美術の伝統からの脱却を模索し、
時に厳しい批判にさらされながら、独自の美の世界を探求した画家と言えます。














昨日の嵐山渡月橋と常寂光寺の紅葉

2014-10-26 05:42:23 | 2014 紅葉

この数日、京都は日中は暖かいのですが、朝晩が冷え込んできました。
今年は例年よりは紅葉が早いようですが、もう少し冷え込みが必要です。

昨日の散策で訪れた、嵐山渡月橋と常寂光寺の紅葉の進み具合をお伝えしましょう。


嵐山渡月橋です。





山肌をズームしてみます。
少しずつ紅葉してきているのが分かります。





次は常寂光寺です。
私のお気に入りのひとつです。
まだ全体的に青紅葉ですが、陽当たりのよいところは一部紅葉しています。

仁王門です。





仁王門をくぐって見える景色です。
紅葉ピーク時には、溜め息がでるほど美しくなります。





見上げると陽当たりの良いところは紅葉しています。










本堂につながる階段を登ります。
階段から見た仁王門の景色です。





ここから見る京都市内(嵯峨)の景色です。





ズームしてみましょう。





老爺柿です。





本堂の庭園です。















青竹もとてもきれいです。





多宝塔と紅葉したモミジです。










寺務所です。





下ります。
やはり、ここはいつ来ても青苔が美しい。
外国人の御一行が仁王門から入ってきました。






全体的に青紅葉が多いですね。





下りから見た仁王門です。





ツワブキが見頃でした。





以上です。
ここも多くの外国人の方々とお会いしました。
来月中旬ならもっと素晴らしい紅葉が見られて、お国土産になれたのにと思いました。






















植物園バラ展と秋の草花

2014-10-25 16:13:28 | 京都めぐり


本日二回目の投稿になります。
先日(一週間前)訪れた、植物園の「バラ展」、投稿のタイミングが遅くなりました。
植物園会館の展示室で、バラ愛好家によるバラの展示が行われていました。
いくつか紹介しましょう。
春のバラの方が好きですが、秋バラもいいですね。
バラは華やかです。















































野外のバラ園も見頃です。
背景の山は比叡山です。











初秋の山野草はだいぶ姿を消しつつあります。
季節は着実に足どりを進めているのがわかります。
今は野菊などが目につくようになってきました。


マツムラソウ





ノコンギク






シュウメイギク(キク科ではありません)






ツリフネソウ





シロツリフネ





アケボノソウ





チャノキ(茶の木)





イナカギク





ヤブサンザシの実





オハラメアザミ





エゾノコンギク






今は、毎年恒例の観菊会も開催されていますので、またお届けできるかと思います。





御室八十八ヵ所めぐり

2014-10-25 05:22:37 | 2014 紅葉

世界遺産仁和寺の裏山に、御室八十八ヵ所霊場があります。
本家の四国八十八ヵ所巡礼に行けない人には、ありがたいプチ巡礼体験です。

ここの存在は、前から知っていたのですが、今まで機会がありませんでした。
妻は子どもたちが小さい頃、子どもたちと一緒に登っていました。
私は現役時代、子育ては妻に任せっきり(反省)で、一緒に行ってないのです。

退職後のいま、やっと 八十八ヵ所めぐりにチャレンジということで、
秋晴れの昨日、行ってきました。

そもそも、御室八十八ヶ所は文政10年(1827)が始まりのようです。
江戸時代の当時は、四国八 十八ヶ所の巡拝が困難な時代であり、
そこで仁和寺29世門跡の本願で、四国八十八ヶ所霊場の砂を持ち帰り、
仁和寺 の裏山に埋め、その上にお堂を建てたのが始まりとされています。
約3kmにわたる山道に、八十八のお堂(札所)が点在し、
それぞれのご本尊・弘法大師をお祀り されています。

一番札所からスタート、8時49分です。





坂道を登ります。
札所と札所の間はとても短いのです。
次の札所が見えているでしょう





御婦人方がおしゃべりしながら私を追い抜いていきます。





二十三札所あたりから、京都市内の眺望です。





萩の花を見つけました。
もうすっかり終わったと思っていたので、驚きました。





四十三札所あたり、愛宕山が見えます。





四十八札所あたりに、「成就山(じょうしゅさん)頂上、標高236m」
の看板が立っていました。





京都市内の眺望です。
私は高所恐怖症で高いところは全くダメなのですが、
まわりに木々があると平気なのです。
同じく京都市内を一望できる如意ヶ嶽(大文字)は怖くてダメです。
















双ヶ丘(古代古墳群)が眼下に見えます。
オレンジ色に紅葉した葉の上の黒い建物が仁和寺の二王門です。





後は大方下りです。
私は平地はそれなりの距離を歩いても平気なのですが、
筋力低下ゆえでしょうか、坂道、特に下りは足がカクカクします。
悲しいかな、お年寄りの方々にも追い抜かれてしまいました。





五十二番札所





八十一番札所






やっと、 八 十八箇所結願所です。






最後にもお参りし、終了です。
時間は10時58分、私の老脚で約2時間でした。





もう一度、来た道の仁和寺境内を通ります。
ここも、紅葉の見頃は先ですが、桜などの紅葉は進んでいます。





鐘楼の朱色が青空に映えてきれいでした。






五重塔です。










家に帰り着くと、足がふらふらです。














昨日の東福寺と智積院の紅葉

2014-10-24 05:24:26 | 2014 紅葉

京都は時代祭も終わり、本格的な秋に突入した感があります。
あと1週間もすれば11月、そろそろ紅葉がきれいになりはじめの頃です。
昨日、気が早い私は待ちきれず、東福寺と智積院に行ってきました。
まだまだ、紅葉の見頃には早いですが、見上げれば一部紅葉しています。

紹介しましょう。

臥雲橋からの景色






通天橋に入ります。
拝観開始時間直後で、観光客はまだ少ないです。





通天橋から臥雲橋を見た景色です。






広い敷地ですが、全体的には紅葉にはまだ早く、青々しています。










でも見上げれば、陽当たりの良いところは一部紅葉しています。
















落葉一枚





紅葉しているのを撮影してみました。















境内に咲いていた花です。
椿





茶の花





次は智積院です。





書院前です。





金堂前です。





ここも境内の紅葉は、まだ青く見頃はもう少し先です。





でも、一部紅葉しているのが目立ちます。
東福寺よりは紅葉感はあります。
























ツワブキが見頃になりました。






東福寺の見頃は、11月の中旬以降でしょうか。
その頃は、毎年大混雑しますが、それでも私は東福寺には毎年訪れています。



















2014 時代祭

2014-10-23 05:25:34 | 京都めぐり


昨日、時代祭に行ってきました。
時代祭は葵祭、祇園祭と並ぶ京都三大祭のひとつで、京都平安神宮の祭です。
この祭は、平安遷都1100年を祝う行事として、1895年(明治28)に始まった、
京都のなかでは、葵祭、祇園祭と比較して新しい祭りです。
祭の行列は、京都市民から選ばれた約2,000名の市民で構成され、
京都御所から平安神宮までの約2キロにわたり巡行されます。

次の画像だけは、昨夕報道されたテレビ映像です。




巡行は、明治維新から始まり、江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、
延暦の時代の順番に進みます。
衣装、祭具、調度品は1万2000点に及び、豪華絢爛な行列は時代絵巻です。
外国人の方々の多いのがわかります。

時代祭は毎年10月22日と決まり、現役時代は祭が土日でないと行けません。
退職後の昨年は体調を崩し、やっと今年、久しぶりの祭見学です。

朝から曇り時々雨でしたが、決行ということで京都御苑に足を運びました。
私が着いたのは11時過ぎで、行列に参加する方々が早めに昼食休憩中でした。
皆さん、撮影にも気軽に応じていました。















外国人の方々が集まり、撮影していた参加者です。





ちょうど12時に巡行開始です。
順番に画像をお届けします。











































































































































祭の後半、雨が降り始めしかも本降りです。
しかし雨の中でも、時代祭の行列は進みます。
ちょっと、雨の中の行列で可哀想なくらいでした。
私も早めに退出です。





『茶の湯の名碗』茶道資料館

2014-10-22 05:23:17 | 美術・博物館

先日、茶道資料館に行ってきました。




茶道資料館の開館35周年記念秋季特別展、『 茶の湯の名碗』を是非見たかったのです。
茶道会館の1,2階の第一、第二展示室に、前期(10/10~11/9)、
後期(11/11~12/7)に分けて、名碗が展示されます。

私が行った前期は50作品で、名碗と呼ばれてきた茶碗の美しさや、
個性、由緒などがわかるような展示スタイルになっています。

私は何度もブログに書いていますが、お茶は門外漢です。
しかし、茶道具や茶碗などを見るのは好きです。
それらには、長年わが国で愛されてきた、伝統工芸品にとどまらず、
総合的な美があります。

茶道知らずですが、美術好きの一人として、名碗を是非見たかったのです。

以下は、入館時いただいた、説明パンフレットの写真です。

私が気に入った茶碗を記しておきます。

私は全般的に、井戸茶碗が好きです。
□井戸茶碗 対馬井戸 朝鮮時代16世紀
□井戸茶碗 宗及井戸 朝鮮時代16世紀 重要美術品





□小井戸茶碗 銘朝顔 朝鮮時代16世紀


□瀬戸黒茶碗 銘小原木 桃山時代16世紀(不審菴藏)
三角に掛け残した腰の白い部分と、
黒く光沢した釉のコントラストが絶妙です。
瀬戸黒を代表する茶碗だそうです。





萩茶碗も良かったです。
渋い色合いが好きです。
□萩茶碗 江戸時代17ー18世紀
□萩茶碗 銘残雪 江戸時代16ー17世紀


紅葉呉器茶碗(泉屋博古館)





赤楽茶碗 加賀光悦 本阿弥光悦作(相国寺蔵)重要文化財





□色絵鱗波文茶碗 野々村仁清 江戸時代17世紀(北村美術館)
胴の外側に緑と青の釉に金彩を用い、鱗文が描かれています。
とにかく、斬新なデザインで、琳派の作品を見ているようです。


中庭は撮影可能というので一枚





見終わり、お茶と和菓子を頂戴しました。