京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

華道京展

2014-10-21 05:21:49 | 美術・博物館


「第65回記念 華道京展」を見に行ってきました。
会場はここです。わかりますか?





そうです。
大丸京都、この間まで外装のリニューアル工事が行われていました。
やっと完成し、記念イベントが 「華道京展」(10/16ー21)というわけです。

65回目となる京都を代表する生け花の流派による生け花展です。

私は生け花はしませんが、見るのは好きです。
この種の展示会は、多くが女性で、男性は非常に少なく、
入るのにちょっと勇気がいります。





撮影が可能でしたので、作品を紹介します。
どれもすばらしく、華やかです。
私は全くの門外漢ですので、画像だけでご容赦ください。



















































































































続きがあります。
午後にはアップできると思います。











上賀茂神社の 笠懸神事

2014-10-20 12:39:40 | 京都めぐり

昨日の日曜日も朝から絶好の秋晴れです。
休日は妻と買い物や美術館通いと決めているのですが、
肝心の妻は土日とも仕事です。
年内で定年退職なので、もうそろそろ後任に任せて、
ゆっくりしたらと思うのですが、最後までやり遂げたいようです。

仕方がないので、いつものように一人で外出です。
向かったのは、上賀茂神社で行われる笠懸神事の撮影です。





世界遺産上賀茂神社の本殿です。





笠懸(かさかけ)は、日本書記にも登場する日本古来の弓馬術で、
騎射が失踪する馬上から的を狙う勇壮な神事です。
上賀茂神社の 境内の芝生で行われる笠懸は 、
平成17年に800年ぶりに再行されたものです。

馬上から的を狙うと言えば、流鏑馬が有名ですが、その違いは、
「笠懸は、疾走する馬上から的に鏑矢(かぶらや)を 放ち的を射る、日本の伝統的な騎射の技術・稽古・儀式・様式のこと。流鏑馬と比較して笠懸はより実戦的で標的も多彩であるため技 術的な難易度が高いが、格式としては流鏑馬より略式となり、余興 的意味合いが強い。流鏑馬、犬追物と並んで騎射三物と称された。」(Wikipedia)とのことです。

観覧席とその向こうが芝生の馬場です。





笠懸神事のひとつ、天に向かって弓を射る動きです。





騎射をつとめるのは、男性4名、女性2名です。





上賀茂神社正面鳥居付近から本殿に向かい馬が駆け、
騎射が馬上から走りながら的に弓を射るのです。
観覧席は逆光で、しかも 騎射の人の顔が見えません。
あちこち移動し、やっと撮影気場所を確保しました。

疾走する馬上で弓に矢をつがえます。





うち放たれた弓も見えますでしょうか。
的に当たり、割れると大きな拍手がわきます。





狙いを定め、的に射る瞬間です。






女性です。





いつも思うのですが、馬は早い。
あっという間に駆け抜けてしまいます。
しかも揺れる馬上です。
的に当てる弓の技術は大変なものです。













『どこまでも新しい絵を作りたい~菱田春草』日曜美術館

2014-10-19 20:55:19 | 美術・博物館

今回の日曜美術館は、 『どこまでも新しい絵を作りたい~菱田春草』です。





明治の西洋化の荒波の中で、新たな日本画を創造するために、
実験に次ぐ実験を 重ね、問題作を世に問い続けた画家、
菱田春草(1874~1911)が取り上げられました。





長野県飯田に生まれた 菱田春草は、明治23年、16歳にとき、画家を志し、
東京美術学校に入学します。
ここで生涯の師、岡倉天心に出会います。





岡倉天心は、校長として新たな日本画を産み出そうとしていました。
天心の指導のもと、生涯絵画の実験に邁進しました。

実験の最初の成果
「寡婦と孤児」

美術学校の卒業作品として描いた作品です。
わが子を抱き、嘆き悲しむ母親、
その前に鎧と刀が置かれ、夫が亡くなったことがわかります。
当時、日清戦争の勝利の影で、多くの戦死者が出ていました。
春草は、古典的な題材を用い、戦争の悲劇を暗示する作品を描いたのです。
この絵の評価をめぐり、大きな論争になりましたが、岡倉天心の裁断で、首席となった作品です。





「寒林」

西洋の写実的な手法を日本画に取り込もうとした作品です。
林の中に大きな岩がいくつも転がり、真ん中の岩の上に、
二匹の猿がくつろいでいます。
伝統的な水墨画と全く異なる雰囲気です。
木々の遠近間、陰影を帯びた岩の立体間、白黒写真のようです。










「菊慈童」

風景の中に漂う空気感を表現した作品です。
山奥深くに追いやられた童が、菊の葉の露を飲み、
その霊力で仙人になったという伝承を描いています。

空気間を出すため、一切、輪郭線を使っていません。
この描方は朦朧体(もうろうたい)と呼ばれました。










春草は岡倉天心が作った日本美術院の中心メンバーとして活躍します。

「躑躅(つつじ)」

新緑に覆われた山の光景です。
緑の山肌に赤く咲き乱れるつつじを描いています。










「夕の森」

もやがかかった夕暮れの森の景色です。
朦朧体の手法ですが、鮮やかな青色が使われれいます。
この青色は、従来の日本の絵の具ではなく、西洋絵の具だそうです。





「賢首菩」 重要文化財

朦朧体を脱却した作品で、春草の代表作の一つです。
高い椅子に座った高僧が、華厳の教えを述べる場面です。
この絵にも西洋絵の具が使用されています。










この頃、春草は目の病に冒され、治療のために、
東京に帰り、療養に専念します。
その頃に描かれた絵です。

「落葉」重要文化財

朝靄が漂い、無数の枯葉が散っている晩秋の雑木林
まるで、林の中を散策しているようです。
紅葉したトチの葉は実に細密に描かれています。
現代日本画の最高傑作の一つとされています。




















俵屋宗理「楓図屏風」

「落葉」を描くにあたり、
春草が注目した江戸時代琳派の絵です。
奥行きのある空間を生かし、琳派のような絵を目指したのです。





「黒き猫」重要文化財

紅葉した柏、その幹に黒猫がうずくまっています。
背景は琳派の絵のようです。










この作品の翌年、病のため36歳の若さで亡くなります。
私は春草の後年、晩年の作品を見てみたい思いにかられます。









紅葉シーズン前の光悦寺、源光庵、常照寺

2014-10-19 05:26:43 | 2014 紅葉

今回ご紹介するのは、 先日の散策で訪れた、
紅葉シーズンにはまだ早い、鷹峯光悦寺、源光庵、常照寺です。
私は紅葉シーズンには、毎年訪れます。

光悦寺
参道はまだ、青紅葉のままです。










でも、上を見上げれば、少し色づいています。


















駐車場は少し色づいています。





源光庵

ここも紅葉はまだ先です。




境内の花です。
シオン




ホトトギス





ススキ





土塀に萩





ここも上を見上げれば、色づきも。





常照寺

吉野門です。





参道も境内もまだ青紅葉のままです。











全国初の帯塚です。
塚石は珍しい帯状の石で、四国吉野川産だそうです。





ここもまた、紅葉シーズンの景色をお届けしましょう。


秋の落柿舎と山野草

2014-10-18 05:22:56 | 2014 紅葉

一昨日、嵐山天龍寺付近を散策した足で、落柿舎まで足を伸ばしました。
落柿舎と柿の景色を撮りたかったのです。

やはり落柿舎も秋の色づきになっていました。





落柿舎に植えられている柿の木です。
青空に映えています。





近くの民家の敷地で、秋の山野草が咲いていました。
許可をもらい、撮影させていただきました。

センノウゲ(仙翁花)





サラショウマ





カラスウリです。









コガラシギボウシ





ベンケイソウ





ホトトギス





ダイモンジソウ





キバナホトトギス





コバンソウ
見頃は過ぎましたが。





珍しい、二色トリカブト










ラッキョウ





小菊(赤頭)





ヨメナ





シコンノノボタン





サネカズラ

「名にしおはば 逢坂山のさねかずら 人にしられで 来るよしもがな」
百人一首 三条右大臣












昨日の散策、嵐山天龍寺周辺の秋景色

2014-10-17 05:23:43 | 2014 紅葉

台風が過ぎ去った後、朝晩の気温が一気に下がりました。
それでも、日中は気温も上がり、散策にはもってこいです。
昨日の散策は、嵐山天龍寺周辺を訪れました。

昨年の夏、台風で渡月橋を流れる大堰川や桂川が氾濫し、大きな被害が起きました。
今回の19号台風も大型で、近畿直撃ということで心配しましたが、
結果は大丈夫で、安心しました。
大きな被害がでると、紅葉シーズンの観光に大きな影響がでます。

いつもの渡月橋です。
嵐山の山肌が幾分色づいています。
先日の台風の影響で、川水がまだ濁っています。





秋の特別拝観が始まった紅葉の名所のひとつ、
天龍寺塔頭寺院宝厳院です。
紅葉の見頃にはまだ早いです。






でも見上げれば、上の方は少し紅葉しています。
とても澄んだ青空で、ポスターカラーのようです。





天龍寺境内の景色です。
全体的には、多くは青紅葉のままです。





しかし、一部紅葉しているところもあります。

























椿が咲いています。





大方丈前の景色です。
青空がとてもきれいです。





方丈前の赤松、造園業者の方が手入れしていました。





選佛場前の駐車場ですが、まだ車は少ないです。
ここも青空がとてもきれいでした。






次に向かったのは、野宮神社です。
ここは、かつて天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王が、
伊勢に下向する前に身を清めたところです。
嵯峨野めぐりの入口ですが、いつも観光客は多いです。





珍しい黒鳥居です。
これは、樹皮のついたままの鳥居で、極めて原始的な鳥居で、
日本最古の形だそうです。





ここも青紅葉です。





今月19日には、野宮神社 斎宮行列が行われます。
斎宮行列は、かつて平安京から伊勢神宮まで向った、
斎宮(斎王)の行列を再現したものです。
地元女性から選ばれた斎宮代をはじめ、
官人、官女など華やかな装束に身をまとった華麗な行列が行われます。

画像は観光情報より










今度の日曜日お昼からです。
嵐山の混雑はさけられないでしょう。
行きたいですが、でかける勇気はありません。


『国宝鳥獣戯画と高山寺』京都国立博物館

2014-10-16 05:23:07 | 美術・博物館

京都国立博物館で『国宝鳥獣戯画と高山寺』が開催(10/7~11/24)されましたので、先日行ってきました。
すぐにアップしたかったのですが、戯画絵図を読むのに、
時間がかかってしまいました。





有名な国宝ですので、混むだろうとは思っていたのですが、
予想を越える長蛇の列に、出直そうかと思うほどでした。

まずは、展示会場になっている「明治古都館(本館)」に入るのに、
入場制限がかかっています。
会場に入る前にテントのなかで、係員の指示に従って 入場待ちです。




さらに、平安時代に作成された、国宝鳥獣戯画の甲巻と乙巻は、
展示室内でも長い誘導テープが設けられ、長い行列ができています。
私が行った時は、展示室内だけで1時間待ちです。





鳥獣戯画図の甲巻は、擬人化された動物が描かれていますが、
乙巻は実在・空想上の動物が写生的に描かれています。
丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画になっていて、
丁巻は勝負事を中心に人物を描いています。

鳥獣戯画図の甲乙の一部を紹介しましょう。
甲の擬人化された動物の仕草は、描かれた平安時代の生活や、
風俗に根差したものでしょうが、どんな目的があったのか、
いま一つ理由がわかりません。



以下、私が勝手に、絵を表現したものです。

猿と兎が水遊びをしています。




兎と蛙が弓矢を持ち、次の場面の順番を待っているようです。




どうも、兎と蛙が分かれて、的弓遊びをしているようです。
芦で作った枠に吊るされた、大きな蓮の葉が的です。
一本刺さっています。面白いのは、的の近くの狐が、
尾っぽに火をつけ、松明代わりにしているのでしょう。




兎が鹿を、蛙が猪を引っ張り、導師らしき猿に寄進しているのでしょうか。




兎が芦を振り上げ、猿を追いかけています。
近くの蛙は、何やら叫んでいるようです。




上の絵の原因は、この絵に関係がありそうです。
蛙が仰向けに倒れ、兎が大丈夫か声をかけているのでしょうか。
蛙と狐も見ていますが、少し笑っているような表情です。

近くで大道芸でしょうか、蛙が踊り、それを、蛙、猫、兎、
鼠が見物し、狐の親子が心配そうに、仰向けの蛙に目をやっています。
もともと、仰向けの蛙も大道芸を見ていたのでしょう。
何らかの理由で、猿が蛙にちょっかいをかけたのでしょうか。





蛙と兎が相撲を取っています
仲間の兎が応援しています。




蛙が兎を投げ飛ばしてしまいます。
それを見ていた蛙たちが、大笑いしています。





この絵は次の絵と一緒に見てください
法会でしょうか、左上の施主と思われる猿が泣いています。
導師の後ろについた狐と兎のお坊さんが、読経しています。
その後ろで、兎、蛙、狐が法会に参加しています。




導師は袈裟を着けた猿です。蓮の花を入れた花瓶を置いた机を前に、
読経しています。その一生懸命の様子が口元ら滲み出ています。
本尊の仏には蛙が扮しています。
その本尊の後ろの木には、ミミズクが大きな眼を向けています。





法会が終わったのでしょう。
施主からお礼の品々が導師に渡されています。





以上が、甲の概略です。

次は乙です
馬です。



牛です。



犬ですが、喧嘩したり、相撲をとっているのもいます。




鶏です。




鶏と鷹です。




麒麟でしょうね。




右は不明、左は山羊です。




なんでしょう、虎でしょうか。




獅子ですね。




龍です。




象と左の動物はわかりません。





以上です。
いかがでしたでしょうか。
特別展示を見終わった後、オープン間もない平成知新館にも入り、
前回混雑しすぎて、十分見れなかった「京へのいざない」
(9/13ー11/16)の特別展示品を見て回りました。

10/15からは第二期となり、特別展示品は入れ替わります。
近々また訪れるつもりです。















今の真如堂の景色

2014-10-15 05:49:18 | 2014 紅葉

台風19号、京都は大きな被害はでなかったようです。
それは良かったのですが、一気に寒くなりました。
寒いのは大の苦手な私ですが、この寒さが紅葉を進めると思うと、
しばらく我慢するしかないのでしょう。

今回の散策先は、紅葉の名所真如堂です。
紅葉シーズンには、広い境内も人であふれます。
今はまだ青紅葉で、見頃は11月中旬以降のようです。

江戸時代創建の総門から見える景色です。
少し色づいているように見えます。





でも総門前は青紅葉のままです。





駐車場には、一部色づいているのもあります。







三重塔です。





ここもまだ青紅葉です。





花の木(別名花かえで)は、もみじに先んじて紅葉します。
総門から紅葉しているように見えるのは、花かえでの紅葉です。










境内はほとんど青紅葉のままです。





墓所の近くにホトトギスの群生です。









境内に咲いていたシュウメイギクの八重・ピンク





ここも、紅葉シーズンには毎年訪れます。
また、その時期にお届けしましょう。














台風前ですが、秋の桜の花見に

2014-10-14 05:36:12 | 京都めぐり


台風19号、昨夜四国から大阪に再上陸し、京都も通過したのですが、
思ったほど雨風も強くなく、ちょっと肩透かしのようでした。
就寝後吹き返しの風が強かったようですが、私は爆睡中でした(笑)。
あちこちで、台風の雨風の被害がでていますが、
まだテレビを見ていないのですが、京都はどうだったのでしょうか。

昨日は台風が九州に上陸前だというのに、少しだけ散策にでかけました。
散策の目的は、なんと桜です。
秋だというのに、意外と思われるかもしれませんが、
今の時期に咲いている桜があります。
桜が咲いている場所は、京都の桜の名所の一つ、平野神社です。





まずは、十月桜です。
マメザクラとエドヒガンの雑種で、先日植物園でも見かけました。
植物園で咲いているなら、平野神社も咲いていると思ったのです。
十月桜の花期は、秋から春にかけてなのです。
本殿の門の近くにその桜の木があり、十数輪花を咲かせています。





次は寒桜です。
私のイメージでは、年明けの寒い頃に咲いていたように思うのですが、
平野神社の1本は花をつけていました。
花数は10輪ほどでしょうか。










毎年、春には多くの種類の桜が見られる平野神社ですが、
今は上の二種類だけですが、ちょっとした花見気分です。

桜苑のなかは、ムラサキシキブが沢山植えられ、今も見頃です。









シロシキブも咲いています。





境内に咲いていた花です。
メキシカンセイジ





ノコンギク





タマサンゴ





ダリア





妙蓮寺にも寄りました。
境内一面にスイフヨウが咲いています。





ホトトギスもたくさん咲いています。










オオムラツユクサ





タチバナモドキ




神社境内を散策し、急いで帰宅です。



法然院と安楽寺の紅葉前の秋景色

2014-10-13 11:59:16 | 2014 紅葉

台風19号、最悪の近畿直撃コースになりそうです。
大きな被害が出ないといいのですが、、、、。

昨日は、台風前日だというのに、比較的天気もよく、
各神社のお祭りや学区運動会が行われました。
雨も大風もなかったのは良かったと思います。

私はいつもの散策は、法然院と安楽寺にしました。
東山山麓の法然院と安楽寺は、毎年紅葉の見頃は遅い方です。
当然、今の時期は、早いといえます。

参道から見える法然院の茅葺き数寄屋造りの山門です。





茅葺き山門から見た景色です。





ここで、皆さまに質問します。
今の時期の白砂壇は何を表現しているでしょうか。


まずはこちらです。




(追加)分かりにくいかもしれないので、別角度からも一枚





もうひとつは、こちらです。
回答は、この後の文中に書いています。





法然院は相変わらず、青苔がきれいです。




















手水鉢











講堂





一部紅葉しています。















落葉一枚





竹垣と苔むす石垣






お茶の実と花









先ほどの白砂壇は、ひとつは水に落ちたモミジです。
もうひとつは、水に映るお月様(満月)です

いかがでしたか?


次は安楽寺です。
紅葉はまだまだ先のようです。
秋の一般公開は、11/1~3,11/8~9 11/15~12/7 です。















今の哲学の道の景色です。






























『忘却の海を巡る冒険 ヨコハマトリエンナーレ2014』日曜美術館

2014-10-12 20:37:51 | 美術・博物館

今回の日曜美術館は現代アートです。
横浜で三年に一度開催される、現代アートの祭典「ヨコハマトリエンナーレ2014」が取り上げられました。





テーマは「世界の中心には忘却の海がある」です。
私には、テーマからして意味がよくわかりません。

番組によると、捨てられたオモチャや古い写真に刻まれた記憶、
巨大なゴミ箱の中に積み上がるガラクタ、
普段忘れてしまっていることは、失われていくものの中にこそ、
大切な何かが潜んでいるというものです。
そんなメッセージを秘め、19ヵ国、65組の作品が展示されています。

番組で紹介された、現代アートを紹介しましょう。
正直に申し上げて、私にはちんぷんかんぷんでした。

「Art. Bin(アート・ビン)」マイケル・ランデイ 2010 /2014
高さ7mの大きな作品です。
Binとはゴミ箱です。
作者曰く、「一見、何の価値もないものにどんな価値を与えるか
とにかく、ゴミに引かれている」そうです。





「無題」ジョシュ・スミス(アメリカ)2014
全く描かれていないように見えますが、近づくと、
白い絵の具と筆の跡が見えます。
テーマ「沈黙とささやきに耳をかたむける」





「無題#10」アグネス・マーテ イ ン(アメリカ)1988
グレーの下地に白の太い線





「海(題名のない作品集より)」ヴィヤ・セルミンス 1975





「銃を撃つ手」 ヴィヤ・セルミンス 1964





「法と星座・Turn. Coat/ Turn. Court」Temporary. Foundation. 2014
監獄と法廷とテニスコートの3つが響き合う空間だそうです。












「無題(ソープ・バブル・セット:コペルニクスの体系)」1947頃
作者はジョセフ・コーネル(アメリカ)
生涯箱のシリーズを創り続けたそうです。





日本人の作品です。
「演劇公演「日輪の翼」のための移動舞台車」やなぎ三輪2014
トレーラーに描かれた作品です。
実際、この車で全国を移動するそうです。





「華氏451度(1957年版)」ドラ・ガルシア(スペイン)2002
モデルはSF小説「華氏451度」です。
映画にもなりましたので、知っておられる方もいると思います。
華氏451度は紙が燃える温度です。





「何もすることがない・10月(みみず)」福岡道雄1999
模様は、何もすることがないと彫刻されています。










「アイ・オー ーある作曲家部屋」毛利悠子 2014





「ジャーマン・アンクスト」グレゴール・シュナイダー(ドイツ)2014
何もない部屋、空間です。










「網膜屋/記憶濾過小屋」大竹伸朗 2014
この作家は、廃材などを使って表現する現代美術家だそうです。










私にはこれが現代アートだと言われても、なかなか理解できません。
私の感性に少しも響きませんでした。

でも人の感性は様々で、こういう作品が好きな方も大勢いらっしゃいます。
皆さんは、いかがでしたでしょうか。









大徳寺高桐院一部色づく

2014-10-12 05:18:02 | 2014 紅葉

いつもの朝の散策、行き先は大徳寺高桐院です。
私の好きな場所ですので、ブログでもたびたび紹介しています。
青紅葉の時期もいいのですが、なんといっても、
秋の紅葉は素晴らしい景色です。

今はまだ、青竹に青苔で、境内は緑が深いのですが、
少しずつ色づき、11月下旬頃には錦色に変わります。

私が散策訪れた朝、少しずつ色づきはじめていました。

緑深い参道です。





でも、上を見上げると一部紅葉しています。





















拝観入口ですが、拝観時間前なので、閉まっています。





戻ります。









やはり、いつ来ても青苔と青竹の景色、好きです。















ここも少し色づいていますね。





いかがでしたか。
また紅葉真っ盛りの高桐院を、後日お届けしましょう。











『第61回日本伝統工芸展京都展』高島屋京都

2014-10-11 17:36:32 | 美術・博物館

先日、私のブログで日曜美術館の『第61回日本伝統工芸展』を紹介しました。
番組では、受賞作15作品にスポットをあて、わが国のすばらしい、
伝統工芸品の作品を紹介していました。

私はいくつかの作品が非常に気に入り、今回高島屋京都で、
受賞作品を含む各分野の工芸品が展示(10/8~13)されるというので、
非常に楽しみにしていました。





今回の展示作品は、陶芸 98点、染色46点、漆芸30点、金工芸27点、
木竹工40点、人形24点、諸工芸27点、遺作3点です。

どれもすばらしい作品ばかりです。
わが国の伝統工芸品の質の高さを証明するものと言えます。

私が番組で特に気に入ったのは、NHK会長賞を受賞した、
截金(きりかね)硝子長方皿「流衍(りゅうえん)」山本茜・京都 です。

今回現物を見てみても、やはりすばらしいものでした。
他にも截金を使った作品もあるのですが、群を抜いていました。
余計なことですが、この作品200万円の値段がついていました。










あと、個人的には「人形」作品が良かったと思います。
受賞作品以外にもほんとうにすばらしい作品揃いです。
表情、動作、どれも見ていて飽きません。

高島屋京都の展示後も、全国を巡回しますので、
是非見られることをお薦めしたいです。

京都の後の巡回日程です。

あべのハルカス大阪芸術大学スカイ キャンパス 10月16日~10月22日
石川県立美術館10月31日~11月9日
岡山県立美術館 11月13日~11月30日
島根県立美術館 12月3日~12月25日
香川県立ミュージアム2015年1月2日~1月 18日

以下は、全くの余談です。

私は工芸展を見終わり、つい先日見に行った、
第99回院展(9/19~10/5 京都市美術館)と比較してしまいました。





私は院展は毎年見ているのです。
今年は、招待・無鑑査を含む入選作計117点が展示されていました。

どれも力作揃いですが、しかし素人ながら私にとっては、
これはと思うワクワクした作品は、ほとんどありませんでした。
言葉は良くないですが、毎年同じような作品なのです。
それで、あえてブログに投稿するのやめた次第です。

しかし、院展の作品に比べ、工芸展の作品は、新鮮で、
見ていてわくわくする作品が多かったという印象です。







ダメヨ! ダメダメ

2014-10-11 05:17:40 | 京都めぐり

秋晴れで絶好の散策日和です。
家にいるのが勿体なくて、つい散策にでかけてしまいます。

北嵯峨の田園で見つけた 、ダメヨ! ダメダメ です。
テレビでときどき見かける人たちによく似ていました。





これは、JA京都市体育祭の案山子コンテストに出品されたものだそうです。
他の案山子もご覧ください。






真ん中の案山子は、アナユキ(アナと雪の女王)でしょうか。










ダメヨ! ダメダメの2作目です。





北嵯峨の景色もご覧ください。
ほとんど稲刈りは終えていますが、まだ残っている田んぼもあります。





探していた 稲架掛け(はさかけ)見つけました。
稲穂にお米がちゃんとついています。
このお米、誰が食べるのでしょうか、美味しそうですね。










今の時期は、コスモスがほんとうにきれいです。
青空に映えるとなおさらです。










田んぼの畔に咲いていた花もご覧ください。(名前略)






































台風19号が近畿直撃コースとなりそうです。

皆様もお気をつけください。