京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

今年は祇園祭が大きく変わります

2014-06-29 05:12:52 | 京都めぐり


私は暑いのは苦手なのですが、でも7月にはいると少し浮き足だちます。
そうです。理由は、祇園祭です。




その祇園祭が、今年から大きく変わるというのです。
今年の祇園祭にでかけようとお考えの方に情報提供です。


京都の三大祭のひとつ、祇園祭は八坂神社の祭りで、7月1日の吉符入りに始まり、 1ケ月間行われます。
宵山、山鉾巡行、神興祭、花傘巡行、還幸祭などを経て、7月31日の疫神社夏越祭で終わります。
でも宵山、17日の山鉾巡行で見納めの人も多いと思います。

ところが、今年から祇園祭の山鉾巡行は、7月17日(木)の「前祭(さきま つり)」と、24日(木)の「後祭」に分かれて行われます。

元々行われたスタイルが、今のように変わったのは、1966年のことだそうです。
私が京都に出てくる前なので、私も知りませんでした。
理由は、当時の観光事情や交通規制、山鉾町の商いなどへの影響を考慮したためといわれています。

それを、今年から元に戻すのは、巡行時間の短縮や人出のピークの分散が理由だそうです。
元に戻し、前祭では23基、復活した後祭では、10基が巡行します。
今回150年ぶりの復興を果たす「大船鉾」も後祭で巡行します。

どんな具合になるのか、想像ができませんが、楽しみです。





山鉾の建つ日程です。
前祭
※宵山は7月14日(月)~16日(水)、巡行は7月17日(木)

7月10日(木) 長刀鉾、函谷鉾、鶏鉾、菊水鉾、月鉾
7月11日(金) 放下鉾、船鉾、岩戸山
7月12日(土) 保昌山、山伏山
7月13日(日) 占出山、霰天神山、郭巨山、伯牙山、 芦刈山、油天神山、木賊山、太子山、 白楽天山、綾傘鉾、蟷螂山
7月14日(月) 四条傘鉾、孟宗山

後祭
※宵山は7月21日(祝・月)~23日(水)、巡行は7月24日(木)

7月17日(木) 大船鉾
7月19日(土) 北観音山、南観音山、鯉山
7月20日(日) 浄妙山、黒主山、役行者山、 鈴鹿山、八幡山
7月21日(祝・月) 橋弁慶山





梅雨の合間の芝刈り

2014-06-28 07:18:44 | 定年後生活

庭に芝を植えて久しいのですが、結構手入れが大変です。
毎年、梅雨の時分は、芝の伸びが目立ってきます。

伸びた芝は見た目にもよくないので、こまめに芝刈りが必要です。
私は、小型の電気芝刈機で刈るのですが、小さな庭でも30分ほどかかります。

小型とはいえそれなりの音が出るので、近所迷惑も考えて、早朝はできません。

9時過ぎに始めるのですが、強い日射しのときは、汗だくになります。
蚊も多いので、長袖に着替え、帽子に手袋をするからなおさらです。

でも、きれいに刈り揃えた後は、気持ちもスッキリです。

庭の隅に植えているムクゲが一斉に花を咲かせています。
もうすっかり、夏本番のようです。





芝刈のついでに、モッコウバラ、ヘデラも刈り揃えました。
これらも伸びること、伸びること。
これからの時期は、月に2回ほど手入れが必要です。






天龍寺放生池の蓮が開花

2014-06-27 05:22:15 | 京都めぐり

今年も、天龍寺放生池の蓮が開花したとの情報が入りましたので、昨日行ってきました。

天龍寺に着いたのは朝の8時半過ぎです。
早速、放生池に向かいます。

咲いています、蓮の花。

























庫裏の前には、今年の暁天講座の案内看板が立っていました。
今年も、7月第4土曜、日曜の26日、27日、いずれも朝の6時からです。

毎年、終了後に名勝曹源池を見ながら、素麺を食すのが楽しみです。







『伊藤若冲の名宝展』承天閣美術館

2014-06-26 05:34:54 | 美術・博物館

相国寺の承天閣美術館で、『伊藤若冲の名宝展ー相国寺、金閣寺、銀閣寺所蔵』が開催されています。
若冲ファンとしては、見逃せません。

相国寺や承天閣美術館は、私のブログでは何度も紹介しています。
私はここの坐禅会に7,8年以上通った、馴染みのところです。
また、美術館にも来ますし、開山堂の庭園は、私の好きな庭園の一つです。





庫裏です。
坐禅会はここから入ります。











美術館のアプローチです。
青紅葉がとてもきれいです。
















美術館のなかの庭園、『十牛の庭』です。





若冲の作品は、「山水図」「牡丹百合図」、「金閣寺大書院旧障壁画」、「釈迦如来像・文殊菩薩像・普賢菩薩像」、「売茶翁高遊外像」、「竹虎図双幅」、「芭蕉図双幅」、「群鶏図六曲屏風」、「鳳凰図」、他に水墨画18作品などです。

「牡丹百合図」右幅には、百合とさまざまな昆虫やカタツムリ等が丁寧に描かれています。左幅には、咲き乱れる牡丹と、小鳥が繊細に描かれている名品です。

若冲以外に、江戸の絵画も同時展示されています。

伊年印の「流水秋草図屏風」は素晴らしい出来です。
伊年とは俵屋宗達及びその工房で作成されたものです。

狩野安信、狩野栄常、狩野山楽など狩野派の作品も見ごたえがあります。

展示品は撮影禁止なので、私の若冲画集を撮影したものを紹介します。

若冲の絵は、筆に躍動感があり、一気化成にかきあげた作品 もあれば、非常に繊細、緻密な作品もあります。
また、愛嬌のある作品も特徴です。

『釈迦三尊像』三幅








『芭蕉に 叭叭鳥図』鹿苑寺





『鶏図屏風』六曲一双





『虻を追う双鶏図』双幅
愛嬌があるでしょう。





美術館を出て、広い境内を歩くと季節の花が咲いています。














嵯峨野散策、滝口寺と檀林寺の青紅葉

2014-06-25 06:11:09 | 2014初夏青紅葉の京都

滝口寺と檀林寺は、祇王寺の隣にあります。

滝口寺は、『平家物語』で滝口入道と横笛の悲恋の寺として知られています。
清盛の西八条殿での花見の宴で、建礼門院つきの女官の横笛の舞姿を見て、恋文を送った滝口時頼。しかし、父に叱責され、己を自責し、嵯峨野往生院で出家します。
それを聞いた横笛は、自分の思いを伝えたいと嵯峨野へやってきました。
襖の隙間から横笛を見ると、裾は露でぬれ、袖は涙でぬれています。
しかし、滝口入道は「そのような人はおりません」と同宿の僧侶に言わせます。
泣く泣く帰る横笛、未練を絶ちきるために高野山に移った入道という話です。

説明板です。





本堂への急な坂道が続きます。









草庵のような本堂です。






本堂に入り、本堂から見える景色です。
本堂には、滝口入道と横笛の木造があります。











本堂周辺の景色です。
平家供養塔、滝口入道と平家一門の供養塔、小松堂(平重盛を祀る)があります。
















新田義貞の首塚や供養塔です。





次に向かったのは檀林寺です。

説明板です。











総門口での季節の花が拝観者を和やかな気分にします。










中に入ると鮮やかな緑が目につきます。





















ひょうたん池の樹上に森青蛙が産卵していました。










花菖蒲も咲いています。











そうだ京都行こう 地蔵院と華厳寺(鈴虫寺)

2014-06-24 05:21:30 | 2014初夏青紅葉の京都


京都市内に住んでいますが、西京区は松尾大社を除いては、ほとんど足を運んだことがありません。
理由は、交通アクセスがあまりよくないのもあります。

有名な苔寺は拝観制限される1977年以前に一度拝観しました。ずいぶん前です。
当時は趣味で絵を描いていましたので、苔の美しい時期に苔寺のスケッチにでかけました。苔の美しさに感動したのですが、観光客が多いせいでしょうか、苔の傷みも気になったのを覚えています。
当時、拝観制限されるのを聞いたときは、正直よかったと思いました。

現在は拝観料が3千円だそうですから、気楽には行けなくなってしまいました。

苔寺の近くに、鈴虫で有名な 華厳寺や、竹の寺で知られる地蔵院がありますが、今まで訪れたことありませんでした。

JR東海の「そうだ京都行こう」のポスターを見ていましたら、昨年初夏に地蔵院が取り上げられていました。

そのポスターです。




大徳寺高桐院の参道に雰囲気が似ています。
青紅葉と青竹、苔の緑の美しい場所だと思い、足を運んでみることにしました。

私が撮影した地蔵院参道です。
ポスターのような色がでていませんが、、、。











青紅葉もきれいです。










竹の寺とも呼ばれているそうなので、竹も撮影しておきましょう。









説明板です。






華厳寺(鈴虫寺)に立ち寄ってみました。
着いたのは8時過ぎ、開門は9時ですが、すでに大勢の方がお待ちです。
これには驚きました。入口でスルーしました。
参道と竹林の写真だけ撮りました。













京都御苑の散策

2014-06-23 05:41:53 | 2014初夏青紅葉の京都

年に何度も訪れる京都御苑、春の桜と秋の紅葉は格別に美しいのですが、今の時期の青紅葉も京都御所の景色に映えてとても大好きです。

市民の憩い場でもある京都御苑は、自然の宝庫でもあります。
広い苑内をジョギングする人もいますが、ゆっくり自然にふれながらの散策が一番適しているように思います。

丸太町通りの門から入り、 閑院宮邸に入ります。
閑院宮家は江戸時代の四親王家のひとつ で、宮家が東京に移った明治10年以降は、華族会館や裁判所として利用され、明治16年に旧宮内庁京都 支庁が設置された際に、現在の建物に新築されました。
閑院宮邸跡の建物と庭園は当時の面影を今に伝えています。

建物は一般公開され、庭園も自由に見ることができます。





閑院宮の庭園の詳しいことはわかっていなかったのですが、発掘調査の結果、18世紀中頃の作庭だということがわかっています。

現在の庭は10年前の全面整備で復元されたものです。
洲浜は海辺景色表現したもので、京都御所や仙洞御所、桂離宮の庭園で見られるものです。




回遊式の庭園も御覧ください。
青紅葉がとてもきれいです。









紫陽花も咲いています。
ハート型もありました。











閑院宮邸の向かいに宗像神社があります。
平安時代、清和天皇がご誕生地だそうです。






出水の小川付近の景色です。
天気の良い日は、親子連れが多くなり、子どもが水遊びする光景も目にします。










中立売門近くの夏椿です。






京都御苑内には、母と子の森という自然豊かな場所があります。
京都迎賓館の北側です。
京都市内のど真ん中で、昆虫や花など自然観察できる貴重な場です。

森中に文庫があり、本棚に図鑑などが置いてあります。
植物や鳥などをその場で、親子で調べることができます。
















青紅葉がきれいです。
背景は京都迎賓館です。







野の花やキノコもみつけました。







































『黒田清輝展』京都文化博物館

2014-06-22 05:09:03 | 美術・博物館

京都文化博物館で、『黒田清輝展』(~7/21)が開催されています。
前回の企画展『光の賛歌印象派展』はひどい混みようでしたので、今回は平日10時の開館時間に入場しました。

近代日本洋画の父とも言われる、黒田清輝の作品とあらば見逃す訳にはいきません。
印象派展のようなことはありませんが、やはり入場者は多いです。

今年は、黒田清輝(1866~ 1924)の没後90年にあたります。
フランスで絵画を学んだ黒田は、帰国後、京都を訪 れて着想を得た《昔語り》の関連作品群、 芦ノ湖のほとりで涼む女性を描いた《湖 畔》(重要文化財)や、裸体画をめぐる論争の渦中に発表された《智・感・情》(重要 文化財)といった名作・話題作を次々と発 表し、洋画界をリードします。
今回の展示会では、 代表作約160点と画帳などの資料が展示されています。

展示会は撮影禁止ですので、画像は私の手持ちの画集を使用します。

展示は、以下の4つの構成で行われています。
第1章 パリ留学、そして転進
鹿児島・島津藩士の家に生まれ、明治17年(1884)、画家になる決心を固めます。ラファエル・コランという画家に入門し、人体デッサンを徹底的に学びます。
モデルを前に一心にデッサン修業に取り組み、おびただしい数の デッサンを残しています。

▲黒田清輝「祈祷」明治22年(1889)




第2章 パリからグレー=シュル=ロワンへ

明治21年(1888)、パリか ら70キロほど離れた小村グレー= シュル=ロワンを訪れ、制作の拠点 とするようになりました。
グレーという村は、アメリカや北欧から来た画家たちの 集まる芸術家村となっていました。
そこで、黒田はグレーの長閑な風景に惹き付けられ、それらを明るいのび やかな筆致で描き出しました。
ここでマリア・ビヨー という農家の娘と出会い、彼女をモデルに初期の代表作を次々に描 き出すことになります。

▲「赤髪の少女」明治25年(1892)






第3章 白馬会の時代

日本に帰国した黒田清輝は、当時の洋画団体、明治美術会でそれらの作品を発表しま す。明るい色彩にあふれた画は、洋画壇に新風を 吹き込むことになりました。
新進の洋画家として注目を集め、明治29年5月に東京美術学校 (現・東京芸術大学)に西洋画科が設置されると、その指導者として 迎えられます。
留学後3年で、名実ともに洋画壇の中心的役割を担うよ うになったのです。

京都で着想を得た《昔語り》下絵および画 稿(明治29年)、裸体画論争の最中に発表された《智・感・情》(重 要文化財、明治32年)、黒田の代表作として広く知られる《湖畔》 (重要文化財、明治30年)といった名作・話題作を次々に発表してい きました。

▲黒田清輝「湖畔」明治30年(1897)重要文化財
一番知られている絵かもしれません。





第4章 文展・帝展時代

明治40年、日本初の官立展である 文部省美術展覧会(文展)が開設されま す。
黒田も 大きく関与し、文展開設後も 審査員を歴任します。
大正8年文部大臣の 管理下に帝国美術院が創設されると 会員となり、同11年には院長とな り、美術行政家としての役割を担います。
明治43年、洋画家とし て初めての帝室技芸員となったほか、大正9年には貴族院議員にな るなど、その後半生をもっぱら公人として多忙な日々を送ります。
そうした状況を反映してか、この時期には小品、しかも自邸の庭 や別荘近辺といった身近な眺めを写した作品が多く残されていま す。
やがて狭心症で倒れた黒田は、大正13年7月、58歳の生涯を閉 じます。

▲黒田清輝「もるる日影」大正3年(1914)






黒田清輝の作品を紹介します。
展示されていないものもあります。

『読書』1890~91
私の好きな黒田清輝の絵です。今回の展示会には出品されていません。





『裸体婦人像』1901





『菊花と西洋婦人』





『昼寝』1894





『自画像』1915






『野辺』1907





『昔語り下絵(仲居、舞妓)』1896





『薔薇』1923





デッサン『編物する女』1890





デッサン『昔語り舞妓半身像』





デッサン『昔語り仲居半身像』








嵯峨野祇王寺の青苔と青紅葉の美しさ

2014-06-21 05:38:49 | 2014初夏青紅葉の京都


梅雨の合間の晴れた日に、嵯峨野祇王寺を訪れました。
ここは秋の紅葉の名所ですが、今の時期の青苔と青紅葉も実に美しいところです。

特にここの青苔の美しさは、だいぶ以前に訪れた苔寺に匹敵するほどです。
多くの人にここの素晴らしさを知っていただけたらと思う次第です。

まずは祇王寺の説明板です。
『平家物語』にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が、清盛の心変わりにより、都を追われるように去り、母、妹とともに出家、入寺した悲恋の尼寺として知られています。




拝観受付までの参道です。






緑一面の青苔と青紅葉の美しさを御覧下さい。









































平清盛公供養墓と祇王、祇女、母刀自の墓







祇王寺のなかには、さまざまな季節の花も楽しむことができます。



























沙羅の花が落ちています。












嵯峨野二尊院と化野念仏寺の青紅葉と花

2014-06-20 04:48:11 | 2014初夏青紅葉の京都


嵯峨野二尊院とそこから少し足をのばし、化野念仏寺に行ってきました。
二尊院の長い参道は、「紅葉の馬場」と呼ばれ、紅葉がきれいなところです。


二尊院の総門です。





紅葉の馬場、当然、青紅葉も美しい景色です。





青苔も美しい。





本堂の近くに、紫陽花が見頃を迎えています。





沙羅(夏椿)も咲いています。






半夏生ですね。






本堂と青紅葉の景色






青紅葉、きれいです。






二尊院から少し足をのばし、化野念仏寺に向かいます。

化野念仏寺の説明板です。




参道は深い緑に覆われています。





中にはいると、青苔のなかに、石仏がちょこんとあります。





石仏です。














竹林も整備されていました。










帰り道、渡月橋の下、大堰川でアユ釣りでしょうか。
これも、夏の景色です。











今年の2014京展は、、、。

2014-06-19 14:54:57 | 美術・博物館


今年も京都市美術館で、2014京展( ~6月19日)が 開催されていましたので行ってきました。





京展は京都市主催の総合公募展です。
日本画,洋画,工芸,彫刻,版画,書の6部門にわたって入選,入賞した作品を展示しています。





ほぼ毎年、足を運んでいますが、昨年は特に期待はずれ感が大きいものでした。
それで今年の展示会は思案したのですが、期待をこめては足を運んだ次第です。

美術好き素人の私の、今年の京展の感想です。

日本画は、昨年より出来栄えの良い作品が多いと思います。
画の力量を上げるには、地道なたゆまない努力が必要です。
しかし、明らかに画量不足の作品も散見されます。


京都市美術館の向かいの国立近代美術館で開催されている、 『上村松篁展』 を見たあとでしたので、落差は歴然です。

洋画は数点気に入った作品はありましたが、しかし今年も、これはという作品はほとんどありません。

彫刻は今回、例年にまして良い作品はありません。

工芸もこれはという作品はありませんでした。

版画は問題外の作品ばかりで、残念至極です。

書は毎回思うのですが、私にはよくわかりません。







六月妙心寺霊雲院の桃花会

2014-06-19 05:26:04 | 坐禅会


先日の日曜日、妙心寺霊雲院、六月の桃花会に行ってきました。
いつもは、こちらから入るのですが、桃花会のあるときは、勅使門が開きます。






勅使門に旗が立ちます。





この会は、昭和の名僧山田無文禅師の印可を受けた、則竹秀南住職のお話を聞くのが主眼です。
数年かかった『無門関』が終わり、今は『臨済録』という臨済宗開祖、臨済禅師の語録集です。

今回のお話は、
「問う、如何なるか是れ佛魔。師云く、尓が一念の疑処、是魔なり。」という内容です。

疑処とは、ふっと疑うことだそうです。

日常生活でも、妻を、夫をふっと疑う。

常に自信がなく、疑う一念が生じるのが魔だと言うのです。

霊雲院は非公開寺院ですが、本堂から見える庭園の景色は大好きです。





いまの時期のクチナシや沙羅(夏椿)やも咲いています。










住職は、「沙羅は一日花、一日咲いたら落花します。
この世の無情を表しています。
沙羅の花を見て、過去、現在、未来を見つめてください」と。


来月は暑い会合になりそうです。
桃花会に来たときは、いつも、西田幾多郎博士の石碑にお参りします。
ここにもクチナシの花が咲いています。



















ウチョウラン、睡蓮、蓮の花

2014-06-18 06:02:02 | 2014初夏青紅葉の京都

植物園でウチョウランの展示が行われていました。
ウチョウラン は地生ランの一種で、小柄な多年草です。
会場でいただいた、京都羽蝶蘭協会の説明書を見てますと、北海道を除く日本全国で自生しているそうです。
紫の花が美しいため、山野草として栽培されていますが、野生では非常に希少なのだと。
近年の多くの花は、近縁種との交雑の園芸品種が大半をしめているそうです。

小さくて、愛くるしい花です。

































































睡蓮と蓮の花もどうぞ。
植物園の睡蓮の池は小さくて、花数も少ないです。
蓮の花はこれからですね。














































ニワナナカマドも咲いていました。






スノーツリー、ふわふわの綿毛のようです。






トウキササゲです。





タチアオイ、梅雨の合間の青空に勢いよくのびています。






ダリアも咲いていました。






最後にクマノミズキです。















植物園の紫陽花見頃です。

2014-06-17 05:08:04 | 2014初夏青紅葉の京都

街中の紫陽花が見頃になってきました。
わが家の地植の紫陽花はどうした訳か、今年はいまひとつの出来です。

植物園の紫陽花が見頃だろうと思い、行ってきました。
日中は暑いので、9時の開館に入場します。

広い園内の一角に「あじさい園」があり、130品種、約2000株植栽されています。





見頃のアジサイを紹介します。

古品種ロゼア




西洋アジサイインマクラター




ガクアジサイ





ヤマアジサイ白鳥





丹後ナデシコヤマアジサイ
京都の丹後半島産です。





美山八重紫






白覆輪ガクアジサイ





ガクアジサイオオベニガク





日本連弁ガクアジサイ





大隅ヤマアジサイ





ニューバーマ桂





西洋アジサイロシタ





西洋アジサイフランビュー




西洋アジサイオートキュルヘン





マスジア





ファーサン






マナベル





ベニヤマアジサイ




カシワバアジサイ






いかがでしたが、やはりアジサイは梅雨を代表する花ですね。














『紀州へ 長沢芦雪』日曜美術館

2014-06-16 07:06:22 | 美術・博物館

今回の日曜美術館は『紀州へ 長沢芦雪』です。

番組司会者の一人、井浦新さんが奇想の絵師、長沢芦雪の出会いを求め、紀州・和歌山に足を運び、芦雪の作品を紹介するというものです。

長沢芦雪は、写実の巨匠円山応挙の弟子として、京都で活躍した絵師です。
33歳のとき、応挙の代理で紀州の寺に絵を描きに行 くことになります。
そこで芦雪は、紀州ならではの雄大な自然に触れます。

師匠応挙のもとを離れ、 紀州の空気を体感する中で、芦雪はみずからの画風を開花させます。

本州最南端の町、串本町にある無量寺には、そんな芦雪の画風を伝える傑作が残されています。
12面のふすまに描かれた躍動感あふれる「虎」と「龍」です。
自由奔放な筆遣いに圧倒されます。

「龍図」








「虎図」












昨年から今年にかけて、京都の承天閣美術館で前期・後期で、円山応挙展が開催されました。
円山応挙は、多くの人が知る江戸時代中期の有名な絵師で、その写実の見事さは圧巻です。

でも、私は応挙の上手すぎる絵より、応挙展で展示された応挙の弟子、原在中や長澤芦雪
の絵に惹かれていました。
特に芦雪の『白像唐子図屏風』(金閣寺蔵)の大胆な構図に目が奪われました。





芦雪は師匠ゆずりの写実の画量を身につけます。

芦雪「牡丹孔雀図屏風」





応挙の「牡丹孔雀図」





紀州・和歌山で、写実を越えた自由奔放なる芦雪の絵が開花します。
番組で紹介された、紀州・和歌山の寺院に残る絵です。

「関羽図」徳泉寺






「そてつ」円光寺




「梅月図」持宝寺





「群猿図屏風」草堂寺(富田)