京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

『茶の湯 釜の美』泉屋博古館

2014-10-03 05:23:38 | 美術・博物館

京都の泉屋博古館で、『茶の湯 釜の美』展が開催されています。




私はお茶は全くの門外漢です。
以前、禅寺の住職から、お茶を勉強したらと言われましたが、
仕事が忙しいことを理由に、機会を逸してしまいました。

定年退職後の今、お茶を勉強しておけばよかったと少し後悔しています。
でも門外漢ですが、お茶碗やお釜などを見るのは好きです。

茶の湯の世界で、「席中の主」と称される茶釜ですが、
私は鉄のもつ美しさと、釜の造形美にかねてより、惹かれるものがあり、
今回の展示会にも足を運んだ次第です。

NHK日曜美術館アートシーンでも紹介されましたので、
画像とともにお届けします。
また、買い求めた作品集からも画像もとりました。





今回の展示会は、茶道具のなかでも、茶釜にスポットをあてたものです。

江戸時代前期に活躍した大西浄清の茶釜です。
均整のとれた優美な形、千鳥と曲線の模様が美しい。











縦長の茶釜、釜肌には草むらに遊ぶ松虫。
さりげないところに季節を感じさせる、わびさびの世界です。










私が特に気に入ったのは二釜

「大丸釜」江戸前期、辻与次郎の作品です。




与次郎は、京都三条釜座で釜造りを行った、千利休の釜師です。
豊臣秀吉から「天下一」の称号を名乗ることを許されています。
利休好みのシンプルな釜が特徴です。

もうひとつは、「霞蒲団釜」
江戸時代前期、宮崎寒雉の作品です。
加賀の釜師で、味わいのある釜です。





展示会では、釜以外の茶道具も展示されています。
私が特に気に入ったのは、「小井戸茶碗ー、銘 六地蔵」です。
16世紀、朝鮮半島の物だそうです。
こぶりですが、実に味わいがあります。
色合いも好きです。





私が好きな中庭の景色です。





この美術館の庭園も紹介しましょう。
















京都の後は、東京の分館でも開催されます。