先日の24日、昭和の代表的な作庭家重森三玲が手がけた、
東福寺本坊庭園の作庭当時の砂紋が再現されました。
1939年に作られた大胆な枯山水の庭ですが、 重森三玲デザインの砂紋は、
1970年頃までは継承されていましたが、現在は弱い波紋でした。
私は素人ながら、「八海」の波にしては、弱すぎると常々思っていました。
この庭園が今年、国の名勝に指定されたのを受けて、
かつての写真などをもとに砂紋が復元されたのです。
従来の砂紋と違い、大胆で力強い波紋様です。
私はその前日に訪れたばかりでしたが、再現した砂紋は、
11月上旬までしか見れないと知り、再び足を運びました。
臥雲橋からの景色です。
本格的な紅葉シーズンに備え、臨時の券売所も設置されました。
シーズン中は、ここで大行列ができるのです。
私は庫裏に入り、方丈庭園に向かいます。
まずは、復元前の砂紋(今年8月撮影)を見てください。
今回砂紋が復元された南庭です。
広さ210坪の枯山水庭園に巨石を配置し、渦巻く砂紋で「八海」を表現しています。
以前と比べ、波の力強さがまったく違います。
方丈から見える通天橋です。
一部紅葉しています。
北庭です。
日下門前の紅葉
東福寺を出て、泉湧寺塔頭寺院の今熊野観音寺に寄りました。
ここも、紅葉のきれいなところです。
でも今はまだ、奥深い東山の山中にあるせいか、ほとんど青紅葉です。
大師堂で熱心にお参りする人
でも、一部紅葉もあります。
ツワブキは見頃でした。
来月のシーズン中にまた訪れたいと思います。