京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

上賀茂神社の 笠懸神事

2014-10-20 12:39:40 | 京都めぐり

昨日の日曜日も朝から絶好の秋晴れです。
休日は妻と買い物や美術館通いと決めているのですが、
肝心の妻は土日とも仕事です。
年内で定年退職なので、もうそろそろ後任に任せて、
ゆっくりしたらと思うのですが、最後までやり遂げたいようです。

仕方がないので、いつものように一人で外出です。
向かったのは、上賀茂神社で行われる笠懸神事の撮影です。





世界遺産上賀茂神社の本殿です。





笠懸(かさかけ)は、日本書記にも登場する日本古来の弓馬術で、
騎射が失踪する馬上から的を狙う勇壮な神事です。
上賀茂神社の 境内の芝生で行われる笠懸は 、
平成17年に800年ぶりに再行されたものです。

馬上から的を狙うと言えば、流鏑馬が有名ですが、その違いは、
「笠懸は、疾走する馬上から的に鏑矢(かぶらや)を 放ち的を射る、日本の伝統的な騎射の技術・稽古・儀式・様式のこと。流鏑馬と比較して笠懸はより実戦的で標的も多彩であるため技 術的な難易度が高いが、格式としては流鏑馬より略式となり、余興 的意味合いが強い。流鏑馬、犬追物と並んで騎射三物と称された。」(Wikipedia)とのことです。

観覧席とその向こうが芝生の馬場です。





笠懸神事のひとつ、天に向かって弓を射る動きです。





騎射をつとめるのは、男性4名、女性2名です。





上賀茂神社正面鳥居付近から本殿に向かい馬が駆け、
騎射が馬上から走りながら的に弓を射るのです。
観覧席は逆光で、しかも 騎射の人の顔が見えません。
あちこち移動し、やっと撮影気場所を確保しました。

疾走する馬上で弓に矢をつがえます。





うち放たれた弓も見えますでしょうか。
的に当たり、割れると大きな拍手がわきます。





狙いを定め、的に射る瞬間です。






女性です。





いつも思うのですが、馬は早い。
あっという間に駆け抜けてしまいます。
しかも揺れる馬上です。
的に当てる弓の技術は大変なものです。