京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

好古園

2015-05-31 05:25:55 | 寺院・庭園

姫路城に隣接する好古園は私のお気に入りです。
もともと好古園のあった場所は、姫路城の西御屋敷跡でした。
そこに姫路城を借景に、姫路市制百年を記念し造営されたものです。
開園は平成4年ですから、非常に新しい庭園といえます。

特徴は西御屋敷跡や武家屋敷を活かし、九つの趣の異なる庭園で構成されています。
庭園全体の構成図です。多くの庭を歩きながら楽しむことができます。





まずは 好古園の出入口です。




緑に囲まれた通路を歩いていきます。





まず最初の庭園は御屋敷庭です。





入口にヤマボウシが咲いていました。





渡り廊下を歩くと庭園が目に入ってきます。
姫路藩主の下屋敷があった庭で、池泉回遊式庭園になっています。










池には立派は錦鯉が悠然と泳いでいます。









次は苗の庭です。
江戸時代に栽培された園芸植物を育成する庭です。
今咲いている花を紹介しましょう。

カルミア、きれいです。





アジサイも見頃開始です。













ビョウヤナギ





シモツケ





スイレン





もうハスも咲き始めです。
オオガハス





ハマナス





庭園は築地塀で区切られています。
江戸時代の武家屋敷を思い浮かべます。

流れの庭です。水の流れがきれいです。










夏木も庭です。夏木(落葉樹)を配置しています。

ウツギが咲いています。





柏葉です。妻は子どもの頃、柏餅をつくるとき採りにいったそうです。











花の庭には、江戸時代に親しまれた山野草が植栽されています。

ザクロです。





ホタルブクロ、紫と白の二種。









築山池泉庭です。
モミジやクロマツなどの典型的な日本庭園です。
竹の庭も隣接しています。










ひとまわりしてきました。
この景色好きです。





好古園を出ると向かいの駐車場から観光バスで来た観光客の行列です。
これからは姫路城も混雑しそうです。





駅前から見た姫路城です。
JRで京都に帰ります。












世界文化遺産 国宝 姫路城

2015-05-30 05:19:28 | 定年後生活

梅雨入り前には行こうと思っていた姫路城、昨日行ってきました。
5年の歳月をかけた平成の修理(漆喰壁が塗り替えや屋根瓦の葺き替え)が、
今年3月に終わり、一部に「白すぎ」ではとの声もある姫路城です。

もう少し早く行きたいと思っていましたが、連日の真夏日に足が出ずにいました。
昨夜、天気予報を見ると少しましなようなので、「明日行こう」となったのです。

私は姫路城は今回で2回目です。さて、どれくらい白くなったのでしょうか。

次の画像は今回の修理前の姫路城です。





私と妻が姫路駅に着いたのは9時前です。
城は駅から歩いて行ける距離ですが、体力温存にと、駅前出発のループバスに乗ります。





姫路城周辺を周回するレトロ調のボンネットバスです。
料金は大人100円、5分ほどで姫路城大手門前に到着です。
バスを降りると目に入ってきました。やはり、白い!!。





国宝姫路城の石碑





さくらもんばしを渡ります。空いているでしょう。





お堀です。





大手門を入ると目に入ってくる景色





少しズームしてみます。白いのは漆喰がカビていないためだそうです。






拝観受付の入場口を通ると菱の門が見えてきます。





菱の門を通ると目に入る姫路城





ここからいつくつも門を通り、大天守閣に向かいます。
城の防護上、狭い通路や低い門などになっています。

はの門に向かいます。





矢や鉄砲を放つための穴、狭間(さま)です。





にの門





天井が低い通路です。





ほの門





水一門





水三門





やっと天守閣入口です。




ここから6階まで急な階段を上がっていきます。





2階の通路です。





外の景色





急な階段を上がりますが、私は高いのは苦手です。ヒヤヒヤ。










6階天守閣にある御祭神です。









天守閣からの景色です。




















天守閣を下り、本丸(備前丸)からの景色です。
ここで皆さんお城バックに写真を撮っています。私たちも。





曰く付きの井戸です。











石垣のアーチがとてもきれいです。










入場口に戻ってきました。





私たちが上に上がったのは9時過ぎで、空いていましたが、
降りた頃にはすごい観光客が天守閣に向かっていきます。










最後にもう一度姫路城の景色を撮影です。






平成の修理を終えた姫路城、少しは味わっていただけたでしょうか。
このあと、姫路城に隣接する好古園に入りました。
明日にはアップできると思います。








菩提樹の花まだ? 真如堂

2015-05-29 05:02:38 | 京都花めぐり

菩提樹、その木の下でお釈迦さまが悟りを開いたとされています。
そのせいでしょうか、お寺の境内でときどき見かけます。
インドの菩提樹はクワ科、日本の寺院にあるのはシナノキ科と異なる品種ですが、
菩提樹の花が咲くと、甘い香りが鼻腔を刺激します。
毎年6月初めに開花し、1週間ほどで散ってしまいます。
花期が短いので、見れた人はご縁があるとされています。

まだ早いとは思いましたが、昨年も訪れた 真如堂と金戒光明寺にでかけてみました。

時刻は7時前、真如堂の赤門です。





相変わらず参道の青紅葉はきれいです。





いつもの三重塔です。





菩提樹は本堂の横にあり、大木です。





やはりまだ早かったです。
昨年の真如堂の開花は、6月6日です。





せっかく来ましたので、境内をひとまわりします。





















境内にはヤマアジサイが見頃です。











ヤマアジサイ日向紺青です。色合いが好きです。





オオバベニウツギもまだ咲いていました。





金戒光明寺(黒谷)の山門です。





春モミジが朝陽に映えてきれいです。






菩提樹は阿弥陀堂前と本堂の横にあります。
ここもまだ開花していませんでしたが、開花直前です。





来月またお届けします。



伊勢撫子(イセナデシコ)

2015-05-28 08:51:01 | 京都花めぐり

めずしい花もあるものです。
ふだん見なれた撫子とはずいぶん異なり、花弁が細く垂れ下がっています。

伊勢撫子は、江戸時代寛政の頃に伊勢地方(三重県の松阪地方)で作られた品種で、
京都や江戸で広まったものです。
光格天皇(1771ー1840)に献上され、京都の宝鏡寺で「御所撫子」として保存されてきたそうです。
また同時期に江戸に持ち込まれ、珍品として大流行したそうです。

現在は三重県の天然記念物に指定されています。
京都の植物園の 加茂川門を入ったところに展示されていました。










































まだ五月だというのに、連日の真夏日はいったいどうしたことでしょう。
昨日、京都の五月の最高気温34.9度を百数十年ぶりに更新するのではと、
テレビ局数社が色めきだち、四条の鴨川あたりで中継していました。
結果は36.6度でした。マスコミ的には盛り上がらなかったかもしれません(笑)
朝から真夏のような暑さで、昨日は朝の散策も中止しました。

今日は朝の涼しいうちに、散策にでかけて8時過ぎに帰宅です。
その後、庭の芝生が伸びてきましたので、電動芝刈り機で芝刈りです。
30分ほどで終了し、休憩しながらの投稿となりました。

読者の皆様も暑さに御注意ください。















初夏を彩るハナショウブも開花

2015-05-27 05:27:04 | 京都花めぐり

植物園のハナショウブが開花しました。
アジサイ同様初夏を彩る代表的な花で、そろそろ梅雨入りを思わせます。
ここには端正美麗な江戸系、優雅な伊勢系、雄大で豪華な肥後系が中心です。
まだ一部ですが、咲いていた品種をお届けします。

沿海州





麦秋





早苗の舞





初鳥





夕照





村雨





晴れ姿





桃の霞





新袂鏡





その他の花もお届けします。
菩提樹の花はもうすぐ開花しそうです。蕾が割れ初めています。
毎年六月、お寺の境内でよく見かける花です。
沙羅(夏椿)と一緒に植えているところもあります。





ハナシノブ(アヤメ科)




アラゲナツハゼ(ツツジ科)





先日の草津水生植物公園でも咲いていたアサザです。





ヤマブキソウ





キョウカノコ





ヒメフウロ





ヤマボウシの花が見頃ですが、変わったヤマボウシの花です。

ヒマラヤヤマボウシ(キバナヤマボウシ)





ゲンペイヤマボウシ
梅や桃の源平咲き分けは知っていますが、ヤマボウシは初めて見ました。





セイヨウバイカウツギ





オキザリス





チオノドクに蝶々





まだ五月だというのに連日の真夏日、暑いですね。
熱中症になりそうなくらいです。
皆様も御注意くださいませ。






大阪長居植物園のバラとアジサイ

2015-05-26 05:39:14 | 美術・博物館

暑いですね。
昨日の京都は30度超えの真夏日でした。
しかもしばらく30超えが続くというのです。

京都の散策も少しマンネリ気味なので、大阪長居植物園に向かいました。
ここは2回目、初めて訪れたのは10年近く前です。
その時のバラ園が印象的でした。

阪急京都線で梅田まで乗り、地下鉄御堂筋線で長居駅まで行きます。
家から1時間半ほどです。

バラ園です。
以前の記憶ではもっとボリュームがあり、ダイナミックだった気がしたのですが、
時期がずれていたのでしょうか。
























万葉の道を歩きアジサイ園に向かいます。

ノカンゾウ(わすれぐさ)でしょうか。





ポピーが見頃です。





万葉の道のアジサイもきれいです。





ミヤギノハギが一部開花しています。
早すぎでしょうとびっくり。





小池があり、亀が甲羅干ししていました。










アジサイ園のアジサイです。

クロヒメアジサイ





ベニハナアマチャ





アマチャ





ベニガク、まだ白ですが、これから淡紅、紫紅と変化します。




ガクアジサイも開花です。










ピンク色のシチダンカ





プレジオサ





アジサイ園は水辺が大事です。





ハコネウツギも咲いていました。





大池には睡蓮が咲いています。















菖蒲も咲き始めです。










植物園に隣接する自然史博物館ではスペイン恐竜展が開催されています。
恐竜にはあまり興味はないのですが、恐竜好きの孫がいますので入館しました。
孫に画像を見せたいと思います。








































博物館入口のアマリリス、わが家のジャンボアマリリスも見頃です。









嵯峨野 二尊院の青紅葉

2015-05-25 05:31:04 | 2015青もみじ


紅葉の名所嵯峨野二尊院に行ってきました。









総門を入ると西行法師の句碑があります。
『 我がものと 秋の梢を思うかな 小倉の里に 家居せしより』





紅葉の馬場で名高い参道です。
秋の紅葉は真っ赤に染まります。










昨年秋の撮影です。






青紅葉がきれいです。






高浜虚子の歌です。
『散りもみじこゝも掃きゐる二尊院』


























現在本堂は工事中です。
久しぶりに山腹の藤原定家の時雨亭跡に行ってみます。
法然上人から少し山裾を歩いたところにあります。






百人一首撰定遺跡









時雨亭跡から見える嵯峨野市街





山を降ります。















帰り道、咲いていた紫陽花
















初夏を彩るヤマアジサイ

2015-05-24 05:28:02 | 京都花めぐり

昨日は薄曇りの一日で、日中もそれほど暑くなく散策日和でした。
妻と向かったのは、いつもの植物園です。
そろそろ、初夏を彩るヤマアジサイが見頃のはずです。
先日、ヤマアジサイの咲き始めを投稿しましたが、昨日の様子をお届けします。

ヤマアジサイは中心部に 小さな花が集まって咲き、 その周囲を取り囲むように、
花弁状のガクが咲きます。同じ咲き方のガクアジサイより花がこぶりです。

また一般に流通している西洋アジサイは 、土質が酸性だと青味が強く、
アルカリ性だと赤味が強くなります。
でもヤマアジサイは色の変わるものもありますが、土質に左右されず、
花色が固定したものが多いようです。

七段花(シチダンカ)





清澄沢アジサイ





白花ヤマアジサイ





美方八重ヤマアジサイ





ヤマアジサイ(太鼓山産)





八溝ヤマアジサイ





美山八重紫










クロヒメアジサイ





ヤマアジサイ伊予絞り





クサアジサイ





白富士





丹後ナデシコアジサイ





ヤマアジサイ白鳥





マイコ





白マイコ





ヤマアジサイ東雲(シノノメ)





クレナイヤマアジサイ





ベニテマリ





ヤマアジサイ富士の滝





ベビヤマアジサイ






五月の法然院、安楽寺、永観堂

2015-05-23 05:24:01 | 2015青もみじ

五月の晴れた早朝、向かったのは法然院です。
前回訪れたのは桜が終わった四月です。

桜並木が美しかった哲学の道、いまは緑に囲まれた遊歩道です。





時間は7時前、高い木々に遮られ薄暗い参道です。






山門から見た白砂壇





講堂前も緑がきれいです。

























安楽寺の緑も濃くなってきました。





帰り道、永観堂に寄ります。
拝観時間前なので入口付近だけの撮影です。





















昨日、早朝の散策から帰った後、妻と買い物にでかけました。
車で向かったのは、自宅からずいぶん離れた桂川イオンモールです。
昨年開業したばかりの大型ショッピングモールですが、行くのは初めてです。
駐車場から店舗に入ると、広~い、、、広~い、、、、。
とりあえず1階から3階、歩く、、、歩く、、、、歩く。
映画館もありました。
主目的の買い物をイオンで済ませ帰還です。

朝の散策の何倍も疲れました。











ぶらり滋賀へ 佐川美術館、水生植物園

2015-05-22 05:24:32 | 美術・博物館

毎日京都散策が日課ですが、昨日は妻を誘い、滋賀へのぶらり散策です。
私の好きな美術館のひとつが滋賀県守山の佐川美術館です。
琵琶湖大橋の近くにあり、まるで水に浮かんでいるような美術館です。
館内ロビーは撮影可能ですが、作品は撮影不可です。






入口ロビー





ここには私の好きな彫刻家佐藤忠良、日本画家平山郁夫、陶芸家楽吉左衛門の作品が
常時展示されています。
さらに今回の企画展は『放浪の天才画家 山下清』展です。
山下清の貼絵、油彩、水彩画、ペン画、陶磁器など少年期から、
最晩年までの代表作が展示されています。





館内からの景色










楽吉左衛門の展示室
ここは何度も訪れていますが、いつも違和感を覚えます。
薄暗い展示室で重厚そうなガラス越しに見る作品は、過剰展示すぎて、
作品の評価以前の問題のように思えてなりません。





実は美術館に入館前に、草津市の水生植物公園みずの森を訪れました。
先日、大阪市美術館を訪れたとき、慶沢庭園の睡蓮が咲いていました。
きっと水生植物公園も咲いていると思ったのです。

正面ゲートを入ったところ




睡蓮もあります。





スイレンボク





庭園内を散策します。





池には黄色のキュウリの花のようなアサザが咲いています。









キンロバイ





ミヤマホタルカズラ





クロナナロウバイ





アジサイと思いましたが、イワガラミです。
アジサイ科イワガラミ属でした。




ジキタリス





オウゴンシモツケ









夏には蓮が一面咲き誇ります、









池には睡蓮が咲いています。










メダカにオタマジャクシ、懐かしいです。




















アクアリウム(温室)のなかの睡蓮

























朝7時半過ぎに車ででて、湖西道路を走り、琵琶湖大橋渡ったら直に美術館です。
約1時間余と非常に近いのですが、数年に一度ほどしか来ていません。
京都市内は日課で歩くのですが、本来出不精のためか、隣県は足が重いのです。
昨日は道の駅に寄り、野菜を購入し帰還です。




五月の智積院庭園と青紅葉

2015-05-20 05:45:18 | 2015青もみじ

昨日の散策は智積院の庭園です。
境内はちょくちょく歩くのですが、利休好みの庭園を見たくなりました。
青紅葉も見頃でしょうし、アジサイも一部咲き始めかもしれません。

庭園入口






講堂の前を通り、庭園に向かいます。










客殿内部です。





利休好みの庭園の説明板





山のような石組が特徴ですが、なぜか落ち着きます。
しばし、時間が経つのも忘れていました。


























廊下に映った景色です。










講堂、庭園を出て境内の景色もお届けします。


























境内の花です。





アジサイはこれからです。










山ボウシですね。




池には睡蓮










金堂と青紅葉









洛北 圓光寺の青もみじ

2015-05-19 05:25:01 | 2015青もみじ


洛北の紅葉の名所、臨済宗南禅寺派の圓光寺を訪れました。
ここの秋の紅葉は、実に美しい景色です。

圓光寺山門です。





拝観受け付けを済ませ本堂、庭園に向かいます。

まず目に入ってくるのは、奔龍庭と呼ばれる枯山水庭園です。
渦を巻き、さまざまな流れを見せる白砂を雲海に見立て、天空を自在に奔る龍を
石組で表現しています。










中門です。





中門をくぐると、苔と青もみじの美しい「十牛之庭」があります。
本堂に入ります。





玄関の艶やかな襖絵が目を引きます。





富岡鉄斎籐の襖絵





本堂横の書院から見える青もみじです。










昨年秋の紅葉の景色です。





牛を追う牧童の様子が描かれた「十牛図」を題材に、近代初期に作られた、
池泉回遊式庭園を歩きます。





新緑のまばゆい緑が実に心地よいのです。
































庭園南側の洛北最古の泉水、栖龍池です。
池に移る青もみじの景色も好きです。





竹林のなかの石仏





緑に囲まれた鐘楼






竹林





裏山には圓光寺開基徳川家康公の歯を埋葬した東照宮があります。





裏山から見える洛北の眺望





圓光寺では日曜座禅会も行われています。
座禅堂です。





円山応挙の「雨竹風竹図屏風」









圓光寺では毎週日曜日早朝(午前6時~8時)坐禅会が開催されています。
坐禅のあとは作務、粥(朝食)、法話だそうです。







満開の薔薇とヤマアジサイ

2015-05-18 05:15:51 | 京都花めぐり

薔薇が見頃のはずです。
昨日の散策は植物園です。

南門前のケヤキの並木です。
開門の9時頃はまだ車の来園者も少ないのですが、私が植物園を出るときは、
駐車場待ちの長い車の列ができていました。





京都の植物園のバラ園はオーソドックスで、とりわけ変わった装飾はありません。
満開のバラ、見頃です。
背景の山は比叡山です。































アジサイ園のヤマアジサイが咲き始めました。
ヤマアジサイは湿った林の中や沢沼沿いに生えています。

美山八重紫(ミヤマヤエムラサキ)





ヤマアジサイ:白鳥





マイコアジサイ





マイコアジサイ東雲(シノノメ)





クレナイアジサイ





八溝ヤマアジサイ





白花ヤマアジサイ





ヤマアジサイの下がゴソゴソ動きました。
見てみると、カエルです。





その他の季節の花も紹介します。

ニワフジ





オオバウマノスズクサの花





ハナシノブ





シロバナクサナギオゴケ、小さな花です。





ツバメズイセン





ニッコウキスゲ





ムラサキ





キソケイ





昨日の朝は比較的気温が低めでした。
小一時間ほど園内を歩くつもりでしたが、季節の草花に見とれてしまい、
二時間半近くも歩いていました。
少し疲れ、いつもより遅い帰宅となりました。
そろそろ、熱中症の注意が必要なようです。





『 ルネサンスの巨人・ボッティチェリ』日曜美術館

2015-05-17 13:39:40 | 美術・博物館

投稿が遅れました。
日曜美術館『 女神の瞳に秘めた謎 ルネサンスの巨人・ボッティチェリ』です。





サンドロ・ボッティ チェリ(1445or 45~1510)は、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロと並ぶ、ルネサンスの巨人です。





代表作「ヴィーナスの誕生」や「春」がとりわけ有名です。

ボッティ チェリは革なめし職人の四男としてフィレンツェに生まれます。
子ども頃から絵を描くことが大好きで、15歳で画家に弟子入りします。

師匠フィリッポ・リッピの作品

「聖母子と二人の天使」

表情は気品と優しさに満ち、初期のルネサンスを代表する作品です。





ボッティ チェリは人間性豊かな表現を師匠から学びます。

ボッティ チェリの「聖母子と二人の天使」





ルネサンス以前の宗教画の作品は、人間性を持たせずに描くのが常識でした。
13世紀に描かれた聖母子像です。





キリスト教の禁欲的な価値観のもと、人間は汚れた存在とされ、聖母の姿は神々しく荘厳でなければなりませんでした。
絵の人物は祈りの対象であり、個性や感情は排除すべきものでした。

ボッティ チェリは聖母を描きながら新しい絵画を模索していたのです。

やがて師匠のもとを離れ、20代半ばでフィレンツェに自分の工房を構えます。
そして有力なパトロンとなったのは、フィレンツェを支配していたメデイチ家当主、
ロレンツオ・イル・マニフィコです。
メデイ家のもとに集まった芸術家との討論を経て、表情豊かな画風を身につけていきます。

「サン・バルナバ祭壇図」

表情が豊かになり、暖かみまで伝わってくる聖母の姿です。





そして傑作が生まれます。

「ヴィーナスの誕生」





春を謳歌する優美な神話の世界を描いています。
海の泡から産まれたヴィーナスは、貝殻に乗って岸辺に打ち寄せられる場面です。
官能的な裸体は古代ギリシャ、ローマの彫刻から学んだものです。
宙を舞う西風の神ゼフィロスと花をまく妖精クロリスが、ヴィーナスに春の風を送っています。
時の女神ホーラが大きなマントを広げ、ヴィーナスを迎えいれようとしています。


ボッティチェリのもうひとつの代表作

「春(プリマベーラ)」





ルネサンスを象徴する作品です。
メデイ家の注文で、結婚祝いの品として描いたと言われています。
春の楽園に集う個性豊かな神々。西風の神ゼフィロスが追うのは花をまく妖精クロリス。
そのクロリスが変身し、隣にいる花の女神フローラになります。
軽やかに舞い踊る三大美神、愛、貞節、美。
薄い衣をまといしとやかにたたずんでいるのは、主役のヴィーナスです。

こんな素晴らしい女性を描いた ボッティチェリですが、女嫌いだったようで、
生涯独身を貫き通します。

一方、 ボッティチェリの後半生は苦難だったようです。

「パラスとケンタウロス」






学問の女神パラスが、暴力と欲望の象徴ケンタウロスを押さえつける場面です。
知性が暴力を支配することを描いています。
しかし、悲しげな女神の顔が印象的です。


その後メデイ家の衰退とともにフィレンツェを追われた ボッティチェリ。
画風を変えて絵を描き続けます。
そんな ボッティチェリに影響を与えたのは、メデイ家のあとにフィレンツェの政治の実権を握った修道士サヴォナローラです。





サヴォナローラはメデイ家の芸術を退廃的だとし、書物や絵画などを焼き尽くします。
それはルネサンスのひとつの終焉でした。

「誹謗」

虚飾を拝するという サヴォナローラの影響を受けた作品です。





これには優美さも官能もありません。
髪を掴まれているのは無実を象徴する青年。





不正を表す審判は裁きを下します。





争いを繰り広げる女性は、嫉妬、誹謗、欺瞞の象徴です。





かたわらに裸でたちつくしているのは、真実の象徴でヴィーナスを思い起こさせます。
しかしその表情は硬直し、深い絶望感におそわれています。






東京渋谷で ボッティチェリ展が開催されています。
初期から円熟期まで貴重な作品が来日しています。





「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」円熟期の作品





また東京へ観に行きたくなりました。
思案中です。


ちょっと大阪まで、『肉筆浮世絵-美の競艶』大阪市美術館

2015-05-17 05:26:04 | 美術・博物館

昨日は散策を一休みし、妻と大阪に行ってきました。
大阪市美術館で 日本で初公開となる、『シカゴ ウェストンコレクション
肉筆浮世絵-美の競艶 ~浮世絵師が描いた江戸美人100選~』が開催されています。





アメリカの実業家ロジャー・ウェストンが収集した肉筆浮世絵の里帰り展です。
肉筆 浮世絵の名品約130点が歴史的、系統的に展示されています。
菱川師宣 、西川祐信、宮川長春、 勝川春章、歌川豊国、葛飾北斎、
祇園井特、河鍋暁斎らの絵師たちによ る一点物の貴重な肉筆浮世絵です。

美術館に着いたのは開館9時半です。
予想に反し、10名ほどの方が待っていたくらいでした。





美術館の中に入ります。





浮世絵美人がお出迎えです。
写真はここまでです。





構成は7章です。
第 1 章 上方で展開した浮世の絵
第 2 章 浮世絵の確立、江戸での開花
第 3 章 浮世絵諸画派の確立と京都西川祐信の活動
第 4 章 錦絵の完成から黄金時代
第 5 章 百花繚乱・幕末の浮世絵界
第 6 章 上方の復活
第 7 章 近代の中で

どれも保存状態が良く、非常に素晴らしい作品ばかりです。
加えて、今回の展示会は照明が抜群に良いのです。
肉筆一点物の色彩がきれいにでています。着物の柄もほんとうに美しいのです。
展示技術に拍手喝采です。
この時代の作品は作品が痛まないように、照明を落としがちになります。
せっかくの素晴らしい作品が、暗くてよく見えない展示会が多いのです。
京都の美術館でもこういう点は見習って欲しいものです。


美術館出ると、大阪のシンボル通天閣とアベノハルカス





うわさに違わず高いビルです。
高所恐怖症の私には縁遠いビルです。




美術館に隣接する庭園を散策します。





雨上がりで緑がとてもきれいです。
都会の素晴らしい庭園ですが、残念なのは高いビルが見えすぎです。










池の睡蓮が開花しています。















青紅葉も美しい。

















池に映る美術館





アベノハルカスも





紫陽花はこれからです。











都会の真ん中でシロツメクサを見れるとは思いませんでした。






先日、孫が摘んで持ってきてくれました。
萎びてましたが、給水すると元気になりました。





梅田で昼食をとり、早めの帰宅です。