京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京都の洋館(第十一回)

2015-08-31 05:38:14 | 京都の洋館


京都の洋館シリーズも十一回目となりました。

高野第三住宅集会所・管理事務所(1908,明治41年)
旧鐘淵紡績京都工場、設計は横河工務所
1975(昭和50年)に紡績工場が閉鎖となり、1981(昭和56年)に住宅公団が分譲住宅しました。工場部分で残っていたボイラー室を改造した集会所・管理事務所です。
明治京都の近代遺産の一つと言えます。
煉瓦がとても魅力的です。左京区高野東開町









































元立誠小学校(1928,昭和3年)
京都木屋町通りの中心に位置しています。(四条通り木屋町上ル)
角倉了以が開削し、森鴎外が「高瀬川」を描いた、高瀬川にかかる橋が玄関口です。
アーチ型の玄関など凝った意匠が特徴的です。
小学校は1993年に閉校となり、以後は自治会行事やイベントの拠点として活用されています。
ここは日本映画原地でもあります。


















寿ビルデイング(1927,昭和2年)
旧銀行で昭和恐慌のあおりを受けて倒産しました。
現在はGALLERY GALLERYが入っています。
下京区河原町通り四条下ル東側。















京都芸術センター(1931,昭和6年)
旧明倫小学校で、2000年に芸術センターとしてオープンしたものです。
設計は京都市営繕課、鉄筋コンクリート造りです。
公立小学校はどこも画一的な造りが多いのですが、京都は近世からコミュニティが小学校を支えていました。祇園祭を支える京都町衆の伝統を誇る建物になっています。
中京区室町通り蛸薬師下ル











京都聖マリア教会礼拝堂(2000,平成12)
旧礼拝堂は、1911(明治45)に建てられたレンガ造りの風格ある建物でした。
いつも前を通ると圧倒されるような存在感がありました。
しかし、老朽化と阪神大震災で大打撃を受けて、新しく建て替えられたものです。










幼稚園













小さな秋さがし 嵯峨野散策 案山子立つ

2015-08-30 05:22:11 | 京都めぐり


この間、京都の洋館めぐりが続きましたので、少し息抜きに嵯峨野散策です。

今の落柿舎です。
百日紅がまだ見頃ですが、緑が少しずつ初秋の色に変わりつつあります。





落柿舎から見える比叡山の景色
青空がとてもきれいです。
今はオフシーズンでしょうか、出会う観光客も多くありません。





祇王寺に向かう道中に見つけたススキ
ススキを見ると初秋だと実感します。





祇王寺に入ります。





いつものように美しい青苔が迎えてくれます。































前日の風雨で大量の葉が落ち、きれいに清掃する方々です。
いつもは拝観時間までに終えるのですが、落葉が多すぎたようです。
二人がかりで苔の上を掃いています。





草庵の上が少し色づいています。





女郎花







落葉一枚





タマアジサイ





北嵯峨の景色です。
稲穂が黄金色になりつつあります。
早ければ来月にも稲刈りでしょうか。





毎年恒例の案山子、もう立ちました。
















青空がとてもきれいな北嵯峨です。





広沢池





キバナコスコスが咲いています。





蝶とキバナコスコス














京都の洋館(第十回)同志社女子大、他

2015-08-29 05:18:10 | 京都の洋館


京都の洋館第十回は、前日の同志社大学に隣接する同志社女子大学です。

栄光館(1932,昭和7年)
同志社女子大のシンボル的建物です。
六角の塔屋が目をひきます。
設計は武田五一です。










ジェームズ館(1919,大正2年)
これも設計は武田五一です。










デントン館(1955,昭和30年)
比較的新しい建物です。











同志社大学フレンドピースハウス(1887,明治20年)
旧同志社の宣教医J.C.ペリー邸で 登録有形文化財です。
神戸の異人館を見ているようです。
上京区寺町通石薬師下る染殿町、京都御苑の東側です。















同志社の創立者、新島襄と妻・八重の私邸(1878、明治11年)
木造2階建ての和風建築に洋風の手法を取りいれた建物。1985年、
京都市指定有形文化財















フレンドピースハウスと新島襄と妻・八重の私邸は、同志社大学・女子大学キャンパスから少し離れています。
それぞれ京都御苑に隣接していてよく通る場所ですが、 フレンドピースハウスは今回まで気付きませんでした。
同志社大学構内は一般観光客も見学できますので、洋館めぐりにはお薦めスポットです。



京都の洋館(第九回)洋館の宝庫 同志社大学

2015-08-28 05:27:26 | 京都の洋館


今回は、京都の洋館シリーズ第九回、同志社大学特集です。
同志社大学は、ご存知のように新島襄が設立した京都の私立大学です。
京都を代表する洋館が烏丸今出川キャンパスにあります。

彰学館(1884,明治17年)重要文化財
現存する煉瓦造りの建物では京都市内最古です。
設計はアメリカン・ボード宣教師のグリーン。
外観アメリカン・ゴシック調です。


正面





真横





同志社礼拝堂(1886,明治19年)重要文化財
プロテスタント教会の煉瓦造り礼拝堂では、現存するなかでは最古の建物です。
設計はグリーンです。





真横










ハリス理化学館(1890,明治23年)重要文化財
イギリス人建築家ハンセルの設計です。










クラーク記念館(1893,明治26年)重要文化財
ドイツ人建築家ゼールの設計です。










有終館(1885,明治18年)重要文化財
設計はグリーンです。











有終館の近くにありました。






致遠館(1916,大正5年)
設計はヴォーリズ建築事務所、登録有形文化財









啓明館(1920,大正9年)
設計はヴォーリズ、西側から見るとかなりの大建築です。



















同志社新島遺品庫、旧図書貴重品庫(1942,昭和17年)











同志社アーモスト館(1932、昭和7年)
W・M・ヴォーリズ設計、登録有形文化財です。
建物名前は、新島襄がアメリカ時代にお世話になったアーモスト大学に因んでいます。
この洋館は学生寮として使われたそうです。























小さな秋 南禅寺 南禅院と天授庵

2015-08-27 05:23:22 | 京都めぐり


久しぶりに散策の足を南禅寺に向けました。
朝の南禅寺は訪れる観光客も少なく、静謐そのものです。
過ぎ行く夏と初秋が交錯した昨日朝の南禅寺を御覧ください。

台風一過の青空に映える勅使門





南禅寺三門










方丈前、少し色づいています。





南禅院に入ります。











本堂





少し床もみじが見えます。






池にはまだ睡蓮が見頃です。










亀山天皇分骨所





前日の雨で水量が多い小滝





ところどころ色づきの変化を感じます。





南禅院を出て天授庵に向かいます。
三門と百日紅










天授庵の土塀の上も少し色づいています。





















まだ桔梗が見頃です。











天授庵東庭





池泉回遊式庭園を歩きます。





紅葉です。





池には睡蓮がまだたくさん咲いています。





竹林もきれいです。



















青苔の上の落葉





やはり東庭はきれいです。





枯山水です。






帰り道、平安神宮大鳥居が青空に映えとてもきれいでした。








小さな秋 大徳寺高桐院

2015-08-26 15:30:13 | 京都めぐり

猛暑続きだった京都の夏もそろそろ終わりです。
お盆が過ぎ、地蔵盆も終わるとさすがに朝晩涼しくなってきました。
まだまだ残暑が続きますが、これからは一雨ごとに秋めいてくると思います。

毎年この時期に訪れるところがあります。
一足早く色づく紅葉が見える大徳寺高桐院です。
今年はどうでしょうか。
今朝の散策です。


山門をくぐります。





いつもの緑に覆われた参道です。






左上部が少し色づいているのがわかりますでしょうか。






勅使門の上が今年も色づいています。






















勅使門の屋根は苔むしています。










よく見るとここにも落葉が。






拝観受付、まだ拝観開始前です。










明け方まで雨が降って、濡れた石畳





相変わらず青苔はきれいですが、やはり初秋の色合いになっています。











大徳寺の境内に出ると青空です。





京都の洋館(第八回)

2015-08-25 05:32:53 | 京都の洋館

今日も京都の洋館シリーズをお届けします。
今回で八回目になります。
ところで台風15号が九州直撃のコースになりそうです。
進路の皆々様には十分にお気をつけていただき、被害がないこいとをお祈りしております。

まずは京都国立博物館です。
第二回で紹介しましたが、閉館時間だったので、もう一度お届けします。

明治古都館(旧 帝国京都博物館 本館) 1895,明治28年
煉瓦造の建物で、設計は宮内省内匠寮技師片山東熊。
昭和44年、表門、札売場及び袖塀とともに重要文化財に指定されています。










正面玄関





ロダン作の彫刻






技術資料参考館(登録有形文化財) 1930,昭和5年
旧恩賜京都博物館の陳列品収納用倉庫として建築されました。スクラッチタイル貼りで、南面に大きく方形の窓、 北側に縦型窓を各階に開け、端正でリズム感ある外観です。平成20年に国の登録有形文化財に登録されました。











平成知新館(2013)





旧村井銀行七条支店(1915,大正4年)
たばこ王、村井吉兵衛が創設した銀行の支店です。
列柱を特徴とする古代ギリシャ・ローマ様式のデザインです。
設計は吉武長一、煉瓦造りです。
下京区堀川西洞院西です。










柳原銀行記念資料館(1907,明治40年)
萌葱色の木造二階建ての洋風建築です。
河原町通り塩小路の東南にあります。










京都大学人文科学研究所分館(1930,昭和5年)
設計は東畑兼三、武田五一、鉄筋コンクリート造りです。
閑静な住宅街に建つスペイン風の美しい建物で、国の登録文化財です。
この建物は、旧外務省管轄の研究所(東方文化学院京都研究所)でした。
左京区北白川東小倉町です。




















敷地は植栽に覆われていますが、撮影してみました。










京都大学楽友会館(1925,大正14年)
建物全体はスパニッシュ様式ですが、玄関は特徴的なデザインが印象的です。
設計は森田慶一、鉄筋コンクリート造りです。
左京区近衛町にあります。














京都の洋館(第七回)

2015-08-24 05:07:41 | 京都の洋館

地蔵盆も終わりました。
京都の洋館めぐりを再開です。七回目になります。

聖ヨゼフ修道院 門の家(1920,大正9年)
元々は旧財閥住友家衣笠別邸で、その後修道院や学校に使用されます。
戦後建物は取り壊され、この門と門衛所だけが残りました。
設計は多久仁輔、登録文化財になっています。
北区北野東紅梅町















紫明会館(1932,昭和7年)
旧京都師範学校(現京都教育大学)同窓会館です。
現在は高齢者施設、デイサービスなどが入っています。
北区小山、堀川通り紫明東入ル















カトリック高野教会(1940,昭和15年)
教会創立1938年、聖堂は1940年です。
北大路通り高野橋西詰















駒井家住宅(1927,昭和2年)
当時アメリカで流行していたスパニッシュ様式、設計はヴォーリズ建築事務所
駒井卓、静江記念館として保存されています。
左京区北白川伊織町





















進々堂京大北門前(1930,昭和5年)
京都大学の向かいにあり、今も昔も京大生に愛された、京都の老舗喫茶店です。
設計は続木斎、木造造りです。
左京区北白川追分町






















旧京都帝国大学YMCA会館(1913,大正2年)
左京区東大路通り東一条西入ル
設計はヴォーリズです。














京都府立医科大学基督教青年会橘井寮及び主事宅(1913,大正2年)
設計はヴォーリズ、YMCA会館に西隣です。










関西日仏学館(1936,昭和11年)
設計は R・メストラル、木子七郎
左京区東大路通り東一条上ル





















今回でお届けした京都の洋館は59棟です。
まだまだありますので、順次お届けします。
京都は拝観寺院は多いのですが、京都の洋館の多くは一般公開されていません。
明治以降の近代遺産として、広く観光客にも公開してほしい思わずにいられません。
私の洋館めぐり、100棟以上を目標にお届けするつもりです。








地蔵盆

2015-08-23 05:18:02 | 2015祇園祭

昨日は私の住む町内の地蔵盆でした。
朝7時前に町内の役員や組長さんがお地蔵さんの前に集まり、
お地蔵さんをきれいにし、お供えをして、テントを設営します。
10時過ぎ近くのお寺からお坊様に来ていただき、お経をあげてもらいます。

地蔵盆は京都生まれで、近畿地方の行事として古くから行われてきました。
しかし、盛大にお祭りするところはおもに関西周辺に限られているようです。
地蔵盆は基本的に8月24日の地蔵菩薩の縁日を中心に行われるのですが、
この日の前後の土曜から日曜にかけて 行われるところが多いようです。
地蔵盆の主役は、子どもたちですが、最近はますます少なくなってきました。
それでも、子ども福引き、おやつ、子どもたちが遊べる玩具なども用意します。

地蔵盆は町内の交流にも大事です。
家庭福引きやビンゴゲーム、夜はお料理を持ち寄り、みんなで夕食をいただきます。
子どもたちと一緒にスイカ割りも楽しいひとときです。
花火もしましたが最近は家庭花火が少なくなったようで、
小さな子どもさんたちは喜んでいました。

今年の3月末、子どもさんが小学校を卒業した家族が東京へ引っ越しました。
昨年まで地蔵盆に来てよく遊んでいましたので、町内の皆さんも少し寂しがっていました。
すると昨日朝、東京からお母さんと中学生になった娘さんが新幹線で来てくれたのです。
東京ではお地蔵さんがなくて寂しかったようです。
町内の皆さん、びっくりで大歓迎です。
夜の交流会やスイカ割りにも参加し、ホテルに宿泊するそうです。


町内のお地蔵さんです。可愛いお顔です。











夏野菜、季節の花

2015-08-22 05:18:09 | 京都花めぐり


一昨日の植物園散策の続きです。
今の時期、園内で育てている季節の野菜も見頃?です。
私は退職後、できれば農作業(趣味程度ですが)をしたいと思っていました。
それで有料農園がないか探しましたが、京都市内では無理でした。
京都府下にはありましたが、いくらなんでも遠すぎてあきらめました。
花も好きですが、自分が育てた野菜を収穫するのは格別だと思います。


四季彩りの丘では夏野菜、京野菜が実っています。
まずは冬瓜





カボチャ





ヘビウリ
ヘビそのものに見えますが。





ヘチマ





蝶の雨宿り





京野菜、食べ頃ですが収穫はしないのでしょうか。
賀茂なす
北区上賀茂地域で栽培されてきた品種、明治時代までは京都御所への献上品です。
肉厚で結構好きです。





万願寺とうがらし
舞鶴市で栽培されてきたトウガラシの一品種、肉厚で柔らかく甘味があります。





京山科なす
山科で栽培されたナスの一品種、長なすよりも果肉が柔らかく、水分が多い。





伏見とうがらし
伏見で栽培されたトウガラシの一品種、長さは20cmにもなります。





鹿ヶ谷かぼちゃ
江戸時代から左京区鹿ヶ栽培されたニホンカボチャの一品種。
ひょうたんみたいな形が面白いでしょう。





西洋カボチャ、ジャイアント
画像ではわかりにくいですが、大きいです。





オオケタデ





女郎花(オミナエシ)





真夏の代表花、サルスベリ(百日紅)はそろそろ終わりです。
赤、白、紫の三種です。















温室前の池には、まだ睡蓮が咲いています。















雨宿りを兼ねて観覧温室に入ります。
昼夜逆転室で咲いていた花も紹介します。

アサガオならぬヨルガオ





ツキミソウ





オシロイバナ





サガリバナ
とてもきれいでした。





ヒャクニチソウに蝶





植物園散策はいつもは1時間ほどですが、今回は2時間もかかってしまいました。
慣れない雨靴で少し疲れました。





雨中散策ー季節の花

2015-08-21 05:10:58 | 京都花めぐり

前日夜から強い雨が降り続いた昨日朝、夏時間が終わり9時開館となった、
植物園に足を運びました。
この間は京都の洋館めぐりに熱を入れていましたので、ちょっと息抜きです。
雨が降り続くなか、傘をさし、雨靴を履きながらの植物園散策です。
雨のせいでしょうか、気温は低めです。
まず向かったのは、生態園、私のお気に入りです。
雨の中、咲いていた草花(山野草)をお届けします。

ノシラン





ノグルミ





ハマナス





トウテイラン





まだキキョウが咲いています。





タコノアシ
確かにタコの吸盤に似ています。





ノリウツギ





コハギボウシ










タマノカンザシ





鹿の子ユリもまだ残っていました。





カラマツソウ





スズムシバナ





キツネノゴマ





ホツツジ





キンミズヒキとミズヒキ





シュウカイドウ





キレンゲショウマ
残念ながら花が痛んでいました。
レンゲショウマはもう散ってしまっていました。





ハクサンシャジン





ショウロウクサギ





ソナレギク





ススキです。
これを見ると初秋です。





カワラケツメイ





ボタンボウフウ





フジカンゾウ





キバナアキギリ







いつもは1時間ほどの散策ですが、昨日は雨が降り続き、傘をさし、
慣れない雨靴でちんたら歩いたせいでしょうか、2時間もかかりました。
傘を持ちながらの撮影は、身動きが取れずきれいに撮影できませんでした。








京都の洋館(第六回)

2015-08-19 06:47:01 | 京都の洋館


暑い暑いと閉口してましたが、やはりお盆が過ぎると朝晩涼しくなってきました。
昨晩もエアコンなしで就寝できたのはうれしいです。
しかしまだまだ厳しい残暑が続くと思いますので、皆様も御自愛くださいますようお願いいたします。
本日も京都の洋館シリーズをお届けします。

弥栄(やさか)会館(1936、昭和11年)
設計は木村得三郎、登録文化財に指定されています。
ご存知、祇園花見小路のど真中にあり、この中に「ギオンコーナー」があり、
京舞などの伝統芸能のさわりを見ることができます。


祇園四条通り花見小路を南に歩きます。


















祇園甲部歌舞練場(1913、大正2年)
弥栄会館に隣接しています。
都をどりの会場として1873(明治6年)に誕生した歌舞練場です。
現在の建物は、現在地に移転される際に新築されたものです。
唐破風の玄関棟の奥に、舞台を備えた本館が控えています。





菊水レストラン(1926,大正15年)
四条大橋東詰祇園、南座の前にあります。
京都の洋食の老舗の一つです。
鉄筋コンクリート5階、外観はアール・デコ、スパニッシュなど当時流行の建築様式を取り入れています。
















息抜きに鴨川の景色です。





洋食で思い出しました。
ここも京都の洋食の老舗です。
建築年代は古くはないのですが、紹介します。

東洋亭北山本店(1966,昭和41年)








丸太町東洋亭(1924,大正13年)
河原町丸太町にありますが、現在は洋菓子製造に特化しています。
私は北山、丸太町店とも以前はちょくちょく利用していました。





今度は京都の中心、四条烏丸の建築物です。
三菱東京UFJ銀行京都中央支店(旧三菱銀行京都支店 1925,大正14年建築)
当時の設計は桜井小太郎で、重厚な銀行建築でした。
建て替え後は四条烏丸南東角の入口部分とその上部のみ、当時の面影を残しています。




















京都三井ビル 旧三井銀行京都支店(1914,大正3年)
三菱東京UFJ銀行京都中央支店とよく似ています。
設計は長谷部竹腰建築事務所です。
建物は1982年に取り壊され、その後新築、現在は三井住友銀行京都支店と、
展示ホールなどのテナントビルになっています。















みずほ銀行のときも書きましたが、最近の銀行の建物はつまらない、
平凡なものになってしまったようです。

大丸京都店(1928,昭和3年)
最近改築され、ヴォーリズ建築の面影をわずかに残すだけになりました。










1階入口部分
私の好きな箇所です。ヴォーリズらしい意匠です。





























京都の洋館(第五回)

2015-08-18 05:15:11 | 京都の洋館

京都の洋館、1,2回で終えるつもりだったのですが、5回目になりました。

藤井斉成会有鄰館第一館(1926,大正15)
武田五一の設計で、現在京都市の登録文化財です。
中国美術を展示するために建てられたことから、東洋的な雰囲気が漂います。





日本聖公会復活教会(1929,昭和4年)
ヴォーリズの設計です。
京都市北区北大路堀川角にあります。














次も教会です。
ルーテル賀茂川教会(1954,昭和29年)
ヴォーリズ建築設計事務所によるものです。





















京都中央信用金庫丸太町支店(1927,昭和2年)
丸太町河原町西入ルの現役の信用金庫です。





京都市考古資料館(1915,大正4年)
旧西陣織物館で、設計は本野精吾です。















敷地内には応仁の乱で西側の陣地となった場所を示す石碑が立っています。





カトリック西陣教会(1907年、明治40年)
上京区新町通り一条上ルにあります。















旧西陣電話局(1922,大正11年)
上京区堀川通り中立売東入ルにあります。





















上七軒歌舞練場(1897,明治30年頃)
北野天満宮の東門、上七軒花街通りの周辺は日本最古のお茶屋、花街です。
この建物は舞妓さんらの舞踊の練習の場であり、発表の場です。
明治中頃に建築され、そのあと増改築が繰り返され、昭和26年に現在の形になりました。
2009年、京都市の歴史的風致形成建物に指定され、大改修されています。
上七軒ビアガーデンが人気で、舞妓さんがビールをついでにくれるそうです。















この間、京都の洋館めぐりをしていますが、なぜかどんどんはまっていきます。
それほどに魅力があるとは、当初は思いもしませんでした。
しばらく、洋館100棟を目標に洋館散策を続けるつもりです。




昨日の五山の送り火

2015-08-17 05:15:17 | 京都めぐり


昨日、京都は「五山の送り火」でした。
夏の夜空に浮かび上がる五山の送り火は、京都の夏を彩る風物詩です。
しかし お盆でお迎えした精霊を、再びあの世に送り返す、
宗教行事ということを知らない方も多いのです。
送り火は、地元の人々によって長い間、受け継がれてきました。

五山は、東山如意ヶ嶽「大文字」、松ヶ崎 「妙・法」、西賀茂船山「船形」、
金閣寺大北山「左大文字」、嵯峨、曼荼羅山「鳥居形」の五つです。

私は昨年同様、朝七時前に車で五山(今年は四山)めぐりをしました。

東山如意ヶ嶽の「大文字」
太子堂、大の字の交差点付近におおぜいの方が見えます。





もう少しズームしてみます。





松ヶ崎の 「妙・法」





すでに積み上がり、ビニールシートを被せている火床も多いですが、
今薪を背負い登っている方もいます。
火床は町内ごとに決まっていて、さらに各家庭で分担しあうのです。





子どもも薪を火床に積み上げています。





今度は「法」です。





火床の積み上げが終わり、休憩されているのでしょうか。






西賀茂船山の「船形」





金閣寺大北山の「左大文字」





今積み上げている最中です。





嵯峨、曼荼羅山の「鳥居形」は、所用ができて行けませんでした。

そして夜の八時、順番に点灯です。(画像はテレビ画像)

東山如意ヶ嶽の「大文字」



松ヶ崎の 「妙・法」






西賀茂船山の「船形」




金閣寺大北山の「左大文字」




嵯峨、曼荼羅山の「鳥居形」




私も迎えた精霊をあの世とやらに送り返しました。
今年のお盆は、今は亡き両親のことをいろいろ思いだすこともできて良かったです。





京都の洋館(第四回)

2015-08-16 05:25:03 | 京都の洋館

昨日は終戦記念日、そして今日は精霊送りと五山の送り火です。
私も精霊迎えした両親の精霊を送り返します。

相変わらず日課の散策は続けております。
日中はまだまだ猛暑続きですが、朝は少しずつ涼しくなってきました。
移り変わっていく季節を感じながらの散策も楽しいものです。

今日は京都の洋館めぐりの第4回をお届けします。


京都市役所本館(1927,昭和2年)
設計は武田五一、中野進一、鉄筋コンクリート造りです。
今も現役の市役所本館です。河原町御池西北角。










旧京都中央電話局上京分局(1924,大正13年)
丸太町橋西詰め南側にあります。
設計は当時の逓信省技師の吉田哲郎、鉄筋コンクリート造りの登録文化財です。
現在はフィットネスクラブやスーパーが入っています。










京都御幸町教会(1913,大正2年)
設計はヴォーリズ。イギリス積みレンガ建築の教会です。
京都御苑の南、御幸町通り二条下ル

























教会の南隣は和風旅館柊屋別館です、





旧山口銀行京都支店(1916,大正5年)
その後北國銀行として使われ、現在は商業ビルになっています。










京都市美術館(1934,昭和9年)
鉄筋タイル造り、現在「ルーブル展」と「マグリット展」が開催されています。
まだ開館前です。





洋館ですが建物の上には和風の銅葺き屋根、日本伝統の千鳥破風です。






美術館裏側です。





京都府立図書館(1909,明治42年)
設計は武田五一、レンガ石貼りです。
現役の図書館で、京都市美術館の真向かいです。






京都洛陽教会(1912,明治45年)
W・M・ヴォーリズ設計です。










旧京都府立医科大学図書館(1929,昭和4年)
1階出入口は尖塔アーチのスクラッチタイル貼りの建物です。
河原町通り広小路、現在は学生生協が入っているようです。





ニッシャ印刷文化新興財団、本館・印刷歴史館(1906、明治39年)

登録有形文化財です。