滝口寺と檀林寺は、祇王寺の隣にあります。
滝口寺は、『平家物語』で滝口入道と横笛の悲恋の寺として知られています。
清盛の西八条殿での花見の宴で、建礼門院つきの女官の横笛の舞姿を見て、恋文を送った滝口時頼。しかし、父に叱責され、己を自責し、嵯峨野往生院で出家します。
それを聞いた横笛は、自分の思いを伝えたいと嵯峨野へやってきました。
襖の隙間から横笛を見ると、裾は露でぬれ、袖は涙でぬれています。
しかし、滝口入道は「そのような人はおりません」と同宿の僧侶に言わせます。
泣く泣く帰る横笛、未練を絶ちきるために高野山に移った入道という話です。
説明板です。

本堂への急な坂道が続きます。


草庵のような本堂です。

本堂に入り、本堂から見える景色です。
本堂には、滝口入道と横笛の木造があります。


本堂周辺の景色です。
平家供養塔、滝口入道と平家一門の供養塔、小松堂(平重盛を祀る)があります。



新田義貞の首塚や供養塔です。

次に向かったのは檀林寺です。
説明板です。


総門口での季節の花が拝観者を和やかな気分にします。


中に入ると鮮やかな緑が目につきます。




ひょうたん池の樹上に森青蛙が産卵していました。


花菖蒲も咲いています。
