京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

嵯峨野散策、滝口寺と檀林寺の青紅葉

2014-06-25 06:11:09 | 2014初夏青紅葉の京都

滝口寺と檀林寺は、祇王寺の隣にあります。

滝口寺は、『平家物語』で滝口入道と横笛の悲恋の寺として知られています。
清盛の西八条殿での花見の宴で、建礼門院つきの女官の横笛の舞姿を見て、恋文を送った滝口時頼。しかし、父に叱責され、己を自責し、嵯峨野往生院で出家します。
それを聞いた横笛は、自分の思いを伝えたいと嵯峨野へやってきました。
襖の隙間から横笛を見ると、裾は露でぬれ、袖は涙でぬれています。
しかし、滝口入道は「そのような人はおりません」と同宿の僧侶に言わせます。
泣く泣く帰る横笛、未練を絶ちきるために高野山に移った入道という話です。

説明板です。





本堂への急な坂道が続きます。









草庵のような本堂です。






本堂に入り、本堂から見える景色です。
本堂には、滝口入道と横笛の木造があります。











本堂周辺の景色です。
平家供養塔、滝口入道と平家一門の供養塔、小松堂(平重盛を祀る)があります。
















新田義貞の首塚や供養塔です。





次に向かったのは檀林寺です。

説明板です。











総門口での季節の花が拝観者を和やかな気分にします。










中に入ると鮮やかな緑が目につきます。





















ひょうたん池の樹上に森青蛙が産卵していました。










花菖蒲も咲いています。











そうだ京都行こう 地蔵院と華厳寺(鈴虫寺)

2014-06-24 05:21:30 | 2014初夏青紅葉の京都


京都市内に住んでいますが、西京区は松尾大社を除いては、ほとんど足を運んだことがありません。
理由は、交通アクセスがあまりよくないのもあります。

有名な苔寺は拝観制限される1977年以前に一度拝観しました。ずいぶん前です。
当時は趣味で絵を描いていましたので、苔の美しい時期に苔寺のスケッチにでかけました。苔の美しさに感動したのですが、観光客が多いせいでしょうか、苔の傷みも気になったのを覚えています。
当時、拝観制限されるのを聞いたときは、正直よかったと思いました。

現在は拝観料が3千円だそうですから、気楽には行けなくなってしまいました。

苔寺の近くに、鈴虫で有名な 華厳寺や、竹の寺で知られる地蔵院がありますが、今まで訪れたことありませんでした。

JR東海の「そうだ京都行こう」のポスターを見ていましたら、昨年初夏に地蔵院が取り上げられていました。

そのポスターです。




大徳寺高桐院の参道に雰囲気が似ています。
青紅葉と青竹、苔の緑の美しい場所だと思い、足を運んでみることにしました。

私が撮影した地蔵院参道です。
ポスターのような色がでていませんが、、、。











青紅葉もきれいです。










竹の寺とも呼ばれているそうなので、竹も撮影しておきましょう。









説明板です。






華厳寺(鈴虫寺)に立ち寄ってみました。
着いたのは8時過ぎ、開門は9時ですが、すでに大勢の方がお待ちです。
これには驚きました。入口でスルーしました。
参道と竹林の写真だけ撮りました。













京都御苑の散策

2014-06-23 05:41:53 | 2014初夏青紅葉の京都

年に何度も訪れる京都御苑、春の桜と秋の紅葉は格別に美しいのですが、今の時期の青紅葉も京都御所の景色に映えてとても大好きです。

市民の憩い場でもある京都御苑は、自然の宝庫でもあります。
広い苑内をジョギングする人もいますが、ゆっくり自然にふれながらの散策が一番適しているように思います。

丸太町通りの門から入り、 閑院宮邸に入ります。
閑院宮家は江戸時代の四親王家のひとつ で、宮家が東京に移った明治10年以降は、華族会館や裁判所として利用され、明治16年に旧宮内庁京都 支庁が設置された際に、現在の建物に新築されました。
閑院宮邸跡の建物と庭園は当時の面影を今に伝えています。

建物は一般公開され、庭園も自由に見ることができます。





閑院宮の庭園の詳しいことはわかっていなかったのですが、発掘調査の結果、18世紀中頃の作庭だということがわかっています。

現在の庭は10年前の全面整備で復元されたものです。
洲浜は海辺景色表現したもので、京都御所や仙洞御所、桂離宮の庭園で見られるものです。




回遊式の庭園も御覧ください。
青紅葉がとてもきれいです。









紫陽花も咲いています。
ハート型もありました。











閑院宮邸の向かいに宗像神社があります。
平安時代、清和天皇がご誕生地だそうです。






出水の小川付近の景色です。
天気の良い日は、親子連れが多くなり、子どもが水遊びする光景も目にします。










中立売門近くの夏椿です。






京都御苑内には、母と子の森という自然豊かな場所があります。
京都迎賓館の北側です。
京都市内のど真ん中で、昆虫や花など自然観察できる貴重な場です。

森中に文庫があり、本棚に図鑑などが置いてあります。
植物や鳥などをその場で、親子で調べることができます。
















青紅葉がきれいです。
背景は京都迎賓館です。







野の花やキノコもみつけました。







































嵯峨野祇王寺の青苔と青紅葉の美しさ

2014-06-21 05:38:49 | 2014初夏青紅葉の京都


梅雨の合間の晴れた日に、嵯峨野祇王寺を訪れました。
ここは秋の紅葉の名所ですが、今の時期の青苔と青紅葉も実に美しいところです。

特にここの青苔の美しさは、だいぶ以前に訪れた苔寺に匹敵するほどです。
多くの人にここの素晴らしさを知っていただけたらと思う次第です。

まずは祇王寺の説明板です。
『平家物語』にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が、清盛の心変わりにより、都を追われるように去り、母、妹とともに出家、入寺した悲恋の尼寺として知られています。




拝観受付までの参道です。






緑一面の青苔と青紅葉の美しさを御覧下さい。









































平清盛公供養墓と祇王、祇女、母刀自の墓







祇王寺のなかには、さまざまな季節の花も楽しむことができます。



























沙羅の花が落ちています。












嵯峨野二尊院と化野念仏寺の青紅葉と花

2014-06-20 04:48:11 | 2014初夏青紅葉の京都


嵯峨野二尊院とそこから少し足をのばし、化野念仏寺に行ってきました。
二尊院の長い参道は、「紅葉の馬場」と呼ばれ、紅葉がきれいなところです。


二尊院の総門です。





紅葉の馬場、当然、青紅葉も美しい景色です。





青苔も美しい。





本堂の近くに、紫陽花が見頃を迎えています。





沙羅(夏椿)も咲いています。






半夏生ですね。






本堂と青紅葉の景色






青紅葉、きれいです。






二尊院から少し足をのばし、化野念仏寺に向かいます。

化野念仏寺の説明板です。




参道は深い緑に覆われています。





中にはいると、青苔のなかに、石仏がちょこんとあります。





石仏です。














竹林も整備されていました。










帰り道、渡月橋の下、大堰川でアユ釣りでしょうか。
これも、夏の景色です。











ウチョウラン、睡蓮、蓮の花

2014-06-18 06:02:02 | 2014初夏青紅葉の京都

植物園でウチョウランの展示が行われていました。
ウチョウラン は地生ランの一種で、小柄な多年草です。
会場でいただいた、京都羽蝶蘭協会の説明書を見てますと、北海道を除く日本全国で自生しているそうです。
紫の花が美しいため、山野草として栽培されていますが、野生では非常に希少なのだと。
近年の多くの花は、近縁種との交雑の園芸品種が大半をしめているそうです。

小さくて、愛くるしい花です。

































































睡蓮と蓮の花もどうぞ。
植物園の睡蓮の池は小さくて、花数も少ないです。
蓮の花はこれからですね。














































ニワナナカマドも咲いていました。






スノーツリー、ふわふわの綿毛のようです。






トウキササゲです。





タチアオイ、梅雨の合間の青空に勢いよくのびています。






ダリアも咲いていました。






最後にクマノミズキです。















植物園の紫陽花見頃です。

2014-06-17 05:08:04 | 2014初夏青紅葉の京都

街中の紫陽花が見頃になってきました。
わが家の地植の紫陽花はどうした訳か、今年はいまひとつの出来です。

植物園の紫陽花が見頃だろうと思い、行ってきました。
日中は暑いので、9時の開館に入場します。

広い園内の一角に「あじさい園」があり、130品種、約2000株植栽されています。





見頃のアジサイを紹介します。

古品種ロゼア




西洋アジサイインマクラター




ガクアジサイ





ヤマアジサイ白鳥





丹後ナデシコヤマアジサイ
京都の丹後半島産です。





美山八重紫






白覆輪ガクアジサイ





ガクアジサイオオベニガク





日本連弁ガクアジサイ





大隅ヤマアジサイ





ニューバーマ桂





西洋アジサイロシタ





西洋アジサイフランビュー




西洋アジサイオートキュルヘン





マスジア





ファーサン






マナベル





ベニヤマアジサイ




カシワバアジサイ






いかがでしたが、やはりアジサイは梅雨を代表する花ですね。














泉涌寺、今熊野観音寺の菩提樹と青紅葉

2014-06-15 06:02:14 | 2014初夏青紅葉の京都

秋の紅葉の頃毎年訪れる、泉涌寺と今熊野観音寺の青紅葉をお届けします。

泉涌寺は真言宗泉涌寺派の総本山で、皇室との関連が深く御寺(みてら)とも呼ばれています。
四条天皇以来14代の天皇陵をはじめ、皇妃、親王陵墓などの 陵墓があります。
泉涌寺勧縁疏(国宝)をはじめ、国内最大の涅槃図も有名です。
仏殿(重文)は徳川家綱の再建で、運慶作と伝える釈迦、弥陀、弥勒を安置、天井の竜は狩野探幽筆だそうです。






追加:JRそうだ京都行こうポスターです。
夜は閉門していますが、月夜に照らされる伽藍もいいでしょうね。





私はここの庭園が好きです。
ちょうど、花菖蒲も咲いています。
























次に向かったのは、泉涌寺の塔頭寺院、今熊野観音寺です。
ここは、紅葉がとてもきれいです。

























菩提樹の花が咲き始めです。
ちょっと遅いようですね。
真如堂や金戒光明寺は満開でした。
















智積院の紫陽花、夏椿、梔子、青紅葉

2014-06-14 05:53:45 | 2014初夏青紅葉の京都

もう紫陽花も見頃だろうと思い、智積院に足を運びました。
ここへは、毎年紫陽花を見にきます。
紫陽花は、金堂の裏手と横に植えられています。















ハート型の紫陽花を見つけました。





紫陽花の近くに、沙羅(夏椿)と睡蓮の花が咲いています。










境内の参道脇にもう桔梗が咲き始めました。





境内のあちこちに、梔子(クチナシ)の花も咲いています。
「くちなしの白い花 おまえのような 花だった」渡哲也さんの歌を思いだします。
もう、40年も前の曲ですね。










利休好みの名勝庭園です。










境内の青紅葉がきれいです。
























金戒光明寺の菩提樹と青紅葉

2014-06-13 06:06:51 | 2014初夏青紅葉の京都

一昨日、真如堂に行った際に、金戒光明寺(黒谷さん)に寄りました。
ここは、真如堂同様、四季を通してよく訪れるところです。
春の桜も、秋の紅葉も大好きな場所のひとつです。

貫禄ある山門です。









阿弥陀堂前と本堂横に菩提樹の木があります。
どちらも、満開見頃です。
ここも、大きな蜂が花の蜜を吸いにきています。

























地面に落ちた花






塔頭寺院栄摂院にも立ち寄りました。
ここは、秋の紅葉時期にも必ず立ち寄る場所です。

今の時期の苔や青紅葉とてもきれいです。



























紫陽花も咲いています。






いよいよ、サッカーワールドカップ開催です。
わくわく、ハラハラの日々がしばらく続きます。
15日からの日本戦楽しみです。
FIFAランキングは日本より格上ばかりですので、苦戦が予想されますが、頑張って欲しいものです。



真如堂の菩提樹と沙羅(夏椿)

2014-06-12 06:00:09 | 2014初夏青紅葉の京都

梅雨空の下、真如堂の菩提樹と沙羅(夏椿)を見に行ってきました。
今にも雨が降りそうな天気で、撮影条件は良くありません。
私同様、菩提樹の花を見に来られた方々がシャッターを押しています。









菩提樹の下でお釈迦 さまが悟りを開いたとされています。
でも、インドの菩提樹はクワ科ですが、日本寺院にあるのはシナノキ科で、全く異なるものだそうです。

菩提樹の近くに寄ると甘い香りが鼻腔を刺激します。

菩提樹の木の下に、6月6日に開花と書いてありました。
この花は、花期が短く、見れた人はご縁があるとされています。

本堂の前の菩提樹の花です。




















沙羅(夏椿)も開花していました。
お釈迦さまは、沙羅樹の下でお亡くなりになりました。
でも、菩提樹同様、インドの沙羅と日本の「沙羅」と読んでいる木は全く異なるものだそうです。











真如堂まで足を運んだのですから、青紅葉をもう一度お届けしましょう。

















紫陽花も咲いていました。





お色直しにもう一枚。















鷹峯光悦寺、源光庵、常照寺の青紅葉

2014-06-10 14:43:08 | 2014初夏青紅葉の京都

北区鷹峯の光悦寺、源光庵、常照寺に行ってきました。

この地は、あの本阿弥光悦が一族を率いて、芸術村を築いた地です。
私は、毎年秋の紅葉時分には必ず訪れる場所です。
蛇足ですが、この地は京都タワーより高いのです。


光悦寺はもともと、本阿弥家の位牌堂であった場所に開山されたものです。

紅葉のきれいな光悦寺の参道です。

























元禄年間に創建された鐘楼











光悦寺の説明板






次に向かったのは源光庵です。
ここは曹洞宗の寺院ですが、一般向けの坐禅会も開催しています。
一度お邪魔したことがあるのですが、臨済禅に慣れていた私は、違いに戸惑ったことがあります。
丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」が有名です。








青紅葉を見ていたらカタツムリ発見






最後に常照寺です。
説明板






参道と境内です。


































法然院と安楽寺の青紅葉

2014-06-06 06:04:36 | 2014初夏青紅葉の京都


梅雨入りしましたが、雨と言う雨も降らず、曇天です。
青紅葉を見に、左京区鹿ヶ谷の法然院と安楽寺を訪ねました。
法然院の参道は、緑が深く、日中もほとんんど陽がさしません。






茅葺き数寄屋づくりの山門をくぐると、白砂壇が見えます。









青紅葉も苔もきれいです。










山門からの景色、額縁絵のようです。





ここには、この地を愛した谷崎潤一郎の墓もあります。






法然院のすぐ近くに安楽寺があります。
春と秋の紅葉時分だけ一般公開されます。











東福寺の青紅葉

2014-06-05 05:14:45 | 2014初夏青紅葉の京都


予想通り、昨日近畿地方も梅雨入りが発表されました。
これから祇園祭前後まで、蒸し暑い蒸し暑い日々が続きます。

梅雨は苦手ですが、この時期ならではの京都の景色をお届けできたらと思っています。

京都で秋の紅葉の名所と言えば、必ずでてくるのが東福寺です。
2011年の東日本大震災の直前に亡くなられた、福島前管長のお話を聞くのが私は大好きで、よく東福寺を訪れていました。

福島管長亡き後は、もっぱら秋の紅葉の頃に訪れる場所になっています。
秋の紅葉が素晴らしければ、今の時期の青紅葉も美しいはずです。
ということで、いつもの散歩の足をのばしました。


定番の臥雲橋からの景色です。





昨年晩秋の紅葉です。




通天橋に入ります。




通天橋から臥雲橋を望む景色です。





昨年晩秋の紅葉です。





開山堂です。




サツキがきれいです。





開山堂庭園と花を御覧ください。









愛染堂です。




青紅葉を御覧ください。




























東福寺の建物も少し紹介します。
説明板です。





重要文化財の禅堂です。
ここで、坐禅会や暁天講座が行われます。





国宝の三門です。





サツキがきれいな経蔵です。





今回は方丈には入りませんでした。




初夏の南禅寺、南禅院、天授庵の散策

2014-06-04 06:16:22 | 2014初夏青紅葉の京都

今日、京都も梅雨入りが発表されそうです。
例年にない猛暑が続いていましたが、少しはましになりそうです。

今日は、初夏の南禅寺をお届けします。
梅雨入り前には訪れたかった場所でしたので、なんとか間に合いました。


青紅葉も映える山門です。





山門から見た境内の景色です。





青紅葉がとてもきれいです。








方丈に入ります。
さまざまな庭の景色が楽しめます。

いつからでしょうか、庭を見るのが好きになったのは。
若いときは、花や庭園など見向きもしなかったのですが。

私の場合は、50代に入ってからでしょうか。
















床紅葉という言葉があります。
青紅葉の緑が室内のテーブルに映しこまれています。





茶室も、、。




南禅院に入ります。
ここは木々の緑が迫ってくるような池泉式回遊庭園です。































最後に天授庵です。
本堂の屋根の工事が行われ、紅葉がきれいな場所に足場が組まれています。
残念です。足場の隙間から。




書院の前庭です。




























大きな石灯籠です。






書院から庭を撮影してみました。