嵯峨野には多くの古墳が集まっています。
平安京より前、嵯峨野は土地の支配者・豪族を葬る聖域とされ、多くの古墳がつくられました。
嵯峨野古墳を歩く、第7回をは甲塚古墳です。
撮影は2020年の初夏です。
この古墳は右京区嵯峨甲塚町の台地上にあります。
ケーヨーデイツーの川を挟んで南側に山下植樹園があり、その敷地内で保存されています。
嵯峨野一帯の古墳時代後期の円墳では、圓山古墳に次ぐ規模です。
この地域の秦氏や首長の墓に関連した古墳と言われています。
蛇塚古墳(前方後円墳)より規模は小さいですが、石室も立派です。
直径 38mの円墳
高さ 5.5m
大型の横穴式石室が完存しています。
石室全長14.4m、玄室長5.2m、幅2.6m、高さ3.2m。
私有地につき、許可を得て古墳のある敷地内に入ります。

石室の入口に赤い鳥居があります。


鉄柵内(石室)に入ります。
中は真っ暗です。


玄室には後の人がつくった祠が安置されています。

玄室の上


石室の巨石

石室室羨の巨石

引き返した入口鉄柵

外周
崩れ防止のためでしょうか、石で囲われています。





私有地のなかにこんな立派な古墳が大切に保存されていることに驚きです。