京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

ハロウィン仮装パレード

2016-10-31 17:23:01 | 京都めぐり

この数年ハロウィンが盛り上がってきたように思います。
私たちには馴染みがないイベントですが、店舗などのデイスプレイは賑やかです。
仮装はハロウィンのハイライトのようですが、テレビの世界だけでなく、
京都でも仮装パレードが行われています。
植物園の前の通りで仮装パレードがあるというので、植物園のついでに撮影してみました。
若い人やお子様連れの仮装が多く、皆さん楽しんでいました。

スターウオーズ



若い女の子がポーズしてくれました。



意味不明ですが。



お化けに変身



これはなんでしょう。











可愛い子供のスーパーマン



親子で変身



お寿司のコスプレ



マツコ・デラックス











今日ニュースでハロウィンの経済効果がバレンタインをわずかながら抜いたそうです。
ハロウィンおそるべしです。







紅葉開始の修学院離宮(1)

2016-10-31 05:19:49 | 2016紅葉

京都に住んで長いですが、京都御所以外の宮内庁管理の施設は見学できずにいました。
定年退職し時間の余裕ができましたので、やっと桂離宮と仙洞御所の見学を終え、
残すは修学院離宮だけとなりました。
その修学院離宮も見学を終えることができました。

修学院離宮は桂離宮に遅れること30余年、1659年後水尾上皇によって造られた山荘です。
明治18年(1885)宮内庁に返還され、1964年離宮の間の水田畑地を買上げ付属農地として、
景観保持し現在に至っています。

修学院離宮は上・中・下の三つの離宮があり、離宮背後の山、借景の山林、
三つの離宮を結ぶ松並木と田畑で構成されています。
総面積54万5千㎡と広大です。
私は行ったことがないのですが東京デイズニーランド(51万㎡)と同じくらいだそうです。
谷川を堰き止めた人工池を中心とした広大な庭園とその関連建物から構成され、
桂離宮・仙洞御所とならび、王朝文化の美意識の到達点を示すものとなっています。

見学予約時間は10時、着いたのは9時半過ぎです。
既に予約された肩が門の前にいます。



修学院離宮正門



門から見える景色が色づいています。



20分前に門から入り、受付で予約表と身分証明書を提示します。
参観者休所で見学者が揃うまで修学院離宮のビデオを視聴します。



10時ガイドを先頭に見学開始です。
今回の見学者は海外の方を含め50人ほどです。



砂利道を歩いていきます。
コース一周3km、所要時間は1時間20分です。







下離宮寿月観の御幸門
柿葺きの屋根と花菱紋の透かし彫りが施してあります。







御幸門からまた歩きます。
中門が見えてきました。



中門を通ると庭園が見えてきます。
少し色づいていますが、紅葉の見頃は美しいと思います。











寿月観です。
柿葺き入母屋数寄屋風造りになっています。



一の間には後水尾上皇の宸筆「寿月観」の扁額がかかっています。



一の間は十五畳で三畳の上段を設け、一間半の床と琵琶床、飾棚があります。















二の間の夕顔を描いた杉絵



三の間
お供の控え間で、襖絵は泊舟、作者は岡本豊彦。







花菱紋の透かし彫り



見学者



寿月観前の庭園



次へ移動します。



中離宮に向かいます。

大刈り込みの松並木と山がとても美しい。



田んぼの稲刈りは終わり、畑もあります。



東山、北山の山並みが見えます。



中離宮の門







門の上は紅葉しています。



門を通って楽只軒に向かいます。



楽只軒が見えてきました。



桂離宮でも見ましたが、季節外れのツツジです。



楽只軒
光子内親王のための建物で、その後林丘寺になります。
1668年頃の創建です。



一の間は十二畳半で、一間半の飾り棚があります。



互い違い、大小五枚の棚板が霞がたなびいているように見えることから霞棚と呼ばれ、
桂離宮の桂棚、三宝院の醍醐棚とともに天下の三棚と称されているそうです。



戸袋には更紗模様、地袋には友禅染、引き手は羽子板の形など女性のお住まいらしい意匠です。




















祇園祭の鉾の絵
作者は狩野敦信です。



鯉の絵
作者は不詳ですが、鯉の絵の網だけは円山応挙と伝えられています。







庭園を通り楽只軒の別の部屋を見学します。







楽只軒の扁額がかかっている部屋







瓦模様



見学者



楽只軒を離れます。







中離宮の門に帰ってきました。



最後は修学院離宮最大の見所中離宮です。
次回に続きます。
















西本願寺献菊展

2016-10-30 17:07:49 | 花めぐり2016

西本願寺で毎年恒例の献菊展が開催(~11/12)されています。
今年は菊の開花が少し遅れていましたが、やっと撮影できるまでになりました。



見頃の菊をお届けします。



大菊十二鉢花壇

























一文字菊















福助作り



ダルマ菊











御影堂前にも菊の展示があります。



ドーム菊まだ咲き始めです。











嵯峨菊はまだほとんど開花していません。

御影堂前の大銀杏まだ青いです。
見頃は11月下旬になります。



阿弥陀堂前の大銀杏も青いですが、少し黄葉し始めています。







境内にはサザンカも咲いています。

















赤山禅院紅葉開始

2016-10-30 05:23:06 | 2016紅葉

洛北の紅葉の名所赤山禅院の紅葉が色づき始めました。
赤山禅院は平安時代に創建された比叡山延暦寺の塔頭で、京都御所の表鬼門を守護しています。
鬼門除けの猿が知られ、方除けのお寺として信仰されています。

山門



山門から社殿へ続く道。ここはまだ青々しています。



石段を上がると、正面に見えるのが社殿です。
屋根の上には、鬼門除けの猿が金網の中に入っています。
御幣とかぐら鈴を持ち京都御所を守護しています。







屋根の上に金網に入った猿がいます。





地蔵堂
赤山大明神は地蔵菩薩の化身であるとされ、地蔵菩薩をまつるお堂があります。
地蔵堂の周りは色づき、同時にカンザクラ(寒桜)も咲いています。
紅葉と桜が同時に楽しめる貴重な場所です。



紅葉
















きれいな顔立ちのお地蔵様です。




福禄寿殿、都七福神の一神、福禄寿神を奉っています。



黄色のセンリョウ



サザンカが咲いています。



ところどころ色づいています。



白のサザンカ










赤山禅院は京都市内でも高い位置にあるため色づきは早いですが、近くの曼殊院はまだ青々しています。
帰り道茶の花が咲いていました。












京都百景ー詩仙堂

2016-10-29 18:49:18 | 京都百景

思いついたように紹介していますが、今回の徳力富吉郎「版画京都百景」は「詩仙堂」です。

作品 「詩仙堂」昭和41年(1966)






作品解説文
大阪夏の陣で戦功があったといわれる徳川家康の臣、石川丈山が隠栖して建てたものである。
小堂に中国の詩人三十六人の肖像を掲げて詩仙堂といったとのこと。
庭は風雅を極め、はるかに京の町を眺めて、閑寂の地である。
獅子おどしの音も幽邃であるが、実は徳川方の間諜を務め、三層楼上から二条城と連絡をとっていたとか、北白川に住む仙人白幽子とは兄弟で駿府(現在の静岡市)の家康との連絡は、白幽子が走ったとか、なかなかおもしろい話が残っている。


昨年撮影の画像です。
詩仙堂の紅葉も色づきはじめたようです。
11月に入ったら拝観に出かけます。












掃き清められた参道














南禅寺天授庵 紅葉開始です。

2016-10-29 05:20:40 | 2016紅葉

先日法然院から南禅寺まで歩いたところですが、紅葉情報で天授庵が色づき開始と知り、また行ってきました。

天授庵は南禅寺の塔頭寺院で、建立は1339年です。
光厳天皇の勅許により虎関師錬が南禅寺開山無関
方丈の襖絵は長谷川等伯の筆で重文です。南北朝の枯山水庭園と回遊式の書院南庭が見事です。

先日来たときはほとんど紅葉していなかったのですが、一週間ほどでぐっと色づき始めました。



受付を通り小さな入口入ります。



色づき始めがわかります。











紅葉しています。



ツワブキが咲いています。



本堂前庭(東庭)
色づき始めです。















南庭全体の景色







書院南庭に入ります。



書院前







池に写りこんだ景色
少しずつ色づいています。











池の周りも少しずつ色づいています。



















池の鯉



ツワブキ



引き返します。







書院の中には入れません。



受付前の庭にまだ桔梗が咲いています。








三門横からの天授庵、色づきがよくわかります。







大方丈前



下を見ると足元を小さな蟹がいます。



塔頭寺院の景勝院、まだ紅葉には早いです。



南禅寺三門



修学旅行の生徒が団体で見学来ています。



塔頭寺院の牧護庵(非拝観)の庭も色づいています。







11月には見頃になります。







鷹峰光悦寺、源光庵、常照寺の紅葉 色づきはじめ

2016-10-28 16:50:15 | 2016紅葉

本日朝、鷹峰の光悦寺、源光庵、常照寺に紅葉チェックに出かけました。
鷹峰三ケ寺はそれぞれがすぐ近くにあります。

まずは光悦寺です。
江戸初期本阿弥光悦が徳川家康から与えられた鷹峰の地に草庵を結び、法華題目堂を建てたのが起こりです。
光悦の死後に寺(日蓮宗)になりました。境内には大虚庵など7つの茶室があり、光悦垣は有名です。
建立は1656年です。

山門からの参道はまだ青々しています。



ですが上を見上げると日当たりの良いところは紅葉しています。







中門をくぐり参道は続きます。



ここでも上のほうが色づいています。











江戸時代の鐘楼







拝観時間前なのでここまでです。
駐車場前が紅葉しています。







光悦寺の向かいに園成寺があります。
ここも紅葉がきれいなところです。



次は源光庵です。
一昨年は「そうだ、京都行こう」のポスターになり大混雑しました。
建立は1346年と古い寺院で、後臨済宗から曹洞宗に改められ今日にいたっています。
丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」が有名です。



山門
ここはまだ青々しています。



ホトトギスが見頃です。







一部ですが色づいています。







駐車場前が少し紅葉しています。



最後は常照寺です。
建立は1616年。江戸時代寛永(1624-44)の頃2代目吉野太夫が帰依し、朱塗りの山門を寄進しました。
これが現存の吉野門で吉野太夫の墓や太夫ゆかりの茶室遺芳庵があります。







吉野太夫寄進の門



少しずつ色づいています。



本堂前はまだ青々していますが、ところどころ紅葉しています。



























あと数日で11月です。
ぐっと冷えそうな予報です。紅葉も一気に進みそうです。



京都御所通年公開

2016-10-28 05:22:24 | 京都めぐり

京都御所は今まで春秋の一般公開と事前申込手続きによる通年参観だけでしたが、
国の観光振興策を受けて通年公開になりました。
土日曜・祝日を含め一年を通して申込手続不要です。
ただし月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始は休みです。(見学は無料です)

清所門
春秋の一般公開は宜秋門から入りますが、通年公開は清所門が出入口です。



門を入るとすぐに手荷物検査です。
ほとんど待つことなく入れます。
宜秋門



諸大夫の間
参内した者の控えの間で、身分により部屋が異なります。
春秋の一般公開は襖などが良く見えますが、通年公開ではガラス越しです。



新御車寄せ
大正4年(1915)の大正天皇の即位の時に建てられたものです。



承明門











承明門より紫宸殿







紫宸殿
即位礼など重要な儀式を行う最も格式高い正殿
春秋の一般公開はもっと近くに行けましたが、通年公開では警備の都合上距離があります。







建春門



清涼殿
平安時代には天皇が日常生活をおくられた御殿







小御所
諸種の儀式が行われ、武家との対面にも用いられた寝殿造りと書院造りが混合した建物



御池庭
池を中心とした回遊式庭園



蹴鞠の庭
この場所で蹴鞠が行われ、天皇が御覧になります。



御学問所
御読書始めの儀や和歌の会などに用いられた入母屋桧皮葺きの書院造り



御常御殿
天皇日常のお住まいの御殿



フジバカマ



ススキ



キンモクセイ



広場に出ます。







清所門出口



通年公開の案内表示



これで終わりです。



同じ京都御苑内にある京都迎賓館でも通年公開されています。
また京都御苑内の仙洞御所、桂離宮、修学院離宮は従来の事前申し込みに加え、
当日受け付けでの公開もできます。



昨日の高桐院の紅葉

2016-10-27 16:46:14 | 2016紅葉

昨日は高桐院の紅葉チェックに出かけました。
高桐院大徳寺の塔頭で1601年利休七哲の一人細川忠興(三斎)の創建です。
私は参道の石畳の景色が好きでよく訪れます。



少しずつ色づいています。







勅使門前の石畳



早くから紅葉している木々
























まだ青苔はきれいです。



昨年の紅葉
私はこの散り紅葉の景色が気に入っています。
今年も楽しみにしましょう。







仙洞御所を見学

2016-10-27 05:16:37 | 京都めぐり

桂離宮に続いて私には初めての仙洞御所に先日妻と行ってきました。
仙洞御所は皇位を退かれた天皇(上皇、院と呼ばれる)の御所です。
後水尾上皇の御所として江戸時代初期の寛永7年(1630)に完成しました。
しかし、嘉永7年(1854)の大火で京都御所とともに焼失したのを最後に、造営されないままとなりました。
現在の仙洞御所には醒花亭、又新亭の二つの茶室以外に御殿はないですが、雄大な庭園が残されています。
北西にある大宮御所は1867年に造営され、明治5年(1872)まで英照皇太后のお住まいでした。
その後は天皇皇后両陛下や皇太子同妃殿下が入洛された際の御宿舎になっています。
昨日まで天皇皇后両陛下が京都滞在で宿泊されていました。
京都御苑周辺はすごい警備でした。

私たちが予約したのは11時です。
仙洞御所見学の出入り門は大宮御所の正門です。



正門右に並んでいる方々は当日券をゲットしようと待っています。
10時40分正門が開けられました。
参観者休所で予約券を渡し、身分証明も提示します。



11時まで桂離宮同様、仙洞御所の案内ビデオを見ます。
11時コースを案内される方が来て出発です。

まずは大宮御所御車寄(玄関)



木々中を歩きます。



大宮御所御常御殿



外観は和風ですが、大正年間に内部は洋風に作り替えています。



御常御殿の南庭です。
庭には紅梅、白梅、竹林、松が植樹され、「松竹梅の庭」と伝えられています。











キンモクセイが咲き香りが漂っています。



仙洞御所の広い池です。
池は北池と南池に分かれています。



和舟があります。
天皇皇后両陛下はこの舟で池めぐりをされます。



六枚橋の手前に阿古瀬渕(あこせがふち)があります。
御所造営前からの古い池がありました。



阿古瀬渕由来は平安時代の歌人紀貫之の邸宅がこの近くにあり,紀貫之の童名「阿古久曾」由来すると言われています。
紀貫之の石碑があります。







北池の周囲を歩いていきます。



一部紅葉しています。



木造の橋や石造り六枚橋を通ります。



















紅葉山を抜けていきます。
紅葉時分はさぞかし美しいと思います。







南池が見えてきました。



州浜です。
楕円形の平たい粒の揃った11万1千個ほどの石が敷き詰めてあります。
石一個につき米一升で集めたそうで、「一升石」と呼ばれています。







南池には中島があり、藤棚に覆われた八ツ橋が架けられています。
春の藤棚も見てみたいものです。



藤棚から見える紅葉山と紅葉橋



カモが泳いでいます。



とうとうと布落ちする幅80cm、高さ180cmの滝もあります。



八ツ橋を歩きます。



石灯籠



醒花亭が見えてきました。



醒花亭です。
南池を一望する場所に茶亭です。
正面の玄関に庇付け出し、腰高障子を入れ、書院、入側(縁側)を取り、その間に建具を入れないのが特徴です。











違い棚意匠が斬新です。



醒花亭の「醒花」は李白の詩から採られたもので、拓本の額が掲げられています。
二段目に「醒花」の字があります。







朝鮮灯籠



銭型のつくばい



さらに歩きます。



万葉歌人柿本人麻呂をまつった小社があります。



南池を見ながらさらに歩きます。



又新亭(ゆうしんてい)の外腰掛



入り口



又新亭
明治17年(1884)近衛家から献上された茶室
茅葺きと柿葺きの屋根と大きな丸窓を備えています。



見学者の皆さん



出入口に戻ってきました。
1時間の見学でした。
桂離宮も素晴らしかったですが、ここの庭園も極上でした。
桜、藤、躑躅、秋は紅葉、冬は雪景色と四季を通して美しいと思います。



サラシナショウマ、ツルニンジン 秋の山野草

2016-10-26 17:21:07 | 花めぐり2016

やっと秋らしい気温になり、紅葉も少しずつ色づいてきました。
秋の山野草も終盤です。

サラシナショウマ
キンポウゲ科の植物で、毎年花を咲かせる多年草です。
日本の山野で普通に見られ、朝鮮半島、中国、シベリアなどに広く分布します。
花期はおもに夏~秋で20~30cmの穂状の白い花を咲かせます。
根は升麻(しょうま)と呼ばれ、生薬として用いられます。
サラシナは「葉を水に晒せば食べられる=晒し菜」と言う意味だそうです。















センボンヤリ
山野などに生え、春4月頃に小さな白い花が咲きます。
秋は春の花茎とは別の長い茎を伸ばし、毛の生えた実をつけます。
これがいっぱい立つようすを大名行列の「千本の槍」に見立てたそうです。








シキミ
仏事に使用されるシキミ(樒)春の花ですが、なんと秋に咲いていました。
シキミは日本各地の比較的暖かい地域の山地に見られる広葉常緑樹です。



サイインヒキオコシ(シソカ科)



ヒキオコシ(シソ科)



ノササゲ(マメ科)







ホトトギス



ツルニンジン
日本各地に分布する多年生のツル植物、キキョウ科ツルニンジン属です。
花は8月から10月に咲き、花冠は緑色に紫褐色の斑があります。
韓国のTVドラマ「チャングムの誓い」にもときどき登場していたそうです。私は見たことがないですが。











ツワブキ



ミセバヤ(弁慶草科) 



イワギク(ピレオギク)



シバザクラが咲いていました。



サルビアアトロパタナ
ビロードのようです。







マンデビラ(キョウチクトウ科)



品種不明



ハマギク



カリンが実っていました。







相国寺と若冲

2016-10-26 05:21:45 | 美術・博物館

相国寺は現在秋の特別拝観中です。
また天閣美術館では生誕300年記念『伊藤若冲展』が開催されています。
最近はご無沙汰していますが、私は毎月二回開催される日曜座禅会に5年ほど通いました。
現在は別のところでお世話になっていますが、相国寺の総門をくぐると記憶が鮮明によみがえります。

相国寺承天閣美術館では「動植綵絵」と「釈迦三尊図」が展示されています。
ただし動植綵絵30幅はコロタイプ印刷による複製品です。複製品ですが極めて精密です。
東京ではじっくり見ていられませんでしたが、承天閣美術館ではゆっくり鑑賞できます。

伊藤若冲と相国寺は深い縁があります。
「動植綵絵」は宮内庁が管理していますが、もともとは 「釈迦三尊図」とともに、
若冲が両親、弟、 若冲自身の永代供養を願って相国寺に寄進されたものです。
以来相国寺では毎年6月の「観音懺法会」に33幅を掛けて一般公開していました。
明治22年(1889年)『釈迦三尊図』は寺に残し、 「動植綵絵」は明治天皇に献納されました。
この時の下賜金1万円のおかげで、相国寺は廃仏毀釈の波で窮乏した時期も1万8千坪の敷地を維持できたのです。
若冲は熱心な在家信者でしたが、相国寺が最も苦しいとき若冲に救われたのです。

相国寺総門







法堂



庫裏



承天閣美術館 生誕300年記念『伊藤若冲展』



美術館のアプローチ



庭園












美術館の中は撮影禁止です。

「群鶏図」部分



「牡丹小禽図」部分



「群魚図」




「秋塘群雀図」部分



「雪中錦鶏図」部分



「南天雄鶏図」部分



「動植綵絵」と「釈迦三尊図」は何度見ても素晴らしさに圧倒されます。
紅葉がきれいなときにまた訪れることにします。





コスモスも品種が多いですね。

2016-10-25 17:02:43 | 花めぐり2016

京都の植物園のコスモスが見頃を迎えています。
コスモスはコロンブスのアメリカ大陸発見後、スペイン人がメキシコの高原に咲くコスモスを見つけて持ち帰り、
マドリッドの植物園長がギリシャ語の(Kosmos)、秩序、調和、美などという意味のコスモスと命名したそうです。 
日本には江戸時代末期に種子が伝わったのですが、明治9年(1876)美術学校の教師として来日した芸術家が、
イタリアから種子を持参してきたことから本格的に広まったといわれています。
明治末期には全国に普及、各地で栽培されるようになりました。
在来種は白、ピンク、紅の3色で一重ですが、品種改良により多くの新品種が作られています。

さまざまな品種のコスモスが植えてありました。

ダブルクリック ローズポンポン



ハッピーリング



ハッピーリングに蝶が吸蜜しています。



レッドイリュージョン



ダブルクリック バイカラーピンク







デイドリーム



シーシェル混合
花びらがクルッと丸まって、貝殻のようになっています。



赤ちゃんもクルッとなっているのですね。



イエローガーデン
淡い黄色がかわいい花です。



センセーショナルピンキー
最も一般的なコスモスでピンク、白、紅があります。



センセーショナルホワイト



センセーショナルダズラ



あかつき
白色に鮮紅色の縦縞絞り



ベルサイユ
センセーションの四倍体品種。花径10センチ~12センチの巨大輪。



ダブルクリック







ダブルクリック スノーパフ



ダブルクリック フランベリー



キャンパスオレンジ
肌色に近い淡いオレンジです。
世界で初めてオレンジ色のコスモスに成功した品種



フィジーローズピンク



アンテイキテイ



コスモスはやはり群生ですね。
今年は例年より背丈が低いように思うのですが、、、。

















コスモスお楽しみいただけましたでしょうか。



嵐山紅葉 昨年、一昨年と比較

2016-10-25 05:24:39 | 2016紅葉

毎年この時期に嵐山の撮影をしています。
昨年は前年より遅い色づきでしたが、今年はさらに昨年より遅いです。
美しい紅葉の条件は、好天が続き葉が日光を十分に受けている。
最低気温8℃以下の日が続き、昼夜の寒暖の差が激しい。
さらに夏の気温が高く、雨量が多い場合は、さらに美しくなるようです。

京都は夏は猛暑でしたが、秋の天気は不安定、最低気温はこのところ12~15度と高いのです。
来月に入ると10度ほどに下がるようですが、もう少し冷えないと紅葉は進まないです。

今回の撮影日 10月24日
昨年より色づきが悪いです。













昨年同日(10/24)の嵐山渡月橋です。















一昨年(10/25)の嵐山渡月橋です。
ところどころ色づき始めです。









昨日撮影の画像です。







外資系ホテルの前
毎年紅葉が早いです。







宝厳院
色づき始めですが、まだまだです。







天龍寺大方丈











勅使門




紅葉の見頃は来月中旬以降になりそうです。






グリーンローズ(緑のバラ)

2016-10-24 17:48:11 | 花めぐり2016

秋バラが見頃になっています。
植物園では色とりどりのバラがバラ園に咲き誇っています。
植物園だけでも多くの品種がありますが、バラの品種は登録されているだけでも4万種類あるそうです。

グリーンローズ
今回緑色の花のこのバラには驚きました。
一瞬、花か葉か区別がつかないです。
中国産のバラの変種で、花弁とおしべが葉のように変化して緑の花のように見えるそうです。
バラと思う人は少ないと思うほど、珍しいバラです。
私は韓国ドラマは見たことがないですが、そのタイトルにも使用され、永遠の愛を意味するシンボルとして人気があるそうです。












ラレーヌドウラニュ
花びらが光沢のある衣服のようです。



紅玉(日本作品)



珠玉(日本作品)



セントリチャードオブチチェスター




植物園会館では「バラ展示会」が開催されていました。
バラの生け花ですが、いくつか紹介します。