旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

ミャゴラトーリ(娘の主宰するオペラ制作・普及団体)の国家補助金獲得

2022-05-25 14:01:00 | 文化(音楽、絵画、映画)



 これまでも度々触れてきたが、娘がオペラの制作・普及活動をやっており、このコロナ禍で公演制限を受け大変苦労している。国の補助を受けながら、辛うじて事業を続けている状況だ。今年も7月に、小演劇的オペラとして『椿姫』の公演に取り組んでいるが、定員120名の会場で60名の入場制限を受け、出演者へのギャラの支払いはもちろん、到底採算の取れない状況だ。
 それに対し、経済産業省の事業継続支援補助を獲得し、「気持ちだけのギャラぐらい払えるか」と取り組んでいたところ、昨夜、文化庁から、文化芸術活動の継続支援事業として「ARTS for the   Future 」という補助金が認可された、という朗報が入った。娘は、「これで何とかそこそこのギャラが払える」と大喜びだ。つまりミャゴラトーリが事業を継続していけるだけでなく、オペラ歌手たちも生活の糧を受けることができるということだ。
 何といっても補助金の名前がいい。文化庁補助は3年連続で受けることになったが、昨年からこの名称になったらしく「未来のための芸術」という響きに夢と希望がある。
 コロナ下という特殊事情からの補助金のようだが、国はこのような予算を平時にも持つべきではないか。日本の文化予算は先進国の中では断トツの最下位で、オペラ関係予算など、藤原や二期会などに占められ、ミャゴラトーリなどにはびた一文回ってこない。 いわば日本は文化後進国なのだ。
 こういう機会に、抜本的に考え直すべきではないか。

 


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2 コメント

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Unknown (Hiro)
2022-05-30 21:37:08
ミャゴラトーリーへの文化庁補助金、よかったですね!七月のオペラ「椿姫」公演を、楽しみにしています。
 文化、芸術への国からの支援は、必要なことです。もっと、多くの人たちが、身近にオペラも音楽、演劇、美術…なども楽しめるようにと、あらためて強く感じます。
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新解釈の公演に乞うご期待 (tabinoplasma)
2022-06-01 11:48:25
デュマの原作とその後の変転に立ち返ったミャゴラトーリの新解釈と、日本語でつなぐ小演劇的手法をとりながら、ヴィオレッタ、アルフレード、ジェルモンの3主役には、ほぼ全曲を歌わせるという演出(大澤氏)のようで、乞うご期待です。
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