旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

心やしかったW氏をしのぶ会

2013-11-23 10:09:00 | 時局雑感

 

 W氏が亡くなって半年が経つ。残された奥様を力づけようと「W夫人を励ます会」を開いた。海外旅行を含めよく旅をし、杯を交わしながら語り合う機会を重ねてきた親しい友人10名が集まった。
 夫人を励ますこともさることながら、話題の多くはW氏をしのぶ話に向けられた。これほど多くの人に慕われた方はいなかったからだ。

 W氏は、銀行業務においても組合活動においても、またサークルや趣味の会においても、実に幅広い分野で常にその中心にいた。どんな集まりにも必ず氏の姿があった。しかも幹事とか役員とかの務めを果たしていた。
 だからと言って、決して自らしゃしゃり出る人ではなかった。ヘッドの役より補佐役が多かったが、それぞれの集まりの取りまとめ役としてW氏は欠かせない人であったのだ。
 「彼といると心が和んだなあ…」
これがみんなの一致する思い出であった。人は親しい友もつくるが何人かの敵もつくる。しかしW氏には敵はいなかったのではないか? といって氏は決して周囲に媚を振りまくような人ではなかった。周囲の人をよくほめていたが、決しておべんちゃらは言わなかった。しかも、上下左右すべての人に平等に接した。

 また一人貴重な人を失くした。


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