友人U君(銀行時代の同僚)が理事長を務めるNPO法人「いきいきフォーラム草の根支援」が主宰する第4回チャリティ公演「パリのエスプリ 江戸の粋を楽しむ会」というしゃれた催しに行ってきた。
この認定NPO法人が行っている草の根支援というのは、インドやネパールの貧しい山地の村々に、学校を建てたり教育施設を送ったりする活動であるが、毎年その活動報告を兼ねた資金集めとしてこのようなチャリティ公演を行っている。
U君の人柄も表れた素敵な公演で、毎年参加している。昨年は「江戸町民の生活についての講演と落語」であったが、今度はパリの唄と落語の組み合わせで面白い取り合わせだ。
落語は三代目桂伸治で期待したのだが、末広亭の午前中のとりを終えての掛け持ち公演の疲れか、全40分の公演の半分はまくらばなしで本題の『時そば』はちょっと物足りなかった。せっかく古典落語を聞くからには正味40分は聞きたいものだ。もちろん、そばの食べっぷりなど芸の上手さには感心したが。
マリBUNKOさんのシャンソン中心の唄は、パリのエスプリもさることながら、アンコールに歌ってくれた『ヨイトマケの唄』に泣かされた。改めて美輪明宏の不朽の名作に心を打たれた。既に何度かこのブログでもふれたが(2013年2月28日付など)、50年を経て今や日本歌謡曲史に燦然と輝く古典となった。