日本シリーズで楽天が王手をかけた。昨夜は久しぶりに興奮して、最後のインタービューまでテレビを見続けた。
正直言って9回に追いつかれた時には負けたと思った。何と言っても前夜の印象がある。4対1で勝っていながら、じりじりと追いつかれて最後は負けた。たいしたヒットも打たれていないのに12四死球で楽天は自滅した。巨人に対してはストライクが投げられないかに見えた。
これが先日(10月19日)も書いた「巨人の壁」なのだ。80年の歴史を誇る伝統、読売の財力(これまた何度も書くように選手の報酬は広島の2倍と言われている)、圧倒的な人気(巨人、大鵬、卵焼きなのだ。みんな卵焼きが好きなように日本中が巨人ファンだ)…これが厚い選手層を生み、他チームに分厚い壁を作っているのだ。
引き続く昨夜の試合も、2対0とリードしながら8、9回に追いつかれる。「やはり巨人の壁は破れないか…」と一時は楽天の負けを覚悟した。それを跳ね返した勝利は大きい。
東北人銀次が決勝打を放ち、新興チーム楽天が最古チーム巨人の壁に風穴を開けた。
なんとかあと一勝して、本当に「巨人の壁」を打ち破り、プロ野球に新しい時代を築いていってほしい。