旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

日本酒のオンザロック

2008-08-19 22:15:10 | 

 

 厳しい残暑が続いている。この暑い夏でも、私は日本酒を飲むことが多い。しかも様々な飲み方をするので、夏のほうが日本酒を多面的に楽しんでいると言えよう。
 ほとんどの場合、四季を通じて常温で飲むが、
夏でも料理や酒の種類やその日の体調によっては燗酒を飲むことも多い。しかし夏で一番多いのはオンザロックかもしれない。ビールを飲みたい気分のときもあるが、すぐ腹いっぱいになるビールを飲むくらいなら日本酒のオンザロックの方が美味しく、まず日本酒の方が料理に合う。
 ビールやワインは度数も低いので、それ以上水で薄まると美味しくないが、日本酒は、特に純米酒は味がしっかりしており、原酒となれば17~18度と度数が高いので少々の割り水を利かせても十分に飲める。むしろ夏の暑さで喉の渇きを覚えるときは、割り水のさわやかさが体に爽やかだ。
 もちろん、アルコール添加酒はだめだ。水が加わると添加したアルコール(これはまさに添加したもので、自ら生み出したアルコールでない!)が浮いてアルコール臭と水っぽさが出てくる。
 ここにも純米酒の強み、本物の酒の強みが出てくるのだ。とくに山廃純米や、コクの有る純米吟醸などのオンザロックは、日本酒の味を保ちながら、飲み口に爽快感を与えてくれる。
 その場合の氷は、本来は大きな「カチワリ氷」が良いが、家庭ではなかなかそうは行かないので、冷蔵庫製の氷で代用している。その臭みみたいなものが気になるのだが、まあ欲もいえないので、結構冷蔵庫氷のオンザロック日本酒を楽しんでいる。
 冷、オンザロック、常温、ぬる燗、熱燗・・・と、そのときの気温、体調、料理などに合わせ、様々な飲み方の出来るのは日本酒(純米酒)ぐらいのものではないか?
 ありがたいことである。
                             


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