旅の記録などを整理していたら、グアムの紀行文が出てきた。そういえば、このブログに「グアム旅行」について一度も書いていない。これまで訪ねてきた各国の、旅と食と酒を紹介していこうと思ったのがブログを始めた動機であったが、まだまだ触れてないことがたくさん有る。
紹興市の蔵に、紹興酒を飲みにいった話も書いていない気がする。アメリカ、ヨーロッパ(含む東欧、北欧)などの、ワイン、ビール、ウィスキー、ウォトゥカ、ジン、ラムまどには触れてきたが、近くの中国、韓国、グアムなどのことは、あまり書いてこなかった。台湾は今年行ったので触れたが。
グアムを訪ねたのは、2001年の1月であった。まさに21世紀の初っぱなに行ったことになる。その旅行記の「まえがき」を読み返すと、第二次大戦の記憶に触れたあと「・・・ともあれ、日米戦争激戦の地となったこの島に、21世紀最初の旅をする。戦争の世紀と言われた20世紀を反省するにはあまりにもタイミングが良すぎるが、出来ることなら、私はこの旅を『休養の時間』としたい。戦争には直接参加しなかったが、20世紀の三分の二を生きていささか疲れた。新しい世紀を生きるエネルギーを補充するため、この三泊四日は浜辺に寝転び、南の太陽にあたってすごしたい。できることなら『やし酒』で『チャモロ料理』を食べながら・・・」と書いてある。
私はその通りに、あまり動くことなく、チュバ(ヤシ酒)を飲みながら、大海原を見渡す浜辺に身をゆだねてすごした。
私はその旅で、ミクロネシアという地域が、太平洋の南西に拡がる広大な大海原であることを初めて知った。その総面積は1100万平方キロに及び、そこに含まれる7つの国・地域(グアム、北マリアナ諸島、パラオ共和国、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国、キリバス共和国、ナウル共和国)の陸地面積は3100平方キロ、・・・わずか0.03%に過ぎない(トラベルジャーナル社『ミクリネシア』より)ということだ。
グアムの米軍基地の言ったところで、ミクロネシアはとにかく海なのだ!
その海に、ゆっくり四肢を伸ばしたことを、懐かしく思い出す。
(続きは次回)