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旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

太田光氏の『憲法9条を世界遺産に』について

2007-05-05 19:32:03 | 政治経済

 

 憲法記念日を迎えて、このところ憲法について書いてきた。9条を守りたいという一心からであるが、9条を永久に守る究極の策として、太田光氏の「憲法9条を世界遺産に」という提案に触れぬわけにはいかない。
 ここ2~3年、意表をつく面白い本が出てきて楽しく思っている。例えば、養老孟司『馬鹿の壁』、藤原正彦『国家の品格』、久坂部羊『日本人の死に時』などなど。その中でもはるかに意表をつく、すごい問題提起をしてくれたのが『憲法9条を世界遺産に』という本であった。
 3日のこの欄で、私は「日本国憲法は、日本国民が国の全てを焦土にまでして手に入れた”稀有の賜物”であった」と書いた。賜物などと書けば、この憲法をアメリカに押し付けられたよそ物と攻撃する連中の言葉に乗ることになるのかもしれないが、私はそのようなことより、二十世紀の二度にわたる悲惨な大戦の代償として、天が、全世界を代表して日本国民に与えてくれた”賜物”ではなかったのか・・・、という気がしたのであった。
 『・・・世界遺産に』のなかで太田氏が言っているように、日本国憲法は日米合作であった。しかも若き良心(草案起草に当たったのは20~30代の若い人々であった)が、あらん限りの理想を追求した結果であった。

 これを今失ったら、二度と帰ってこないような気がする。
 まさに世界遺産というにふさわしい!

 それにしても「世界遺産に」という発想は素晴らしい。どのような頭の構造を持っておれば、こんな発想が生まれるのであろうか? 優れた漫才士という特殊な能力にして、初めて生み出し得たものなのだろうか
 いずれにせよ、世界遺産に登録できれば9条は永遠に守ることができるだろう。9条を守る最も確実な方法に違いない。(それだけに実現は困難だが)

 改憲勢力の執拗な動きを見れば、爆笑している暇はないが”爆笑問題”に頼るしかないのか・・・。
                             


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