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旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

広島からカキが、秋田からきりたんぽが届いた

2022-12-26 15:40:14 | 時局雑感



 年末恒例の、南の広島からカキが、北の秋田からきりたんぽが届いた。
 広島の下田様からは、殻付き牡蛎と生ガキのセットで、初日に殻付き牡蛎を、二日目にカキフライ、クリーム煮、かき飯を食べた。大満足の二日間…。
 数日おいて、弟の健次からきりたんぽセットが届いた。歯ごたえ十分の比内鶏の重厚な味が、マイタケなどの茸の味とマッチし、きりたんぽが豊かな米の味を与えてくれる。
 有難いことだ。今年もまた、これらの方々の善意に包まれて暮れてゆく。

 
   
   殻付きカキと、かき飯

 

 
  きりたんぽ鍋

 


厳かな、甥の明治神宮結婚式

2022-12-09 16:42:03 | 時局雑感



 末弟の次男、つまり甥の悠君が、タイの女性(愛称ビームちゃん)と結婚した。悠君はカヤバ工業の研究所員、ビームちゃんもシステム開発の仕事に従事しており、いわば世代の最先端を進む二人、加えてタイ国と日本を結ぶ懸け橋の思いがあるのか、式は明治神宮、披露宴は明治記念館と豪華な催しであった。
 先ず控室で、参列者を含めかなりの時間をかけて神事の手ほどきを受け、新郎新婦を先頭に長蛇の列をなして神殿に赴く。そこで神主のお祓い、祝詞(のりと)に始まり、三々九度の盃で終わるまで30分、再び行列を為して控室に戻るという厳かな儀式。
 明治記念館の披露宴も、かがみ開き(酒は東京豊島屋の四斗樽酒)あり、餅つきありの豪華な宴。いや~、貴重な経験をさせてもらった。
 
 私は結婚生活60年。振り返って自分はかなり思うとおりに生きてきたが、それだけ妻を犠牲にし、妻は沢山あった夢ややりたいことを、殆どできないで今に至っているのではないかと、年老いた妻を見るたびに不憫でならない。
 しかし、新しい二人に、そんな心配はないのであろう。どうか、自分の成長、発展、欲望の実現が、同時に相手の成長、発展、欲望の実現につながる…、そんな生涯を生きていくように祈ってやまない。新しい二人には、きっとそれができるだろうから。 

 
  「神に誓う」練習風景


両家一族揃い踏み(明治記念館お庭にて)

 


よき時代を懐かしむ

2022-11-21 13:39:50 | 時局雑感



 昔の仲間と集まると、必ず「あの時代は良かった」という話になる。あの時代、というのは、1960年代後半から90年代初頭までである。
 先日、三井ホーム時代の同僚2人と会食した。ピアニスト付のシャンソン歌手の歌を、3人で聴きながらワインを飲む、という贅沢な会であったが、そこでも、専ら“三井ホーム時代の最後の良き時代”の話に花が咲いた。
 われわれ三人は、90年代初頭、家具装飾品の買い付けに、ブダペスト(ハンガリー)、サルデーニャ島(イタリア)、ヴェネティア(イタリア)と回ったが、装飾品の物色もさることながら、ついでに、かなり豪華な旅をさせてもらった。
 思い出話として話題になったことは、
・サルデーニャ島の、ISOLLAの方々との山上パーティ
・同じくパラウの地中海クルージング
・私が地中海を泳いだこと
・ヴェネティアの「ムジカンテ」のオペラ歌手たち
などで、詳しくは省略するが、筆舌に尽くしがたい楽しい思い出である。それから30年…。これが正に失われた30年であれば、当時が「最後の良き時代」と偲ばれても仕方るまい。

 


珍しい月・惑星食

2022-11-09 16:10:39 | 時局雑感



 昨夜は皆既月食ということだった。最近、周囲の出来事に関心がうすまり、すっかり腰が重くなった吾輩であるが、これは単なる皆既月食ではなく、惑星の一つ天王星も月の影に入る惑星食も同時に起きる珍しい天体ショーであり、安土桃山時代以来442年ぶりだと言われると、さすがに重い腰を上げてカメラを構えた。しかも次の発生は300年後だというからだ。
 しかし晩酌片手の操作であり、手許は震え上手く撮れず、最後の皆既状態を納めることを怠った。どうせ各マスコミが、タップリ報じてくれると思ったからだ。案の定、翌日各紙が報じていたので、毎日新聞一面から拝借した。以下、撮影時間入りで並べておく。

 
   
    
     

      



全てが壊れつつある…

2022-10-30 20:51:57 | 時局雑感



 全てが壊れつつあるような気がする毎日である。
 インターネットの受信エラーが続く。パソコンが壊れたのではないか? それとも私の作業が悪いのか? 何かうまくいかない。
 顧問を務めている会社にも、ゴタゴタが起こり、何かうまくいかない。下手をすると会社が壊れるのではないかと不安がよぎる。
 そお言う自分が、一番壊れつつあると感じる。視力0.1~0.2、足はふらつき、階段は手すりにつかまらねば昇降できない。特に悪いところはなく、食欲在り、酒も毎日2合弱を飲んではいるが、自分の体が着実に壊れていく実感を否めない。
 何よりも、日本が壊れつつあるのではないか? バブル崩壊(1990年)以降32年、GDP(含む一人当たりGDP)、労働者賃金など全く伸びていない。他国はそれなりに伸びているので、当時(1990年頃)世界二位であった一人当たりGDP,、教育水準、技術水準などは、今や20位以下に下がっている。お隣の韓国にも負けている。
 日本は壊れつつあるのではないか?

 自ら壊れつつある自分に、それを心配する力はない。秋を代表する酒、ひやおろしでも飲むか……


             
             『東力士』秋旨純米ひやおろし    

 


消えてゆく“もの思う秋”

2022-10-16 11:40:27 | 時局雑感



 昔は、秋はもっと長かったように思う。
 秋来ぬと目には定かに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる
と詠われたように、秋はずっと前から来て、長い時間を与えてくれた。その間、歌人は歌をよみ、人はそれぞれ物を思った。
 その秋は、今年は来なかった。猛暑の夏から一挙に冬が来た。人が物を思う時間はなかったが、日本人が考えなければならない事は限りなくある。
・自然災害(含む人災)、気象変動、二酸化炭素……
・ロシアのウクライナ侵攻、中国の覇権行動、北朝鮮の核問題……
・円高(国力低下)、物価高と低賃金、日銀金融政策とその出口……
・統一教会、頻発する事故、世事一般……

 物思う秋までも失ったが、日本は大丈夫か……

 



           


暗い世相の中での明るいニュース…村上、大谷、若田、松木琉森(るいしん)君

2022-10-08 13:22:15 | 時局雑感



 暗いニュースばかりが流れる中で、超明るいニュースを四つ。

・村上選手(ヤクルト22歳歳)王貞治を超える。
 セリーグの覇者ヤクルトの主軸村上が、56号本塁打を放って王さんを超えた。しかも、55号を打って新記録に王手をかけて、十数試合出なかった本塁打を、最終戦の最終打席で打ったのだ。神のなせる業(わざ)としか言いようがない。併せて取った三冠王のタイトルも、影薄くさえ見える。
・大谷選手(エンジェルス28歳)ベーブ・ルースを超える。
 海を越えた米メジャーリーグでは、大谷選手が、これまた最終戦で規定投球回数に達し、すでに達していた規定打席数と共に、投打二部門達成というメジャー初の偉業を達成した。また、「勝利投手・本塁打数共に二桁」というベーブ・ルースの記録を104年ぶりに超えており、日本の若者がアメリカ球史を塗り替えている。
・若田宇宙飛行士(59歳)、5回目の宇宙飛行士として勤務につく
 活躍するのは若者ばかりではない。59歳の若田光一さんが、日本人としては初の、5回目の宇宙飛行士として宇宙船の勤務(約半年)についた。卓抜した知識と技術、極限生活を生き抜く精神力と協調性など、豊かな人間性が求められる仕事だ。余人をもって代えられないのだろう。
・松木琉森君(杉並区堀之内小2年8歳)、バドミントン全国小学生AB大会で優勝
 超若者の活躍を紹介する。私の三井銀行時代から60年に及ぶ親友松木幹治君の孫、琉森君が、バドミントン全国大会の「小学校低学年(1,2年生)の部」で優勝した。全国全県から集まった49人のトーナメントを勝ち抜き優勝杯を手にした。日本のバドミントンはオリンピックや世界選手権でメダルを競う地位にある。日本一は世界一に通じる。並のことではない。

 
 カップと賞状を掲げインタビューに答える琉森君

  
  本人抜き祝勝会で資料を広げ喜ぶ松木幹治おじいちゃん

 


中秋の名月

2022-09-11 13:23:42 | 時局雑感



 昨夜は中秋の名月。一年で一番美しい月、とされている。
 日本人は月が好きである。新月から満月に至さまざまな月を愛でてきた。山の端にかかる月、春の朧月、天心に冴えわたる月…、時々の月を謳ってきた。中でも、9月の夜空に輝く中秋の名月を、一つの行事として迎えてきた。
 外国には月を愛でる風習はないのだろうか? ナイヤガラ瀑布を照らす月や、ブルージュの尖塔にかかる月は美しかった記憶があるが。
 このところ、雲の多い日が続いたが、昨夜は神の恵みかよく晴れた。わたしも人並みに、何枚かカメラに収めた。

   


 
    


  
  失敗したのではない。どんな顔しているか隅から覗かせたのだ


秋は既に来ていた

2022-08-29 16:15:27 | 時局雑感



 昨夜(8月28日夜)、窓を開けると涼しい風が入ってきた。それはむしろ肌寒ささえ感じさせた。おそくなって風呂に入ると湯は冷めていた。つい先日までの猛暑の中では、その冷めたお湯が汗ばんだ体に心地よかったが、昨夜は何とも頼りなく、思わず追い炊きのスイッチを入れた。「さやかに見えぬ秋」は、既に来ていた。

 もう一つ、
 後世の人は、この2022年8月を、3年にわたり猛威を振るったコロナウィルス感染症のピークの月と記憶するだろう。今月に入り全国感染者数は一日20万を超え、東京都でも3万人を超える日を続けたが、ここにきてようやく収まりを見せてきた。全国で10万人台、東京都でも1万人台(本日は9880人と1万人を割り込む)を続け、ピークアウトの様相を示し始めた。
 私は、コロナを軽視はしていないが、それほど重視もしていない。ワクチンも3回までは打つったが4回目は接種していない。もちろん、今後8波、9波も来るだろうし、私自身感染し、それも絡んで死ぬかもしれない。しかし、87歳の超高齢者として、そのくらいの覚悟はできているつもりだ。とにかく普通の生活に戻りたいばかりだ。
 こうして、今年の8月も過ぎていく。 

  
  玄関に、ひまわりが一凛飾ってあった

      


日蘭協会の思い出

2022-07-07 14:05:49 | 時局雑感



 先月で、日蘭協会を退会した。確か2001~2年の入会であったと思うので、20年余りの在籍であった。この間、楽しい思い出に満ちている。
 毎年10月3日に、オランダ大使招待で行われていた「Hering(にしん)party」はいい会だった。16世紀始め、オランダは、80年に及ぶスペインとの独立戦争を勝ち抜くが、その最後の砦ライデン市の解放を記念して行われる行事である。大使公邸の芝生の庭で、ライデン市から直送されたにしんの酢漬けを、オランダの国酒ジェネーヴァを飲みながら食べた。
 デ・リーフデ会主催のバス旅行も思い出深い。思いつくまま列挙すると、「佐倉藩11万石と老中土井利勝の善政をたどる“佐倉・桜”ツアー”」(2009年4月)、「山梨南アルプス市のパイプオルガンとさくらんぼ狩り」(2013年6月)、「伊能忠敬の偉業をしのぶ佐原ツアー」(2014年5月)、「日本輸出産業の草分け、世界遺産富岡製糸場めぐり」2016年11月)、「武田信玄の跡をたどる“山梨の春を訪ねる”ツアー」(2018年4月)などなど。
 また、皇族と言葉を交わす得難い体験もあった。名誉総裁を勤められる秋篠宮ご夫妻は、期初総会にはご出席になられ、立食パーティで親しく参加者と言葉を交わされる。
 いつであったか、秋篠宮殿下に、「殿下は日本酒を愛されておられるとお聞きしたが、『亀の翁』を飲まれましたか?」と聞くと、「…ああ、なにか思い出しましたねえ。いい酒ですね」と目を細められたのを思い出す。
 また、いつもにこやかな笑みをたたえられていた紀子妃殿下に、「私はお酒の勉強をしている者ですが、外国では会合の乾杯を必ず自国の酒でやっていますが、日本はどうして日本酒でやらないのですかねえ。もっと日本酒に誇りを持ちたいのですが」と問うと、「あッ、…それは、大西(富士フィルム会長の大西實氏で日蘭協会の当時の会長)に言っておかなければいけませんね」、と真顔になれたことを思い出す。
 もう、日蘭協会のことを書く機会もないだろう。全てがどんどん遠くなっていく。


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