桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

45年目

2019-10-31 | Weblog
今日は狭山事件が死刑判決から無期懲役刑になった日だ。 
寺尾正二という東京高裁裁判官が、さも差別問題に理解があるかのような言辞を弄しながら、いざ判決になると曲解のままの判決だった日で、狭山事件の記念日だ。
俺が日比谷野外音楽堂での集会とデモ行進に参加するようになって何年目だろうか。
被害者の万年筆が、石川一雄さん宅カモイから発見されたという警察の証拠捏造が狭山事件の冤罪を語る最たる事実だ。
袴田事件の味噌タンクから発見されたとするはかまだけ巌さんの衣類と双璧の捏造証拠になる。
しかし、今や石川さんを有罪とした「万年筆」は、そのインクが、事件当日に被害者が書いたノートのインクと科学成分が違うとの鑑定がなされて、却って石川一雄さんの冤罪を示す証拠とされたのだ。
反論する!とした検察も、そのメドが立たないと語るらしいが、腐れ検察に多少の正義が残るならば、ここは素直に科学的な事実を認めるのだろうが、腐れは腐れでしかない。
袴田事件における大島隆明的な存在が現れるまで、きっと引き伸ばすつもりなのだ。
科学の進歩は、更に将来、石川一雄さん無実を示す科学鑑定が成されると恐れないのだろうか。
今や狭山事件の解決のとき!そんな思いを強く感じた。

可愛がる

2019-10-31 | Weblog
相撲界では、可愛がるというのは、力士としての力量を認めた若者に対して、それこそ血反吐を吐くほどに関取が相手をすることを言う。
無理ヘンに拳骨と書いて兄弟子と読む、と言われたのが相撲界だから、竹刀で殴るのなどは当たり前。ゴルフクラブで殴った春日野親方の事実もあるほどで、ある意味、暴力の世界が相撲界だったが、今は拳骨を振り上げようものならば、即相撲界から追放となる時代だ。
時代は変わったが、神戸の方では学校で先生が集団苛め、暴行を受けていたといっニュースがあって驚いた。
ホントに時代は変わったんだねぇ。
その苛めと暴行の中心だった女性教師は「可愛がっていたのに残念だ」とコメントしたとか聞いて笑ってしまった。
こんなことが子供の教育機関で起きていた事実は、何を語るのだろうか。
人権、道理、真理、正義、真実など、人間社会を人間社会として成立させる根幹が蔑ろにされているということではないのか。
凄い時代になったものだ。

20万年だって

2019-10-31 | Weblog
ミトコンドリアDNAを解析した研究で、現代の人類は、20万年にアフリカ南部のボツワナ北部にある大きな湖付近で誕生したことが判ったそうだ。
今でもオカバンゴ湿地や塩湖が存在するそうだが、現代人類は、そこに7万年ほどとどまり、今から13万年前から11万年前ごろにアフリカ北東部と南部の海岸地域に移動したのだとか。
化石に基づく研究では、アフリカ北西部のモロッコで30万年前ごろの化石が発見されていたり、北東部のエチオピアでは19万年前と16万年前の現生人類の化石が発見されていることから、今回の発見とは一致しない議論が生まれるということだが、それにしてもDNAの研究で、そこまで判るようになったんだね。
宇宙の歴史は100億年。地球の歴史は48億年だったかな。
その歴史からすれば20万年でも30万年でも瞬時だ。
高々2千年ほどの歴史を神と崇める日本のお目出たさを示す20万年だろうが、現世人類が誕生して30万年だとしても、確かめた放射能の半減期で30万年というのがあったよね。
まだ収束の見込みすらない福島原発事故では、その放射能も、未だに撒き散らされているはずだ。
このところ、外国では福島原発の放射能漏れに就いて、かなり厳しい意見が示され始めたそうだが、福島原発の付き合いの事故が起きるとしたらば、また日本になるとも指摘されているけども、もう福島原発事故を忘れて生活する日本!いいのかねぇ。
人類の歴史を示す報道から、そんなことを考えた。