桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

やはりおかしい!

2019-10-22 | Weblog
台風19号がもたらした災害は、実に甚大だ。しかし、甚大さの実情を新聞やテレビは、正確に報道しているだろうか。
昨日は、国土交通省が、茨城県那珂川の氾濫情報を伝えなかったミスを記者会見で詫びた。
ミスは起こる。人間のなすことだから国土交通省のミスを責めるつもりはないが、このミスからは、2つのことが言えるだろう。
先ずは、このような人の命に関わる重大な情報を伝えな忘れるほど、役人、組織のタガが緩んでしまったということだ。日本を取り戻すとか、色々と美辞を語るが、自民党の行う政治は、この国土交通省の人命軽視のミスに現れているということなのだ。そして、もう1つは、各地に起きた災害に混乱して情報告知を忘れたとの説明通りならば、その甚大な災害の実情をマスコミは知らせていないということだ。
外国のマスコミが知らせている実情の写真は、日本のマスコミには載っていない。
安倍晋三首相は、あの台風前夜、1本10万円のワインか何かをご所望だったそうだが、アメリカの余ったトウモロコシを買うのに何百億円も出すのに、この台風被害には数億年とか数十億円とかの金しか出さない政治を批判出来ないマスコミは、その台風被害も当たり障りなく報道しているのではないのか。幾つもの鉄橋が流失した久慈川、水郡線の被害は、この台風被害の甚大さを語るが、ほとんど報道されない。
体調があり、ボランティアに行けないのだが、毎日のように通過する那珂川氾濫での被害地域は、まだまだ復旧にはほど遠い。
台風で流された放射能除去土砂も無視だし、福島原発はどうなっているかなど、微塵も報道されない。
まるで北朝鮮や中国に似て報道が制限されたかのようだ。
変だよ、ホントに。