桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

山口事件

2018-05-02 | Weblog
TOKIOのメンバー、山口達也が飲酒の上、自宅に呼び出した女子高生にキスした事件で、今日はメンバーが記者会見をした。
それなりの事件ではあるが、各局は生中継だし、NHKまでも放送している大騒ぎには呆れてる。
たしか、山口敬之という奴は、伊藤詩織さんという女性に薬を飲ませてホテルに連れ込み、暴行する事件があったはずだが、テレビ局は、完全に無視している。
この差は、何なのだろう?
事件の重大さと悪質さでは、山口敬之の犯した強姦容疑の方が、何倍も罪は重い。それなのに、山口敬之の犯罪は警察幹部によって揉み消され、検察も見逃し、マスコミも無視するばかりだ。
山口敬之が安倍晋三首相の太鼓持ちのような存在だったからだろうが、テレビ局のバカ騒ぎみたいな放送を見て、この国の馬鹿さ加減を見ているような気持ちになった。
卑劣な犯罪を犯した山口敬之は、ノウノウと日本で生きているが、犯罪被害者の伊藤詩織さんは、安倍晋三を信奉する連中からの中傷に耐えかねて外国住まいになったというから、この国は最低だ。
何時から、こんな国に成り下がったのだろうか。
正義と道理を取り戻したい。安倍晋三と自民党の求めた、「美しい国、日本を取り戻す」というのは、自分たちの仲間ならば、どのような犯罪も見逃し、国の財産を分け与えてしまう国なのかも知れないが、そんな日本は御免だ。
たとえ総理大臣であろうとも、その罪は問われ、犯罪は犯罪として裁かれる国にしなければならない。