桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

挨拶回り

2011-06-09 | Weblog
昨日は、我孫子、取手、利根町の首長にお礼に行った。
各長には、コンサートにご協力を頂いたし、取手市長の藤井さんは守る会にも入って頂いていた。残念ながら全国市長会でお会い出来なかったが、今朝、わざわざ藤井さんが電話をくださったようだ。
その挨拶回りで利根町長には会って言葉を交わせたが、そのおり、利根町の花がカンナだったことを知った。
乳母車
置き去りし里
カンナ咲く
千葉刑務所で、こんな句を作ったことがある。指導者だった山崎観音子氏は、俺が刑務所に入って故郷に子供を置いて来た者だと誤解したが、俺は自分自身の純情を置き去りにしたと思う心象を表したかったのだった。
昨日、初めて利根町の花を知って、あのときに思った心象がカンナにも表せていたのも知ったのだった。
故郷乳母車、俺は取り戻せたのだろうか。

この落差

2011-06-09 | Weblog
多分、知らない人が多いだろうが、俺には裁判所から判決文は届かない。検察官には、ちょって声を掛けられればホイホイと判決素案を渡す裁判所なのに、裁判当事者には送ってさえ来ないのだ。
この落差、何なのだろう。俺たちが判決文を読むには、裁判所に判決謄本の請求をしなければならないのだ。
そんな訳で、俺は、つい先日、弁護団からコピーを頂いて読み始めたが、読み終わったらば、またブログに思いを書くつもりだ。