桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

完成

2008-11-06 | Weblog
昨日の作業で、ブロックの上にフェンスを付けて完成した。
場所は取手市。この家の前を江戸時代の水戸街道が通り、石柱には江戸より10里12丁。水戸より18里18丁とある。

休日

2008-11-06 | Weblog
少し、書き込みを休んだ。ジュネーブ行き以来、自分のことで考えることがあった。精神的部分での揺れが生じて、落ち着かなかったこともあったが、まあ俺は俺。変わらないと言うか、変えられ無いと言うか、とにかく俺は俺。
そんな毎日だったが、何も無かったわけではない。
11月2日、初めて大学の学園祭に行った。立教大学。
毎年、法学部の荒木教授のゼミが冤罪をテーマにシンポジュームを行ったいたらしいが、今年は俺も招かれた。荒木先生が救済に手を貸されている痴漢冤罪がメーンで、それ以外の事件は、俺一人だった。
そこでも、俺は俺。シンポの流れの時間が企画書で決められ、話す方向も決まっていると言う、一番苦手なタイプだった。でも、学生たちの企画は、なかなか見事で、時間も多くは無かったが、俺は自分の思いを語れたような気持だった。
痴漢冤罪、強盗殺人、中身は違っても、そこにある苦しみは同じだ。裁判のおかしさ、いい加減さ、改革しなければいけないし、皆さんに頑張って欲しいと思った。
若い参加者たち、どう思ったろうか。
以前、立教に行った時に俺の話を聞いたと言う若者が来て「桜井さんの話を聞いて、検察官志願を止めて弁護士になります」と言う。良かったのか悪かったのかはわからないが、俺の話が将来に残れば嬉しい限りだ。