スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

中野カップレース&もうひとつの課題

2013-06-25 18:43:33 | 競輪
 中野カップとなって早くも20回目となった久留米記念の決勝。並びは池田に南,村上ー高木ー鈴木の南関東,服部ー坂本ー筒井の西国で岡部は単騎。
 池田が誘導の後ろ,服部が3番手でこの後ろに岡部が続くという隊列を,おそらく後ろから村上が動いていったと思われるのが残り3周のバック。これに服部が併せていき,ホームでまず池田を叩いたのは服部。筒井が離れ,バックで追い上げましたが,村上がうまく坂本の後ろに。高木と鈴木も続いて打鐘。前から服部ー坂本,少し離れて村上ー高木,また少し離れて鈴木となり,隊列は通常より長くなりました。後方になってしまった池田はホームから発進。これはスピードよく,ぐんぐんと前に接近。番手から坂本も発進したのですが,まるでスピードが違い,池田と続いた南で直線勝負。ですが南はほとんど詰め寄れず,4分の3車身で池田の優勝。マークの南が2着。番手発進の坂本の外を踏んで村上が4車身差で3着。
 優勝した埼玉の池田勇人選手は記念競輪初優勝。準決勝3レースすべてが三連単で10万円を超す配当であったことから分かるように,一長一短あるメンバー構成に。後方に置かれましたが,このメンバーではスピード上位であったようです。即席ラインであまり後ろを気にせず,自分の好きなように走行できたこともよかったのではないでしょうか。

 ふたつの課題のうち,最初のものは解消されたと考えます。そこでもうひとつの課題である,神のある属性が絶対的な仕方で変状した様態は,その属性を絶対的な仕方で表現し,逆に神のある属性が一定の仕方で変状した様態はその属性を一定の仕方で表現するということが,妥当だといえるのかどうかということを考えていきます。
 僕からすると,実はこのことは,最初の課題が解決されれば解決されたも同然なのです。なぜそうなのか,順を追って説明していきましょう。
 何度かいっていますように,第一部定理二五系は,明らかに一定の仕方で神を表現するのではない,res particularisではない様態の存在を前提しているといえます。ただしこれだけでは,その様態がどう属性を表現するのかは不明です。ところが今や,スピノザが一定という場合,それは絶対的と対義語的関係にあるということが判明しています。したがって,res particularisではない様態は,絶対的に神の属性を表現する,あるいは絶対的な仕方で自身が様態化している神の属性を表現すると理解されなければなりません。
 次に,これもすでに説明済みですが,第一部定理二八を論証する際に,スピノザは第一部定理二五系の参照を促しています。つまりふたつの個物のうち,res singularisがres particularisであることが明らかになっています。したがって,res particularisではない様態,つまりそれが神の属性を絶対的に表現する様態ですが,それは少なくともres singularisではないということになります。そして『エチカ』に示されているres singularis以外の様態としては,無限様態しかありません。つまりres particularisではない様態というのは無限様態のことなのです。
 第一部定理二三は,無限様態は神のある属性の絶対的本性から生起するか,絶対的本性が変状した様態から生起するかのいずれかであることを示しています。つまり属性を絶対的に表現する様態は,属性が絶対的な仕方で変状した様態であることになります。

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