スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

朝日新聞社杯競輪祭&所在の推論

2021-11-24 19:31:54 | 競輪
 小倉競輪場で行われた昨晩の第63回競輪祭の決勝。並びは新山‐渡辺の北日本,古性‐山田の近畿,北津留‐園田の福岡で吉田と郡司と松浦は単騎。
 北津留がスタートを取って前受け。3番手に新山,5番手に松浦,6番手に郡司,7番手に古性,最後尾に吉田で周回。残り3周のバックの出口で古性が動くと,先んじて郡司が上昇。ホームの出口で郡司が北津留を叩きました。郡司に続く形になった古性はバックで郡司の前に。3番手に郡司,4番手に吉田,5番手に北津留という隊列になったところで新山が発進。古性を叩いてホームから先行。郡司は古性マークの山田をどかして4番手に入りましたがそれで一杯。郡司の後ろに入った松浦がバックから発進しましたが,渡辺の牽制を受けて失速。松浦に乗るようなレースになった吉田が直線でイエローラインのあたりを通って突き抜けて優勝。逃げ粘った新山が4分の3車身差で2着。吉田にスイッチした園田が4分の3車輪差で3着。新山マークの渡辺が半車輪差で4着。
 優勝した茨城の吉田拓矢選手は10月の松戸のFⅠ以来の優勝。グレードレースは6月の久留米記念以来の優勝でビッグはこれが初制覇。このレースはラインの先頭を走る選手よりも単騎の選手の方が総合的な脚力では上なので,どのような結果になるのかを予想するのがきわめて難しくなりました。郡司は道中で脚を使いすぎてしまったために捲りを打つことができなくなり,松浦はいいスピードではありましたが,タイミングが悪く厳しい牽制を受けてしまいました。結果的にさらに後ろで脚を溜めていた吉田に勝機が到来したという結果。展開の利での優勝ですが,これは吉田にとって大きなきっかけになるかもしれません。

 1索はまだ引かれていない山の中にあるかもしれないので,パイレーツなりサクラナイツなりの手の中に必ずあると断定できるものではありません。ただ,あるのならサクラナイツの手の中にはなく,パイレーツの手の中にある可能性が高いということは,おそらく認識するcognoscereことができます。その理由を示していきましょう。
                                       
 この局面では,2索と3索はそのすべてが捨てられているのでした。その8枚のうち,最初の1枚を捨てているのはサクラナイツで,それは2索です。もしもサクラナイツの手の中に1索があるのなら,これほど早い段階で2索を捨てるのは少しばかり変です。このことから,サクラナイツの手の中に1索があるという可能性は低下します。
 次に,パイレーツは5巡目,自身の手番でいえば4打目で赤5筒を捨てていました。これほど早い段階で赤牌を捨てるのは異常ですが,このときは,フェニックスが發をポンした直後で,フェニックスが確実に2000点を獲得することができるように協力したともとれる状況だったので,他のプレイヤーはそれをおかしいとは感じなかったのでした。しかしこの段階では,パイレーツは順位の上昇を目指しているということが分かっているのですから,そこまで遡って考える必要があります。すなわち,その時点でパイレーツは順位の上昇を目論んではいた筈なのであり,しかしそのために赤5筒は不要であったのだというように,認識cognitioを改めなければなりません。
 次の6巡目に,パイレーツは引いてきた牌を手の中に残し,3索を捨てています。つまり手の中から3索を捨てたことになります。仮に,赤5筒と3索が手の中にあったとして,どちらもそれに関連する牌が手の中にないのなら,順位の上昇を目指すのであれば3索を捨てて赤5筒を手の中に残すのが普通です。赤5筒はそれを使えば獲得することができる得点が増加する牌なのですから,パイレーツのように,2位とは得点差が大きな3位でありながら順位の上昇を目指すのであれば,そのために有用なのは赤5筒の方であり,3索の方ではないからです。いい換えれば,パイレーツが使いたいのは3索よりも赤5筒の方である筈だからです。

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