スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

エンプレス杯&第二部定理一七まとめ④

2009-02-27 20:10:13 | 地方競馬
 牝馬のダート重賞としては最高峰に君臨するのがエンプレス杯。25日に川崎競馬場行われました。
          
 ユキチャンが立ち遅れたためにシスターエレキングの逃げに。サヨウナラが2番手を追走し,ユキチャンも掛かり気味に3番手へ。どこかでユキチャンが前に出るのではないかと思っていたのですが,結局それはなく,最後の直線までシスターエレキングが先頭。サヨウナラとユキチャンは後退し,ヤマトマリオンが上がってきましたが,思ったほどの伸びはありません。むしろさらに外のニシノナースコールの伸び脚がよく,シスターエレキングを捕えて優勝。健闘したシスターエレキングが2着に粘り,ヤマトマリオンは3着まで。
 優勝したニシノナースコールは1月に名鉄杯を勝っていて,これが7勝目。重賞は初制覇。実はこれが引退レースでして,すでに登録は抹消されています。自分の力通りに走ったらば,有力視されていた馬が凡走したというケースではないかと思います。雨の影響もあったかもしれません。昨年の秋華賞を勝ったブラックエンブレムの従姉。
 鞍上は吉田豊騎手で,管理していたのは尾形充弘調教師。共にこのレース初制覇です。

 それでは想像について考えていくわけですが,ここではそれを可能な限りで広い意味に考えます。そしてこのように考えたとき,具体的不備というのがどの部分にあるかがはっきりと分かるのです。
 スピノザは『エチカ』のほかの部分においては,人間がある事柄を初体験するという際には,第三部諸感情の定義四に示されているようなパニックに陥ったり,表象の動揺ないしは表象の疑惑が生じることがあるということを示しています。このうち,表象の動揺が人間の精神のうちに起こり得るということ自体が,人間の精神による事物の想像の可能性を含んでいると僕には思えます。なぜなら,この説明のうちには表象像の偶然性ということ,これは想像のみに限らず,知覚にも想起にもあてはまるのですが,そういう偶然性が含まれているとしか考えられないからです。
 たとえば,想起の偶然性ということを,僕たちは自分自身の経験によって容易に理解できるのではないかと思います。しかしこのようなものとしてある人間が自分自身のかつての経験を想起する限り,この想起は容易に同じ精神のうちで想像の連結を生み出すといえます。この説明のうちに,こうした想像が生じる因果関係がすでに含まれていると考えることができますが,原因さえ与えられるならそこから必然的に結果が生じるということは,スピノザの哲学における基本的な考え方だからです。
 そこで次に,このような想像を具体的な例を用いて考えることにしました。最大の目的は前記の具体的不備を解消することです。そこで,宝くじに当たったことがない人間が自身の宝くじの的中を想像し得るということ,そしてそれは,宝くじの未購入者であっても可能であるということを示しました。

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