イギリスから1頭,フランスから1頭,ドイツから2頭が招待された第35回ジャパンカップ。
逃げたのはカレンミロティック。向正面に入るところでリードは2馬身くらい。以下,1馬身ほどの間隔でアドマイヤデウス,イトウ,ワンアンドオンリー,イラプト。2馬身ほどあってラブリーデイ。その後ろはダービーフィズとサウンズオブアースの併走。ミッキークイーンとショウナンパンドラも並んで続き,ペルーサ,ラストインパクト,ナイトフラワー,ジャングルクルーズまでは差がなく追走となりました。最初の1000mは59秒3でハイペース。
3コーナーを回ってカレンミロティックのリードは5馬身くらい。アドマイヤデウスと3番手のイトウとの差が3馬身くらい。ここで外から動いた馬もいましたが,これらはすべて末脚を失いました。直線の入口では前を射程圏内に入れていたラブリーデイが残り300mを過ぎたあたりで先頭。これを追っていたサウンズオブアースは苦しくなり,その内からラブリーデイの外に出てきたショウナンパンドラと最内からラストインパクトが伸びてきて3頭の争いに。勝ったのは一番外のショウナンパンドラ。内のラストインパクトがクビ差で2着。ラブリーデイはさらにクビ差の3着。
優勝したショウナンパンドラは前々走のオールカマー以来の勝利。大レースは昨年の秋華賞以来の2勝目。秋華賞の時点では格下。それがいきなり大レースを勝ったのですが,今年に入って最初は苦戦していた牡馬との混合戦でも最近は好走できるようになっていましたから,ここでは勝つチャンスがある1頭とみていました。現状は古馬のレベルがあまり高くなく,その点に恵まれたのは事実でしょうが,この馬自身は昨年と比べたら格段に強くなっているのも間違いないところ。高い評価を与え続けるべき馬であると思います。父は第26回を制したディープインパクト。ロイヤルサッシュ系ダイナサッシュの分枝。伯父にステイゴールド,伯母に2004年のローズステークスと2005年のクイーンステークスを勝ったレクレドール。
騎乗した池添謙一騎手は一昨年の有馬記念以来の大レース制覇。ジャパンカップは初勝利。管理している高野友和調教師は秋華賞以来の大レース2勝目です。
1667年の時点でフェルメールが満足できるレンズを保有してなかったということは,当然ながらすでにその時点でフェルメールがカメラ・オブスキュラを絵画の製作のために生かしていたという前提を含んでいます。この前提自体は史実としてよいと僕は判断します。
マルタンの推理が示しているのは,実際に「少女」という絵を描いたフェルメールが,使用していたカメラ・オブスキュラのレンズの性能の悪さに閉口し,レーウェンフックを介してスピノザに協力してもらったというものです。そしてそれにより満足できるだけの性能をもったレンズを手に入れることができたから,お礼として,スピノザをモデルとして「天文学者」を描いたのだと結論しています。「少女」と「天文学者」が同じ大きさの絵画であること,そして「天文学者」は元々は「哲学者」というタイトルで描かれたことは,マルタンの推理に有利に働くことを僕も認めます。
ですが,僕はこの物語にはひとつだけ無理があると思うのです。というのは,もしもレーウェンフックがフェルメールからレンズの性能に関して相談を受けたら,レーウェンフックはそのために何らかの貢献,具体的には自分でより性能のよいレンズを作るという貢献をしないわけにはいかなかったと僕は考えているからです。もちろんレーウェンフックがそれを果たそうとしたものの,自身の技術力では無理であることを悟り,スピノザをフェルメールに紹介するということはあり得ます。でも「天文学者」が描かれたのが「少女」の翌年である1668年であることを考慮に入れるならば,レーウェンフックの協力があり,さらにスピノザの協力を経て「天文学者」が完成したとするなら,あまりに時間が足りなすぎると僕は思うのです。
「少女」を描いた後でフェルメールがレンズの性能に問題を感じ,それでレーウェンフックに相談して高性能のレンズを入手して「天文学者」が描かれたとストーリーを作るなら,このレンズはレーウェンフックによって作成されたと結論するのが妥当であると僕は判断します。したがってこの物語からは,フェルメールがスピノザに出会うための必然性は排除されます。
逃げたのはカレンミロティック。向正面に入るところでリードは2馬身くらい。以下,1馬身ほどの間隔でアドマイヤデウス,イトウ,ワンアンドオンリー,イラプト。2馬身ほどあってラブリーデイ。その後ろはダービーフィズとサウンズオブアースの併走。ミッキークイーンとショウナンパンドラも並んで続き,ペルーサ,ラストインパクト,ナイトフラワー,ジャングルクルーズまでは差がなく追走となりました。最初の1000mは59秒3でハイペース。
3コーナーを回ってカレンミロティックのリードは5馬身くらい。アドマイヤデウスと3番手のイトウとの差が3馬身くらい。ここで外から動いた馬もいましたが,これらはすべて末脚を失いました。直線の入口では前を射程圏内に入れていたラブリーデイが残り300mを過ぎたあたりで先頭。これを追っていたサウンズオブアースは苦しくなり,その内からラブリーデイの外に出てきたショウナンパンドラと最内からラストインパクトが伸びてきて3頭の争いに。勝ったのは一番外のショウナンパンドラ。内のラストインパクトがクビ差で2着。ラブリーデイはさらにクビ差の3着。
優勝したショウナンパンドラは前々走のオールカマー以来の勝利。大レースは昨年の秋華賞以来の2勝目。秋華賞の時点では格下。それがいきなり大レースを勝ったのですが,今年に入って最初は苦戦していた牡馬との混合戦でも最近は好走できるようになっていましたから,ここでは勝つチャンスがある1頭とみていました。現状は古馬のレベルがあまり高くなく,その点に恵まれたのは事実でしょうが,この馬自身は昨年と比べたら格段に強くなっているのも間違いないところ。高い評価を与え続けるべき馬であると思います。父は第26回を制したディープインパクト。ロイヤルサッシュ系ダイナサッシュの分枝。伯父にステイゴールド,伯母に2004年のローズステークスと2005年のクイーンステークスを勝ったレクレドール。
騎乗した池添謙一騎手は一昨年の有馬記念以来の大レース制覇。ジャパンカップは初勝利。管理している高野友和調教師は秋華賞以来の大レース2勝目です。
1667年の時点でフェルメールが満足できるレンズを保有してなかったということは,当然ながらすでにその時点でフェルメールがカメラ・オブスキュラを絵画の製作のために生かしていたという前提を含んでいます。この前提自体は史実としてよいと僕は判断します。
マルタンの推理が示しているのは,実際に「少女」という絵を描いたフェルメールが,使用していたカメラ・オブスキュラのレンズの性能の悪さに閉口し,レーウェンフックを介してスピノザに協力してもらったというものです。そしてそれにより満足できるだけの性能をもったレンズを手に入れることができたから,お礼として,スピノザをモデルとして「天文学者」を描いたのだと結論しています。「少女」と「天文学者」が同じ大きさの絵画であること,そして「天文学者」は元々は「哲学者」というタイトルで描かれたことは,マルタンの推理に有利に働くことを僕も認めます。
ですが,僕はこの物語にはひとつだけ無理があると思うのです。というのは,もしもレーウェンフックがフェルメールからレンズの性能に関して相談を受けたら,レーウェンフックはそのために何らかの貢献,具体的には自分でより性能のよいレンズを作るという貢献をしないわけにはいかなかったと僕は考えているからです。もちろんレーウェンフックがそれを果たそうとしたものの,自身の技術力では無理であることを悟り,スピノザをフェルメールに紹介するということはあり得ます。でも「天文学者」が描かれたのが「少女」の翌年である1668年であることを考慮に入れるならば,レーウェンフックの協力があり,さらにスピノザの協力を経て「天文学者」が完成したとするなら,あまりに時間が足りなすぎると僕は思うのです。
「少女」を描いた後でフェルメールがレンズの性能に問題を感じ,それでレーウェンフックに相談して高性能のレンズを入手して「天文学者」が描かれたとストーリーを作るなら,このレンズはレーウェンフックによって作成されたと結論するのが妥当であると僕は判断します。したがってこの物語からは,フェルメールがスピノザに出会うための必然性は排除されます。
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