スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

大垣記念&ゼノンの主張

2008-05-26 18:54:34 | 競輪
 GⅠ高松宮記念杯前の最後の記念競輪,大垣記念は昨日が決勝(動画)でした。
 前受けとなったのは吉田選手。中団が森田選手で後方から桐山選手。桐山選手の上昇を前に森田選手が前との車間を開けて牽制。これで桐山選手は動くことができず,バックでは森田選手は前の中部勢からも少し離れてしまいました。このまま打鐘となって吉田選手が成り行き先行のような形に。捲ってきたのは桐山選手の方でしたが,十分に引き付けてから山田選手が番手から発進。桐山選手も一杯になったのでそのまま山田選手の優勝。2着もマークの島野選手で,後閑選手の牽制によって桐山選手からは離れましたが,立て直して外を捲り追い込んだ海老根選手が3着でした。
 優勝した岐阜の山田裕仁選手は昨年8月の松戸記念以来の記念競輪制覇。ここは望外の展開で,かなり楽なレースだったでしょう。本来は前の吉田選手と後ろの島野選手が同じ愛知ですので,3番手でもおかしくないところですが,実績,あるいは地元の大垣であったことを考えれば,この並びが自然だったようにも思います。
 理解に苦しむのは森田選手の走行。桐山選手より吉田選手の方が力も上ですから,マークするべきは吉田選手の方であった筈。おかしな運行でレースそのものを壊してしまった印象です。

 第三の逆説の論理構成の崩壊は,主に第二の論点に関係します。しかしこれについて詳しく分析していく前に,ゼノンがこのような主張を立てた理由について,僕の考えを少し説明しておきます。
 ゼノンの本来の目的は,物体が運動するということ自体を否定することにあったわけです。したがって,この立場から考えますと,第二の観点は矛盾を示すどころか,むしろ運動の否定に役立つような観点なのだろうと思います。というよりも,この観点を導入しなければ,ゼノンは矢が運動しないということ,ひいては物体が一般的に運動をしないということを,首尾よく説明することができなかっただろうと思います。僕は第三の観点と第四の観点は,一般的な公理の観点から成立すると考えますが,ゼノンにとっては,おそらく第二のものもそれと同様であると考えられたのだろうと思います。実際,これを否定するためには,運動する物体はそれがある位置にはないといわなければならないのですが,ある位置にない物体は,運動どころか,実在することさえ不可能であるように思われるからです。
 したがって,僕はあくまでも第二の観点には矛盾が含まれると考え,この観点から考察を進めていきますが,もしもゼノンの立場にたつならば,ある位置にない物体が実在的であり得るのかどうか,,あるいは現実的に存在することができるのかどうかという主旨の疑問を立てることがまだ可能です。いい替えれば,第三の逆説の論理構成が崩壊したからといって,このことが直ちに,運動している矢は静止しているという主張,すなわち,物体なるものは一般的な意味で運動をしないという主張そのものを覆したということにはならないのだろうと思うのです。

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