スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京盃&訪問看護師の判断

2010-10-06 20:32:32 | 地方競馬
 来月のJBCスプリントの最大の前哨戦となる東京盃
 サマーウインドが逃げるものと思い込んでいましたが,発走はナイキマドリード,スリーセブンスピン,ケイアイジンジンといったところが速く,先手を奪うのには少々手間取りました。これらの後ろにミリオンディスクとスーニ。前半の600mが33秒5という極度のハイペース。
 3コーナーを回ったあたりからナイキマドリードが果敢にサマーウインドに並び掛け,この2頭で後ろを離す形に。直線に入って何とかナイキマドリードを競り落としたサマーウインドですが,中団やや前から内目を捌いて追い上げたヤサカファインが猛追,ほぼ並んだところでゴールでしたが,ぎりぎりでサマーウインドが凌いでいました。3着は外に回ったミリオンディスク。
 優勝したサマーウインドは前走のクラスターカップから連勝で重賞2勝目。きわどい勝利になったのはナイキマドリードに絡まれたためでしょう。発走後も先手をすぐには奪えなかったのは気になりますが,1000mになるのはスピードを生かすこの馬にはおそらくプラスと思えますので,やはりJBCスプリントでは最有力候補かと思います。父はタイキシャトル,母は重賞2勝のシンウインド
 鞍上は藤岡佑介騎手で管理しているのは庄野靖志調教師。東京盃は共に初制覇です。
                         
  2着のヤサカファインは展開に乗じた面もありますが,馬群を捌いてこられるのは大きな強み。一気に時計も短縮してみせましたので,今後の重賞路線でもかなり楽しみな素材だと思います。

 末期癌ですから当然のことですが,は日に日に弱ってはいきました。眠っている時間が長くなっていき,訪問看護師が介護に当たっている間もずっと眠っているということもありました。もっとも,眠っていられるというのは痛みを感じずにいるということの証左ですから,幸せといえば幸せなことだったかもしれません。もちろんそれは麻薬の効果であり,服用の頻度も退院当初よりは多くなっていました。
 17日と18日が土日で,僕が馬券を買いに行きました。前に説明した,マークカードを塗ることもできなくなったというのはこのときのことです。うつらうつらしていましたが,ベッドの横に置いてあるテレビで競馬中継は視ていて,自分の馬券が的中したか外れたかもきちんと理解できました。ただ,父が馬券を買ったのはこの週末が最後です。相変わらず見舞い客は毎日頻繁に訪れていて,僕は父は最後の最後によく頑張ったと今でも思っているのですが,それだけ頑張れたのには,もちろん父自身の強さもあったでしょうが,見舞いに来ていただいた方々の励ましが大きかったのではないかと思っています。
 前にも説明した通り,訪問看護師は毎日来てくれたわけですが,20日の火曜日に父に対する介護を終えた後,母を呼んで少し話をしていました。母によると,もうあと1日か2日くらいではないかと思われるから,もしも家で看取ることができないのであれば,もう入院させた方がいいのではないかと言われたそうです。
 麻薬による意識の混濁というのはあったわけですが,父は暴れたりするようなことは少しもなく,そういう点で僕や母に手を焼かせることはありませんでした。ですから,もしもこの状態のまま息を引き取るということが確実であるのなら,自宅で看取るということも明らかに可能でした。ただ,その点に関しては僕たちには何ともいえない,というか分かりませんでしたし,ダウン症の妹が父の自宅での死というものをどのように受け止めるのかという点にも少しばかりの不安がありました。
 どちらにしても僕たちだけで決定することはできないということになり,専門的な観点について訪問医のО先生に相談してみようということになりました。この日は往診の日ではなかったのですが,電話を入れますと,午後5時過ぎに来てくれたのです。
コメント
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