analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリの組み直し  ~ パワーのRgを換えてプリの負荷を下げてみる 2 測定

2023-02-06 00:05:24 | CfD‐8 (差動)

パワーのグリッド抵抗を下げて鳴らしているが問題なさそうだ。

簡単な計算ではプリの出力管の負荷が2.7kΩと重い感じだが。

 

そこで測定してみると、6kΩ弱となった。

 

パワーの入力トランスは二次側の抵抗(=グリッド抵抗)が小さくなると変圧比が変わるようで、上記の2.7kΩを出したときは18kΩと同じ変圧比(5.2)で計算した。

過去に測ったものからすると、下表一番上の欄の数字はグリッド抵抗値Rgで、真ん中辺の51(kΩ)と10(kΩ)の時の変圧比の値5.47と5.02(表一番下の数字)がわかる。

これらの数字より変圧比は、Rgが18kΩの時はえいやっ、と5.2とする。

これが今回使った変圧比に近いものになるはず。

Rgを5.1kΩにしたのだから変圧比は上表(5{kΩ})より4.56と小さくなる。

パワーの入力トランスの変圧比を下げるのだからRgを下げた割にはプリのOPT負荷は言ってるほど下がらない。

それが計算上2.6kΩほどには下がらず6kΩとなったことになる。

もちろんプリのOPTも同じことをしなければならないが、傾向とOPTの絶対値(=6kΩ弱)が分かったので今回はそこまではしない。

とりあえずパワーのRgが18kの時はプリのOPTは10k、

Rgが5.1kの時はプリのOPTは6kΩ。

このへんで良しとしよう。

 

 

F特については上グラフの緑線:高域の一番悪いもので、低域はかまぼこでは無くなだらかに下がったもの。

聴いた感じは低域の凄みが感じられるのでグラフと一致する。

 

 

今回負荷を上げると低域が伸びる、下げると高域が伸びる、ってのが実感できた気がする。

正直今まではそういう傾向があったのだろうがここまで振っては無かったからか、つかめなかった。

へぇ~~~って感じだ。

 

もう私の耳は高域も聞こえなくなったので意味無いかもしれないが、パワーのRgをもう少し上げてもいいか、などと思ってる。

 

 

 

念のため歪も測った。

前回は歪は出力10Vの時0.285%

          0.5Vの時0.016%

今回は0.5Vの時のみで0.062%と少し悪い。

 

 

そしてゲインは

前回11.2dBで今回7.3dBと下がった。

パワーのRgを下げた分か。

 

こんなとこだが音は問題ないと思う。

 

20230204

コメント