プリのOPTを変更して私好みの音になった。まだ良くなったとは言わないでおく。
これを聴くと前はイマイチ抜けが良くなかったのかな、と思う。ただ、低音は少なく、その下のズンだけ響く。
電圧測定をした。5687の場合でカッコ内は動作例の定数。
プレート電圧241V(250V)、プレート電流9.5mA(12mA)、この時の計算による内部抵抗3.24kΩ(3kΩ)となった。ややOPTの一次側が低すぎの気もしないでは無いので、もう少し内部抵抗を下げてみようと思った。電流をもっと流してやる。初段のU7電圧が高いので、ここは少し下げて5687に行くようにする。
5687ドロップ抵抗を350Ω→100Ω、U7ドロップ抵抗24kΩ→27kΩ、5687のカソード抵抗を600Ω→500Ωとした。
プレート電圧236V(250V)、プレート電流10.6mA(12mA)、この時の計算による内部抵抗3.1kΩ(3kΩ)。余り下がらない。けど推奨値に近付いた。もう少し電流を上げられるが、そうすると5687二本で電流が20mAを明らかに超えてしまうので止めておく。TSMの方には10~20mAと言われているのだ。
合わせてOPT二次側のターミネート抵抗を1.3kΩから2kΩに変更した。
1.3kΩにしても音はあまり変わらなかった。600Ωの4倍は欲しいところだが、余り上げ過ぎると効果が無くなる。計算上の出力インピーダンスは600Ω弱から700Ω位に上がるはず。これによって二次側から見た一次側のインピーダンスが上がれば、という期待からだ。
音出しは明日になる。
おしgooや本で最適負荷抵抗に付いて調べてみた。
①長氏の本の計算法ではEpminの値の根拠がなく、この時のIpmaxがグラフから飛び出して読めない。よって計算値に信頼性が無い。その辺えいやっ、とした計算結果は内部抵抗rpより高めになる。
②ネットで5687の製作例を探したが、PPでOPTは8k~10kを使ってる感じで高めだ。
③武末氏の本では計算をしても当てにならない時が有るので難しい、とのこと。
④おしgooでは内部抵抗と負荷抵抗は同じ時が最大出力が得られると。
この④のRL=rpが私にはぴったりくる。
よって6.6kΩのOPT(ラインアウトトランス)なんてのが有ればいいが、そういうのは無さそう。