先日、プリの必要性確認のため、電圧伝送システムを鳴らした。殊の外良く鳴っていた。
メインの電力伝送システムの音が気になって音出しをしてみた。
ラックを替えてから初めてDS‐3000を鳴らした。
結果はこじんまり。あれれ?こんな音が良いと思ってたのかな?
中心から音が鳴っていて、音場の外側、枠の情報は希薄だ。
何重にもカーテンがぶら下がってるような抜けの悪さ。いや、悪いわけでは無く・・・悪いんだ。ただ、ノイズ感は無い。
遠い昔コンサートを聴いたような感じ。
対して電圧の方は、音場の抜けは良いのだが、何かしらノイズ感が有る。
音場は「左右はここまで出るぞっ」と制限掛けられたような、周りから囲い込まれるような心地良さが有る。
楽器のリアルさは若干落ちる。なにか違うもの、を聞かされてるような・・・そんな気がする。
電圧伝送は、オーデイオ的な快感が有る。
電力伝送は、曲を聴いてる満足感が有る。
どちらが好みか?電圧電送。ええ?今更それ言う?
やはりトランスを二個も通したら、こうなるわな。
ただ、プッシュプルのバランスが取れてると思う。プリはオートバランス回路、パワーはトランスによる位相反転・バランス巻きOPT。
多分音の安心感が良いのだ。電圧伝送は不安感が残る。
中々面白い二組のシステムだ。
電力の方を少し音量を上げてみた。
独特の音場。両サイドに広がるのではなく、中心奥へ行くような感じ。
空気感は希薄だけど、空間感が少しある。ああ、これで十分だ。