analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

目標の音は何?

2020-01-17 00:01:38 | その他

毎日機器を弄っているが、どんな音にしたいのか?

その目標が私には 「無い」

では何を以って改造をしてるのか。

今より良い音。

F特の伸びている音。低音の出る音。高域が無機的でない音。

S/Nのよい音。クリアな音。空気感を出す音。

歪みの無い音。音色の滑らかで刺激を出さない音。

位相特性の良い音。自然な広がりを出す音。

雑誌による機器の評価項目じゃん。

これらを改善するために努めて来た。

このパーツを使えば良くなる。

この回路にしたら良くなる。

こういう調整をしたら良くなる。

すべて「良くなる」であって、こういう音になる、ではない。

そりゃそうだ、私のスピーカーはモニター系。下手な色付けはかえって音が悪くなる。気がする。

 

最初は柔らかい音を目指した。30代までかな。

タノンイのような弦が鳴れば、と思ったときも有った。だが、それではクラシックしか聴けなくなる。どうも声の色付けが気になる。声はどこまでも「純粋」に歌ってほしい。

その後、広がりのある音を目指した。40代くらいかな。声の純度と音場は比例するように思う。

今は、特に色付けの無い音を目指している。

ブラッシュアップ。

クラシックは良く成るがジャズはイマイチ、なんてのは望まない。

横の広がりは欲しいが、スピーカーケーブルの片チャンの±入れ替えなんてのは望まない。

ここ4~5年は回路に付いて勉強してきた。

今までは回路をコピーしてきたが、その回路の意味などもなんとなく見えてきた。

この回路は好み、この回路は納得いかない・・・などなど。

そうやって一応のバランスにはなったと思う。

 

広がりの無い音は許せなかったが、それは位相ずれ?と思ったらある程度は大丈夫になった。

それよりも音色だ。不自然な音色は受け付けなくなった。

トランジスタアンプの音はほぼ合わない。あのヒリヒリした肌触り。

きつい音は良い。が歪の乗ってる音は頂けない。

無意識に選別してるような気がする。

それでいまの電力伝送の音に行きついた。

空気感、S/Nなどは電圧伝送にかなわない。

しかしこのまっとうな音色。これが聞けるので、広がりは許せる。

低音が無い方が中域がきれいに聴こえる。

でもそれは間違った音の出し方。

まずは、偏りのない、普通の音を出そう。

個性のない音、それじゃつまんない、とも思ったが飽きる。

と、今の最高の音には来てると思う。

以前はつまらないと思った、アバドやバーンスタインの火の鳥組曲。

なるほど彼の方たちの演奏スタイルが見える気がする。

流れるような、でも楽譜に忠実に、や、縦のリズムで生き生きと、などと思える演奏に思える。

聴かなくなったアルバムが蘇る。

近代のデジタル向けスピーカーと前近代の真空管アンプ。

それらのマッチングが良いわけない。

なのに追求してしまう。

かなりのへそ曲がり?かもしれない。

でも他の著名スピーカーは受け付けないのでこれで良いと思う。

さて、次は何をしようか。

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