ジャーナリズムの指名は政権批判、そして弱者救済。しかし、政権の何を批判するかが重要だ。この本にあるように飯島秘書官の姉弟が精神に障害があったとしても、あるいは小泉に離婚歴があり、三男を認知していないとしても、また姉信子がいまだに独身であったとしても小泉政権の政策には全く関係のない話。国民性の違いはあるものの、ミッテランに妾がいた事は周知の事実。しかしフランスの国民もマスコミも「政治とは別、個人的な問題」としてなんら関心を示さなかった。読み進むに従い不愉快になった。佐野眞一、筆が曲がっていますよ。
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「これほど撓んだ人間が政治に関わっている」ということがよくわかってね。
ミッテランの愛人問題は別にして、人間の行動のバックボーンには「突き動かすもの」があると思う。佐野眞一、そこの当たりから書きたかったのでは。