晴れ、ときどき映画三昧

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『勝負をつけろ』 75点

2010-10-08 14:13:32 | 外国映画 1960~79

勝負をつけろ

1961年/フランス

ベルモンドの魅力をモノクロで見せたフィルム・ノワール

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆80点

原作ジョゼ・ジョヴァンニ、監督ジャン・ベッケルが共同で脚本化したジャン・ポール・ベルモンドのフィルム・ノワール。
戦後間もなくマルセイユに現れたラ・ロッカ(J・P・ベルモンド)。彼の目的は無実の罪で殺人罪で告訴されている友人のアデ(ピエール・ヴォネック)を救うためで、密かに好意を抱いていたアデの妹ジュヌビエーブ(クリスティーネ・カウフマン)を訪ねる。
前半は暗黒街の一匹狼・ベルモンドの魅力がモノクロ画面に溢れ、なかなかいい雰囲気。これから命懸けの闘いで親友アデを助ける流れを想像した。ところがアメリカ兵崩れのゴロツキと争い負傷してあっさり刑務所ゆき。故意の刑務所行きにしては、出来過ぎ。
後半のヤマ場は減刑を期待してのスリリングな地雷撤去作業のシーン。
シーン毎にとてもいいカットが観られるのに全体のトーンに一貫性がなく男同士の友情物語としては不満が残る。そして如何にもフランス映画らしいエンディングで消化不良の想い。原作のジョヴァンニも出来に満足しなかったらしく、筆者は未見だが、12年後にベルモンド主演で「ラ・スクムーン」というタイトルで自ら監督した作品が好評だったという。



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