晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ミュンヘン』 85点

2006-03-25 10:05:54 | (米国) 2000~09 

ミュンヘン

2005年/アメリカ

愛国心と家族愛の葛藤

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆85点

S・スピルバーグ久々の社会派ドラマ。冒頭出てくるクレジット(この映画は史実に基づいた物語である)で見る人に緊張感を誘う。ミュンヘンオリンピックのパレスチナ・ゲリラ事件は明確に覚えているが、その後のイスラエル暗殺団の話。
主人公(エリック・バナ)はドイツ系イスラエル生まれの若いユダヤ人。子供が生まれる前に暗殺チーム「モサド」のリーダーとなるのがドラマの始まり。
悩みながらも忠実に暗殺を遂行しながら、その恐怖と家族愛の葛藤に苛まれていく。スピルバーグらしくリアルに映像化している。4人の部下のキャラクターを浮き彫りにすることで、ドラマ性を高めていく手腕もスピルバーグらしい。ラスト・シーンで主人公の思い、即ち「世界平和は暴力では解決しない」ことを改めて訴えたいのだろう。上映時間の長さを感じさせない力作。



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