晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ボーイズ・ドント・クライ』 80点

2006-11-08 17:57:12 | (米国) 1980~99 

ボーイズ・ドント・クライ

1999年/アメリカ

キワモノではない純愛物語

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆80点

キンバリー・ピアースが実話を取材して監督・脚本を手掛け、ヒラリー・スワンクがアカデミー賞主演女優賞を受賞。
性同一障害を乗り越え男として必死に生きようとするブランドン(H・スワンク)が、ネブラスカ州フォールズ・シティで出会ったラナ(クロエ・セヴィニー)に一途な思いを寄せる。保守的な田舎街で生まれ育ち、刹那的な日々を変えたいラナにとって、ブラントンは理想的な男に見えたに違いない。何しろ母親はアル中で恋人は元詐欺師で子持ちの上、ラナに付き纏う。仕事は夜の単純作業で将来の希望が見えない。
「性同一障害」という社会性のあるテーマを、正面から問題提起するのではなく、アメリカが持つ社会の歪みを膨らませて訴えている。終盤悲惨なドラマが待っているものの、キワモノではなく2人の純愛物語として出来上がっている。
この映画の成功は、丹念な取材から作り上げたキンバリー・ピアースとブランドンに成り切ったヒラリー・スワンクの主演によるところが大きい。



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