西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

保護者負担の公私間格差縮小に本気で取り組むべきです。

2010-02-09 17:10:32 | すべての人にやさしいまちを実現するために

今、.jpを経由して、学生インターンを受け入れているのですが。
そのうちの一人と話していると、
「うちのお父さんとお母さんは42~3才なんですよ~」
という衝撃の発言が。
それ、俺と対して変わらんやんけ、と。
思えば、遠くにきたもんだ。。。

と、与太話はさておきまして、以前のブログで、
「西宮市立幼稚園振興プラン」のことを書き(?)ました。
で、その際に、意見に対する西宮市教育委員会からの
回答資料も掲載したのですが、この中に、
興味深い内容&数字が出ていました。
まずは、↓こちら↓をご覧下さい。

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平成20年度決算では、
市立幼稚園21園には127人の教職員の他に
保育補助員も配置し、
約12億円の人件費や維持管理費等の運営経費が
かかっていますが、
このうち1,782人の園児の保護者が
約2億円負担していますので、
市が投入する額は約10億円となっています。
6園廃止による削減額は3億円弱を見込んでおります。
また、私立幼稚園と8,253人の園児の保護者には、
市から約5億円を補助金として支出していますが、
このうち国が約1億円を負担していますので、
市が投入する額は約4億円となっています。
所管する県からの運営補助金は14億円弱が支出されています。

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上の内容から計算しますと、
市立幼稚園⇒園児1,782人:補助金・10億円⇒約56万円/年・人の補助
私立幼稚園⇒園児8,253人:補助金・19億円⇒約23万円/年・人の補助
ということになります。
両者の差額は約33万円。
これを月割りすると、約27,600円になります。
要は、私立幼稚園に通う園児が存在する家庭が受け取る
国・県・市からの補助は、市立幼稚園に通う園児が存在する家庭に比べて
毎月27,600円少ない!ということです。

その結果、私立幼稚園の保育料は、市立幼稚園の保育料に比べて割高!
と保護者が感じる料金設定になっています。
でもね、仮に、園児一人ひとりに対して、市立・私立に関わらず、
同じ金額の補助金を行政が投入したとすると、
私立幼稚園の保育料の方が市立幼稚園より、
はるかに安くなるんですよ。

私は、私立幼稚園が果たしている役割も、
市立幼稚園が果たしている役割も大きくは変わらないと思っています。
にもかかわらず、双方に大きな料金格差が存在することには、
どうにも納得しかねます。
保育所・幼稚園間の格差や、認可外施設・在宅児童の存在も
視野に入れると、この格差は、より一層、増していきます。

過去にも散々書いてきていますが、「幼稚園の保護者負担の格差」
という問題に絞って言いますと。
市は「公私間格差の是正」ということを言いはするものの、
そのための具体策は見えてきませんでした。
一方で、先日実施されたパブリックコメントでは、この点の是正を求める
多数の意見が市に寄せられました。
市が、こうした意見に、真摯に取り組もうとするのであれば、
この問題から逃れることはできません。
多数寄せられたパブリックコメントの結果も踏まえて、
明日の市民文教常任委員会にて、今後の方針が示されるという話を
聞いています。
というわけで、明日は、しっかり、その内容を傍聴してきます。
ご報告は、また別途。
それでは失礼いたします。