ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

阪神 快進撃 今年は本物か? 楽天も交流戦は絶好調

2008年06月09日 | 時事問題
猛虎今季最多貯金20〈8日のセ・パ交流戦〉
阪神4―3オリックス 楽天5―2中日 ソフトバンク8―4広島 巨人4―0西武 ロッテ4―3ヤクルト 日本ハム9―3横浜

 阪神が4連勝。7回、赤星の中前適時打で勝ち越し、久保田、藤川の継投で逃げ切った。貯金は今季最多の20。オリックスの連勝は2でストップ。


読書ノート 河野稠果著 「人口学への招待」 中公新書

2008年06月09日 | 書評
人口学は人口減少と少子・高齢化をどこまで解明したのか 第2回

今回紹介する河野稠果著 「人口学への招待」では、人口学と云う学問を前面に出し、人口減少・少子化・高齢化と云う歴然たる現実を理論的に説明しようとする姿勢である。人口学の現時点の成果と限界がわかるように工夫されている。本論に入る前に、著者河野稠果(しげみ)氏の紹介をする。氏は米国留学(社会学)を終えた後、1958年厚生省人口問題研究所に入所し、10年ほど国連で人口問題専門官を経験して、78年再び厚生省人口問題研究所に復帰した。93年同研究所を退職して、麗澤大学教授に就任し06年退任した。文字通り厚生省人口問題一筋の専門家である。恐らくは政府の少子化対策など政策の要にいたと思われ、本書は政府の人口問題の見解を代表しているであろう。本書の特徴は、「人口学の理論を踏まえて、近年の少子化の原因・背景を読み解き、人口減少の正しい理解と洞察を深めるところにある。」と著者は云う。

文芸散歩 「平家物語」 高橋貞一校注 講談社文庫

2008年06月09日 | 書評
日本文学史上最大の叙事詩  勃興する武士、躍動する文章 第63回
平家物語 卷第十

三日平氏
舎人武里も海に入ろうとしたが、瀧口入道が止め御菩提を勤めよと教訓した。最後を見届けた入道は高野へ帰り、武里は屋島に参り、大臣平宗盛と二位殿に報告したという。四月一日改元して元歴と号した。五月四日池の大納言頼盛卿は頼朝に請われて鎌倉へ下向した。故尼御前の遺徳により、鎌倉殿及び関東武家より歓待を受け、さまざまな引出物を頂き、かつ荘園も授けられて、六月九日都へ戻った。十八日平田入道定次を先頭とする伊賀・伊勢国の平家が近江の国に打って出た。二十日には乱は静まって、三日平氏と呼ばれた。

藤戸
小松の三位の中将維盛卿の北の方は、維盛卿が那智沖で入水された噂を聞くと、出家され菩提を弔いなされたという。鎌倉殿は小松大臣重盛の芳徳を慕っていたので、生きていたら命は助けたものをと残念がられたいう。四月二十八日、都では御鳥羽天皇の御即位があった。八月六日、除目が行われ、範頼は三河守に、義経は左衛門尉になり九郎判官と云うようになった。九月十二日平家追討軍が西国へ発向した。大将軍に三河守範頼、侍大将に土肥次郎実平都合三万余騎、播磨の室に集結した。平家側は大将軍に小松の新三位中将資盛、侍大将び越中次郎兵衛盛嗣ら五百余艘の船を備前の児島に着けた。源氏は備前の藤戸に陣をとった。源氏は騎馬を海に入れて闘ったが、平家は屋島に退いて決着は着かなかった。

自作漢詩 「入道雲」

2008年06月09日 | 漢詩・自由詩


雨歇梅天積乱     雨歇み梅天に 積乱の雲

緑陰幽草絶塵     緑陰幽草 塵氣を絶す

薫風燕子隋波泛     薫風に燕子 波に隋って泛び
   
田畝蛙聲隔柳     田畝に蛙聲 柳を隔て聞く

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(赤い字は韻:十二文 七言絶句仄起式  平音は○、仄音は●、韻は◎)
(平仄規則は2・4不同、2・6対、1・3・5不論、4字目孤平不許、下三連不許、同字相侵)

CD 今日の一枚 テレマン「無伴奏フルートのための12のファンタジー」

2008年06月09日 | 音楽
テレマン「無伴奏フルートのための12のファンタジー」 フルート:有田正広 
DDD 1989 DENON 

昨日はランパルのフルートでテレマン「無伴奏フルートのための12のファンタジー」を紹介した。有田正弘は1949年生まれ ブリュッセルで学んでデビューした。「東京バッハ・モーツアルトオーケストラ」の指揮者を務める。使用したフルート・トラヴェルソは1725年のトーマス・スティンズビーの作である