ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

キナ臭い報道の真意は

2007年02月28日 | 時事問題
asahi.com 2007年02月28日15時47分
チェイニー米副大統領、一時退避 アフガン自爆テロ
 チェイニー米副大統領が滞在していたアフガニスタンのバグラム米空軍基地前で27日朝に起きた自爆テロで、副大統領が避難施設に退避するなど基地内が一時緊迫していたことが分かった。米政府は副大統領を狙った標的ではないとの見方を強めているが、治安情勢の悪化に改めて注目が集まった形だ。

asahi.com 2007年02月28日10時54分
北朝鮮「技術的には米へのミサイル攻撃可能」
 米国防情報局(DIA)のメープルズ局長は27日、上院軍事委員会の公聴会で、北朝鮮が米国に到達する大陸間弾道ミサイルを保有している可能性について「技術的な能力は持っている」と述べた。メープルズ氏はミサイルが実際に到達可能になるまで「おそらく数年もかからないだろう」として、時期が差し迫っているとの認識を示した。

asahi.com 2007年02月28日10時18分
イラン「2015年までに核保有」 米情報長官が予想
 マコネル米国家情報長官は27日、イランの核開発疑惑に関して、「早ければ2010年代の初め、より確実には15年までには核兵器を製造できるようになる」との予想を示した。前任者のネグロポンテ現国務副長官は昨年6月、英BBCに対して「10年から15年までには核兵器を保有しうる」との見通しを示しており、マコネル氏も同様の認識を示した形だ。

戦争準備か、軍需産業の要請か こんな情報を流しているのは何故
記事のトーンからして、はっきりした事実の報道ではなく憶測に近い報道で、緊急に恐怖を煽り立てる様子でもなく戦争のリスクはないと思う。そもそも軍需産業の番頭たるチェイニー米副大統領の世界行脚の喫緊の理由が分からない。恐らく兵器の販売セールだろう。まあこのような記事は軽く流しておけばいい。

第一級の歴史資料見つかる

2007年02月28日 | 時事問題
asahi.com 2007年02月28日08時44分
3.1独立運動の鎮圧を詳述 朝鮮軍司令官の史料発見

 日本統治下の朝鮮で1919年に起こった3.1独立運動の際に朝鮮軍司令官だった宇都宮太郎大将(1861~1922)の15年分の日記など、大量の史料が見つかった。独立運動への鎮圧の実態や、民族運動家らに対する懐柔などが詳細に記されている。宇都宮は主に情報収集を任務とし、日露戦争前後に英国で世論工作に携わったほか、辛亥革命では三菱財閥から活動費10万円を提供させ、中国での情報工作費にあてた。旧軍の対外情報活動をはじめ、日本のアジア政策の裏面史を含む貴重な記録といえそうだ
1919年4月15日、「堤岩里事件」が起こった。宇都宮日記によれば、ソウル南方で日本兵が約30人を教会に閉じこめ虐殺、放火。
「事実を事実として処分すれば尤(もっと)も単簡なれども」「虐殺、放火を自認することと為(な)り、帝国の立場は甚(はなはだ)しく不利益」となるため、幹部との協議で「抵抗したるを以(もっ)て殺戮(さつりく)したるものとして虐殺放火等は認めざることに決し、夜十二時散会す」。
宇都宮の長男は、軍縮問題や対アジア外交への取り組みで知られた故・宇都宮徳馬参院議員。日記は「日本陸軍とアジア政策 陸軍大将宇都宮太郎日記」(全3巻)として4月以降、岩波書店から刊行される。

新しい歴史を作る会の「日本の歴史」は、都合の悪い事はなかったことにする侵略者側の歴史認識
まずはこの宇都宮大将の醜い姿を見てごらん。膨れ上がった体を大礼服でくるみ金ぴかのモールと勲章で飾り、はちきれそうな腹をバンドで締め付けた日本軍人将官の姿を。同じ権力の絶頂にある北朝鮮の軍人もこれほど醜悪ではない(もっとも彼らの栄養状態はきわめて劣悪なので)。日本帝国主義軍人の鼻持ちならぬ傲慢さといやらしさ、貪欲さ、こんな腹に食われた人の悲しみを見よ!
それはそうとしてその宇都宮大将の日記が見つかったそうだ。戦後の自民党の平和主義者「軍縮研究所」所長故宇都宮徳馬氏の父だそうだ。
1919年4月15日「堤岩里事件」虐殺の事実は事実として隠し通す方針を確認した会議の様子などが記されているようだ。岩波から出版されたら是非買って読もう。
南京事件はなかったとか自民党青嵐会系右翼(石原慎太郎をはじめ)は白を切るようだが、新しい歴史を作る会の「日本の歴史」も同罪で、都合の悪い事はなかったことにする侵略者側の歴史認識である。