ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

朝日新聞 「鳩山法相 殺人鬼」記事は明らかに悪ふざけ 謝罪すべき

2008年06月21日 | 時事問題
朝日新聞6月21日朝刊「素粒子」における「鳩山法相 殺人鬼」記事は明確に悪ふざけ記事である。天下の朝日新聞の名を汚す品の無い記事であった。編集者を処分し、朝日新聞は紙上で謝罪すべきである。今日の朝日新聞を読んでも関係記事は一切なかった。もみ消そうとしているようだが、朝日新聞の姿勢が疑われる。昔ダイオキシン問題で風評被害を巻き起こした久米宏のテレビ朝日と会い通じるところがある。朝日新聞は私の愛読新聞であるので、日本の良識を代表する新聞であって欲しいと願うあまり苦言を表したい。そもそも右翼的、政府べったりの大新聞が多い中で、健全野党を貫く朝日新聞を応援したいのはやまやまであるが、今回の「鳩山法相 殺人鬼」記事は絶対に見逃せない。鳩山法相の死刑執行は法律に基づいた行為であり、歴代法相が判子を押さなかったほうが職務怠慢と攻められなければならない。死刑廃止論争は別次元である。

学校の天窓  取り払うか防護柵・補強策をとる事で解決

2008年06月21日 | 時事問題
asahi.com 2008年6月21日8時0分
天窓やガラス屋根から転落、都内3年で15件 
 学校やマンションの屋上にある採光用の天窓などを破って転落、救急搬送された事故が05年4月から今月17日までに、東京都内で15件あったことが東京消防庁の調べでわかった。1~20歳までの15人で、12歳以下が11人を占めた。骨折など入院が必要な重傷者が7人いた。

asahi.com2008年6月21日3時3分
建築士「屋上に入らないと聞いた」 東京・小6転落死
 東京都杉並区の区立杉並第十小学校の3階屋上天窓から6年生の中村京誠(きよまさ)君(12)が転落死した事故で、同校校舎の設計をした1級建築士の男性(77)が20日、朝日新聞の取材に「当時、学校側から屋上に児童は立ち入らないと聞かされていた」と話した。そのため、さくで囲うなどの対策をとらなかったという

解決法は自明  調査の上予算をつけて至急対策を実施 遺族には補償金

読書ノート 北岡伸一著 「国連の政治力学」 中公新書

2008年06月21日 | 書評
国連活動は国際政治の場ー日本常任理事国入り失敗をふまえて 第1回

第2次世界大戦後国家を超える結束の場として、国連が誕生して早60年が経った。冷戦とその後の激動を経てその地位と役割は変わった。国際問題でアメリカ一国システムが機能する中、国連は世界の平和と安全の維持にはたして役立っているのかと云う重大な岐路に立たされている。いまや国連加盟国は192カ国となり肥大化した国連の経営と意思決定機構はどのようにして成り立っているのか。2年前の国連機構は流産に終わった。その狙いは日本が国連の安全保障理事会常任理事国になりたいだけの大義名分だったのか、まだ評価は定まっていない。本書は大学の研究室から国連と云う外交の場に出た著者の2年半の活動報告である。著者北岡伸一氏は東大法学部卒業後、立教大学、プリンストン大学を経て現在東大教授で、専門は日本政治外交史である。2004年4月から2006年9月まで、東京大学から外務省へ出向し、特命全権大使、日本政府国連代表部次席代表としてニューヨークに滞在した。日本は2005年1月から2006年9月まで安全保障理事会の非常任理事国となった時、北岡氏は国連代表部次席代表(代表は大島大使)を勤めた。

文芸散歩 「平家物語」 高橋貞一校注 講談社文庫

2008年06月21日 | 書評
日本文学史上最大の叙事詩 勃興する武士、躍動する文章 第75回 最終回
平家物語 灌頂卷

小原御行
文治二年春五月二十日余りのこと、後白河法皇は建礼門院の小原の閑居を尋ねる御行があった。小原御行と云う有名な件である。私にはこの後白河法皇の行為の意味が昔から疑問に思っていた。変に勘ぐれば後白河法皇のスケベ根性から来たものだろうか。後白河法皇にとって建礼門院は息子の嫁になり、滅ぼした平家の身内である。七五調の韻文の語り口が人の涙を誘う名文である事は確か。

六道沙汰
「およそ人間のことは愛別離苦怨憎会苦 四苦八苦」 悟りの前に六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)を見るような、過去の栄華と没落の人生を振り返る生活であった。

女院御往生
四首の歌を挿入して昔をしのぶうちに、建久二年二月中旬、女院は五十七歳で失せられた。(出家後二十八年とかなり長生きされたようだ)


長い間ご愛読ありがとうございました。日本最大の叙事詩「平家物語」を終了します。万葉集、古事記、平家物語、徒然草などを持った日本民族は偉大です。

自作漢詩 「連陰寂寂」

2008年06月21日 | 漢詩・自由詩


連陰寂寂雨聲     連陰寂寂 雨聲侵す

六月梅黄三日     六月梅は黄に 三日の霖

南畝深泥迷燕影     南畝深泥 燕影迷い 

江村閣閣噪蛙     江村閣閣と 蛙音噪し

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(赤い字は韻:十二侵 七言絶句平起式  平音は○、仄音は●、韻は◎)
(平仄規則は2・4不同、2・6対、1・3・5不論、4字目孤平不許、下三連不許、同字相侵)