医療に関する提言・レポートfrom MRIC by 医療ガバナンス学会(2011年8月30日)
相馬市長エッセー 「NPOはらがま朝市」 立谷秀清 福島県相馬市長 より
原釜は古来から漁港である。松川浦漁港の漁獲高は昨年で50億円で、仲買・加工業者も多かった。大津波で約300隻あった漁船の約半数が失われ、残ったのは漁具・魚船の返済ローンだった。「1日も早く漁に出たい。そうしないと借金で首をくくることになる」と訴える住民がいる。新たに漁具漁船を買う人には「二重ローン」苦となる。漁ができても原発事故の風評被害で魚が売れない。なかには日本海側で事業を始めて人もいる。相馬市災害対策本部としては、「復興」を瓦礫や高級住宅の提供のみとは考えず、被災者の新たな意人制設計と定義している。5月相馬市を元気付けるため輪島市のような朝市を企画する「NPOはらがま朝市」が生まれた。8月に始まった朝市には2000人の市民が訪れた。原釜に産地直売マーケットをつくって野菜なども売るために、コンテナー式冷凍倉庫もあと10台を設置する予定である。現在スポーツアリーナ相馬で土日開催の朝市は大繁盛で市民の楽しみとなっている。住民の元気をなんとか制度化するため奮戦中である。ご報告まで。
相馬市長エッセー 「NPOはらがま朝市」 立谷秀清 福島県相馬市長 より
原釜は古来から漁港である。松川浦漁港の漁獲高は昨年で50億円で、仲買・加工業者も多かった。大津波で約300隻あった漁船の約半数が失われ、残ったのは漁具・魚船の返済ローンだった。「1日も早く漁に出たい。そうしないと借金で首をくくることになる」と訴える住民がいる。新たに漁具漁船を買う人には「二重ローン」苦となる。漁ができても原発事故の風評被害で魚が売れない。なかには日本海側で事業を始めて人もいる。相馬市災害対策本部としては、「復興」を瓦礫や高級住宅の提供のみとは考えず、被災者の新たな意人制設計と定義している。5月相馬市を元気付けるため輪島市のような朝市を企画する「NPOはらがま朝市」が生まれた。8月に始まった朝市には2000人の市民が訪れた。原釜に産地直売マーケットをつくって野菜なども売るために、コンテナー式冷凍倉庫もあと10台を設置する予定である。現在スポーツアリーナ相馬で土日開催の朝市は大繁盛で市民の楽しみとなっている。住民の元気をなんとか制度化するため奮戦中である。ご報告まで。