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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

大阪首長W選の結果が出る前に(2)

2015-11-22 19:04:11 | 私の「仲間」たちへ

※こちらも今日の夕方、フェイスブックに書き込んだものです。こちらにも若干の修正を施して、転載しておきます。

大阪W選、最終的な投票率はどうなるかわかりませんが、大阪市内でいうと5.17住民投票はもちろんのこと、2011年のW選よりも低い数字になりそうですね。

ただこれ、ものは考えようかと。ある意味、マスメディアを通じた猛烈な世論誘導がなければ、いまの大阪市民の政治的な課題に関する関心というのは、「こんなもの」なのかと。

たとえば最終的な投票率が5割前後であれば、投票に行かなかった人々がその反対の5割前後あることになります。5.17住民投票には7割くらい投票に行ったとすれば、猛烈な世論誘導で動く層は大阪市内で2割程度いるということになりますね。また、大阪市内の2~3割の市民は、「政治や行政がどうなろうが、投票には行かない」という層なんだということかと。そして、残る5割の市民のなかで、維新が半分、オール大阪が半分・・・という争いをしているのではないか、ということになります。

そう考えると、維新のコアな支持層が2~3割、オール大阪のコアな支持層が2~3割、世論誘導で動く層が2~3割、そして何があっても「無関心」層が2~3割と、大阪市民は割合の差こそあれ、4分されていると見ることができるのではないか、と思います。そして実は世論誘導次第で動く層や「無関心」層にも支えられるような形で、維新がなんとか安定しているということになりますね。

とすれば今後、オール大阪のコアな支持層を一方で固めつつ、「寝た子を起こす」ような地道な取り組みが大事になっていきますね。つまり「無関心」層や世論誘導次第で動く層をオール大阪の支持層に向けていくような、そういう取り組みがいるということかと。

ついでにいえば、これって学級崩壊が起きたクラスを立て直すときに、まじめに授業を受けたい子どもたちを軸に、無関心層やクラスの雰囲気次第でどっちにも転ぶ層の子どもたちを固めて、クラスをぐちゃぐちゃにしてる層と拮抗できるようにしていく作業と似ているな~って思いますね。


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