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できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

神戸の学校で「管理職のなり手がいない」という記事に関して(みんなであれこれ言いすぎて「なり手を減らしてしまった」という視点が必要)

2020-09-12 20:45:24 | 受験・学校

今度は下記の「教育新聞」の購読者限定配信記事へのコメントですが、やはりフェイスブックに昨日書き込んだことに手を加えて、こちらに転載しておきます。神戸の学校で管理職のなり手が減っていて、今後「教頭職への昇任」に際して「筆記試験」をやめることにした・・・という記事へのコメントです。

教頭への昇任で筆記試験廃止 なり手不足解消狙い、神戸(教育新聞2020年9月10日、購読会員限定)

https://www.kyobun.co.jp/news/20200910_06/?fbclid=IwAR1ViIfxozMT5wm9fBS8bohDzWq-wbZioSxMPWYKh5fWV2MucIHvoP0YtbU

<以下、昨日フェイスブックに書きこんだこと=転載にあたって、文面を少し変えています>

ただでさえ校長も教頭や副校長も、仕事大変だし、なり手減ってるのに…。(もっといえば、教職全体の仕事が大変な状況でもあるのに…)

去年の今頃、あれだけ「教員間いじめ」問題で、市長も市教委も政治家(市議を含む)も世論も(マスコミも、SNS上の議論も含む)、よってたかって神戸の学校の管理職いじめまくっていたら、そりゃ「管理職のなり手、おらんようになる」んじゃないですかねぇ。

その結果だと思うんですが、こんな事態を招いているのは。

そろそろ、「みんなでこういう状況をつくってしまった」ことを反省して、教育や学校に対する議論の立て方、課題の解決の仕方を、一から組み直していかないといけないと思うんでしょね。

特に、たとえば何か学校や教委で問題がおこるたびに、「けしからん!」「担当者や責任者やめさせろ、くびにしてまえ!」と言うばかりだった人びとについては、もうそろそろ一線を画して、私は「それが今度は別の問題を生み出しているんやで」「もう少し、今後は議論の仕方を考えたほうがいいで」と考え、今後のおつきあいを「考えさせていただく」ことにしたいと思っています。

<以上で転載終了>


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全国的に実態調査したほうがいいのでは?(「神戸市教委と学校現場間のメールが多い」という記事に関連して)

2020-09-12 20:07:52 | 受験・学校

毎日新聞が流した下記の記事に関して、ツイッターやフェイスブックですでに書いたことに手を加えて、こちらに転載しておきます。

神戸市教委の大量メールが教員を多忙に 調査官3人、内容分析し事務軽減提案へ(毎日新聞2020年9月11日付け配信記事) 

https://mainichi.jp/articles/20200911/k00/00m/040/276000c

要は「この話は全国的に実態調査したほうがいいのでは?」「神戸市教委と学校現場の間だけのことにとどまらない、全国的な傾向なのでは?」「文科省が都道府県教委・政令市教委に送っている問い合わせや調査のメールはどうなるの? あれも中身次第では多々、学校現場に降りてきているはずだと思うけど…」と思ったもので・・・。

あと、電子メールを積極的に活用するような「テレワーク」は「便利」かもしれないが、「働く人を楽にするものではない」ということ。そのことも、この記事からはわかりますね。

<以下、ツイッターやフェイスブックに書いたこと(若干、言葉遣いを修正しています)>

これ、市議会で議員がくだらない質問をしたり、マスコミがなにかの件で記事書いて、それ読んだ市民がなにか怒りに満ちた苦情電話入れたり、市長が思いつきでなにか改革やりたがるたびに、市教委から学校への問い合わせメールが増えてないか。そこも合わせて調べないと意味ないかと。

同様に、文科省からなにかあるたび政令市・都道府県教委に問い合わせや通知送って、現場に周知しておくよう言う。そのたびに神戸市教委から学校現場に流すメール増えてないかも要チェックかと。

そして神戸市長に伝えておきたいのは、視聴が選んだ教育長と教育委員に、総合教育会議を通じていろいろ注文だし続けた結果が、この市教委から学校への大量のメール発信という結果になってる面もあるということ。学校や市教委の対応のあり方を問う前に、ご自身の対応も問う必要があるということ。

そうそう、学校現場に神戸市教委から届く大量のメールの中身等を調査・分析する担当者の力量や観点、そして具体的な改善提案の中身も、今後、いろんな切り口から注意して見ておく必要がありますね。改善提案がかえって仕事増やすとか、業務分析が間違ってることも、しばしば起こりがちですから。

あと、この記事によると、神戸市教委が学校現場に送ったメールの数の調査の対象時期って、例の新型コロナ対応の「臨時休校」の時期でもあったってこと。これ、忘れちゃならないことかと。通常なら校長会や教頭会、担当教員会等々で連絡できたことも対面が無理、メール連絡しか方法取れなかったかもしれませんね。

ちなみに、この「行政どうし、あるいは行政から学校へ大量の電子メールが送られて、みな多忙化してる」問題。たぶん程度の差はあると思うけど、全国各地の市区町村教委と学校現場の間で起きていると思うし、都道府県・政令市教委と文科省の間でも起きていると思います。この件、神戸だけの話で終わったらダメだと思いますね。

もう一つ言っておくと、メール対応等々の「テレワーク」が、必ずしも「実際に働く人を楽にするか、負担軽減・時短を招くか」といえば「そうとは限らんぞ」という問題としても、この「行政どうし、あるいは行政から学校へ大量の電子メールが送られ多忙化してる」問題は捉える必要があると思います。

<以上、転載終了>


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