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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

新型コロナウイルス感染症の対策に「地理」の視点を取り入れる必要があるのでは?

2020-03-29 23:29:09 | 国際・政治

これは昨夜思いついたことで、あれからずっと頭を離れないことなんですが・・・。

一度、都道府県や市区町村といった行政単位を離れて、鉄道や道路といった交通網と各地の地形図を念頭において、新型コロナウイルスの感染拡大の現状把握や予測をマッピングしてみたらどうなるんでしょうね?

ちょうど地震や津波、大雨・洪水や土砂災害などの被害予測をする「ハザードマップ」をつくる要領なんですが。

なにしろウイルスが人と人との密な接触によって感染するのであれば・・・。

・人口密度の高い大都市圏のほうが、人口減少地域よりも感染の危険性は高い。

・その大都市圏に向けて、鉄道や道路などの交通網を通じて頻繁に人が行き来している地域も、感染の危険度は高い。

・その大都市圏のなかでも、最も感染リスクが高いのは、人の出入りが激しいか、長時間密に接触する場所。

ということになりますよね?

また、鉄道や道路などの交通網でいうと、たとえば小さな町と町とをトンネルで結んでいるようなところは、比較的、人の行き来が少ないでしょう。紀伊半島の南部のようなところ、あるいは兵庫県の日本海側がそうですよね。

あるいは瀬戸内の島々とか、九州などの離島にも、やはり大都市圏からの人の往来は少ないでしょう。

逆に東京・名古屋・大阪の三大都市圏のような平野部で、なおかつJRや私鉄の各線が縦横に路線を通しているようなエリアは、人の行き来はその分多くなるはずです。

あるいは三大都市圏から新幹線で行き来できるエリア、それも東海道・山陽新幹線で「のぞみ」が停車する駅のある町には、三大都市圏からの人の往来があるので、それ相応の感染拡大が見込まれるかと思います(これはJRの特急停車駅でもいえるかもしれません)。

そう考えると、ウイルスの感染拡大の現状把握や予測については、実は都道府県や市区町村という行政単位よりも、長い年月をかけて歴史的に形成されてきた人の往来と交通網の様子(=人文地理的環境)、さらにその往来や交通網をつくってきた自然地理的環境から把握したほうが、より詳細に状況をつかんで、予測ができるように思うんですけどね…。

「せめて都道府県単位ではなくて、市区町村という基礎自治体単位で」の状況把握といいますか、マッピングをしたほうがいいように思うのは、私だけでしょうか…。

以上のような次第で、新型コロナウイルスの感染拡大の防止策については、たとえば自然地理、人文地理といった「地理」の視点から、行政の単位とは別の切り口で問題を考えてみることも必要ではないかと思います。

ある方からは「そのアイデアを活かして、誰かが実際にデータを集めて、マップつくったら?」「ネット上でのオープンな議論で・・・」というようなご提案もいただいたのですが、そこまでする心身の余裕は残念ながらありません。なので、この私のアイデア、「使ってみよう」と思う方はぜひ、使ってください。よろしくお願いします。

※2020年度の新学期から「社会科地歴科教育法」なる科目も担当することになって、このところ「地理」の勉強をしなおしているので、こんな感覚になっております、はい・・・。

※昨夜~今朝にかけて、ツイッターやフェイスブックに書いたことを整理して、転載しておきました。


今日(3月29日)のプリキュアの話です。

2020-03-29 20:50:00 | プリキュア話

今日も日曜日。今朝のプリキュアの話をふりかえっておきたいと思います。

例年、だいたい3月末からしばらくのあいだのプリキュアは、その年のプリキュアたちひとりひとりのキャラクターと仲間関係の両方をていねいに描いたり、その年の舞台設定となる物語を描いたり・・・という感じですね。

今日の放送分も、ひなた=キュアスパークルに焦点をあてて、ひなたのキャラクターを描きつつ、のどか=キュアグレース、ちゆ=キュアフォンテーヌとひなたとの関係をていねいに描こうとしていました。

そのひなた=キュアスパークルのキャラクターですが、まあ、「ダンスとファッションが大好きで、そそっかしいし、思い込んだら突っ走る。でも、友だち思いの心根のやさしい子」というところでしょうか。

今日の放送分でも、たとえばひなたは自分がダンスをしている動画をネット上にアップして見せたり、のどか・ちゆをショッピングモールでの写真撮影会に連れていったり…(ちゆは最初、あまり乗り気でなかった様子でしたが)。その写真撮影会ですが、かわいい服を着て、ネイルシールを貼ったり、ヘアアクセサリーをつけたりして、「お姫様」のような感じで写真を撮る会ですね。ひなたはのどかやちゆに、ファッションやメイクのアドバイスをして、楽しそうです。どうやらのどかの家に行ったときに、病気療養をしていた頃の楽しい写真がないことに気付いたので、ひなたは楽しい写真をいっしょに撮ろうと思い、この撮影会に連れて行ったようです。

ただ、病み上がりののどかを無理にショッピングモールで連れまわしたので、のどかは疲れてしまった様子。その様子を見て、ひなたは自分がまた突っ走ってしまった…と、のどかに謝ります。ちゆには「あまり無理しない方が…」と言われたのですが、でも、のどかは「楽しいから、まだ帰らない」と言います。

そんなときに、子犬のラテ(=ヒーリングアニマル)が居なくなります。そのラテをひなたが探しているときに、シンドイーネとメガビョーゲンが現れて、ショッピングモールを壊し始めます。「わたしひとりでなんとかする!元通りにする!」と、ひなたはキュアスパークルに変身して、メガビョーゲンとたたかいはじめます。でも、今度のメガビョーゲンは宝石からつくられたようで、すごい頑丈。キュアスパークルの攻撃を弾き返してしまいます。そんなキュアスパークルに、シンドイーネは「3人でもまだまたたいしたことないのに、たったひとりで勝とうなんて、なにも考えてないでしょ?」と語りかけます。

「まただ…」と落ち込みはじめたキュアスパークルのところに、のどか・ちゆが追いついて、キュアグレース・キュアフォンテーヌに変身します。「ごめんね、またひとりで突っ走って…」と謝るキュアスパークルに、キュアグレースは「自分のことそっちのけでファッションのことアドバイスしてくれてうれしかった。楽しくて胸いっぱい」と。キュアフォンテーヌも「最初は乗り気でなかったけど、スパークルが一生懸命だったから、一緒にやってみたら、だんだんわくわくしてきた」と伝えます。

そのことばを聴いて、キュアスパークルは元気が回復。氷のエレメントをつかってキュアフォンテーヌがメガビョーゲンを固めている間に、キュアスパークルがメガビョーゲンをスキャンし、宝石のエレメントを救い出して敵を倒します。

ラストの場面では、プリキュアたち3人が「お姫さま」のような衣装を着て撮った写真ができあがります。その写真を「のどかの部屋に飾ろう」と、ひなたが言います。のどかはひなたに「ありがとう!」と。ちゆは「最初からそうしたかったんでしょ」と一言。「また3人で写真撮ろうね」というかたちで終わりました。まあ、こんな感じで、ひなた=キュアスパークルのキャラクターを描きつつ、3人の仲間関係の深まりが描かれた…というのが、今回の放送分でした。