できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

いよいよ大阪市議選ですね。

2007-03-30 16:23:55 | 国際・政治

いよいよ今日から、大阪市も市会議員選挙がはじまります。投票日は4月8日(日)、それまで9日間の選挙戦、ということになります。

さて、私の立場からすると、今回の市会議員選挙での注目ポイントは、ずばり「青少年施策」。あるいは「子ども施策」といってもいいかもしれません。今の厳しい財政状況下で、行財政改革を一方で実施しながら、どの程度「子ども施策」「青少年施策」に力を注ぎ、今までよりもレベルを低下させない、いや、もっといいものにしていくような提案をすることができる候補者か。市議会の各会派が、そういう候補者をどれだけ当選させることができるか。そこを注目したいと思いますね。

特に、「落選運動」というのはあまり好きではないので、「こんな人に当選してほしい」という形で書きますが、やっぱり、この間の青少年会館条例「廃止」の問題をめぐって、その「廃止」提案の持つ問題点について、積極的に大阪市議会で市長側に意見を述べたり、あるいは質問をしたような現職市会議員には、引き続き、市会議員になってほしいと思いますよね。

また、「子どもの権利条約」の趣旨に沿った教育や児童福祉施策の充実を主張するとか、大阪市の「次世代育成支援行動計画」の内容の充実・実施とか、来月からスタートするこども青少年局のとりくみに積極的にかかわろうとする市会議員であれば、私などは応援したいと思いますよね。

さらに、今、大阪市役所側が提案している「創造都市戦略」の中身を精査して、そこにきちんと地元住民の参加とか、子どもの参加ということを位置づけなおして、社会教育・生涯学習や文化振興のとりくみと「まちづくり」のとりくみを連携させていけるような、そんな案の出せる市会議員も、私だったら応援しますよね。

そして、経済面などで生活困難な状況にある家庭の子どもや、障害のある子ども、不登校・ひきこもり傾向のある若者、非行傾向のある若者、いわゆるフリーター・ニートと呼ばれる状態にある若者などに、現状でできる限りのとりくみをやっていこうという意欲のある候補者にも、私だったら当選してほしいな、と思いますよね。

逆にいえば、今までの任期の間、こういったことに現職市会議員がどれだけ積極的に取り組んでくれたのか。そこをよくみたいとも思います。特に、青少年会館条例「廃止」のときや、その前の児童館・トモノス(勤労青少年ホーム)の「廃止」のときに、現職市会議員がどんな様子だったのかを、私だったら注目しますけど。

いずれにせよ、今回の大阪市会議員の選挙、とても重要です。どういう人たちに投票が集まり、どういう人たちが新しい市会議員になって、どんな形で会派が構成され、市長側から出てくる各種の市政への提案に対応するのか。あるいは、その新しい市会議員たちが、どういう形で市長側に対して、市政全般に対して建設的な提案を行っていくのか。私は「青少年施策」や「子ども施策」の部分から、この選挙戦の行方と、当選後の市会議員の動きを、じっと見守っていきたいと思います。


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