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tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

庭の花は茶花に使うように・・・

2014-07-21 17:46:50 | 日常雑感

7月21日(月)海の日
梅雨明けも近い今日は、爽やかな風の心地よい一日でした。
今日は「海の日」でお出掛けになった方々も多いいかと思いますが、こんな日は家でのんびりするのが一番と決め込んで、何もしない一日にいたしました。

   

   ヒベリカムの実

初夏に黄色い花を咲かせておりました「ヒベリカム」がこんな鮮やかな実をつけておりました。
こういった実も茶花として使えるので便利です。
とかく夏は茎の長い花が多く、こうした赤い花を根〆に使うと花が絞まって見えますので便利かと思います。

   

   ヤブミョウガ

この花も夏の花の無い時期にたくさん咲くので助かります。
ただ大きくなりますから、春先に一度摘めておくと程々の大きさで便利に使えます。

この花が咲く頃毎年書いているような気がいたしますが、繁殖力が大勢で、ブロックで出来た頑丈な垣根を越えてお隣さんの庭にも侵入してしまいます。
今はお隣さんと方がたくさん咲いております。

幸い花の好きなお隣さんですので、喜んで楽しんでくれておりますが、栽培には注意が必要かもしれません。

   

   キンミズヒキ

キンミズヒキという優雅な名前を頂戴しておりますが、本来の水引とは程遠い花だと思います。
水引には3種類ありまして、赤い花を付ける「ミズヒキ」と、同じような咲き方をする白い「ギンミズヒキ」があります。

ギンミズヒキは珍しい花で、中々お目に掛かれない花の一種かも知れません。
この2種とは花も葉も全く形態の違った黄色に咲くだけのものですが、どなたがが、「金ミズヒキ」と呼んだのでしょう。

この花も凄い繁殖力がありますので、栽培にはご注意を・・・




人形が子供達を話に引き込んで・・・

2014-07-20 18:28:28 | 日常雑感

7月20日(日)
はっきりしないお天気でしたが、今日も夕立があるとの予報が出ております。

今日は隣町で「人形劇フェスタ2014」という催しがあり、そのビデオ撮影を頼まれましたので行って来ました。

   

   人形劇

子供たちはどの演目も食い入るように見つめておりました。
「赤ずきんちゃん」などでは、客席の子供たちが大騒ぎで、「逃げろ!逃げろ!」とか、「おばちゃんじゃない。行っちゃダメ!」とか言った声があちらこちらから聞こえておりました。
真剣に見ているんですね。

   

   大勢の親子連れ

午前の部、午後の部とはっきり分けて演じられておりましたが、どちらも満員の盛況ぶりに、主催者側は嬉しい悲鳴といったところですか・・・
それにしても集まるものですね~。

   

   おはなし

午後の部では、友人がひとりで出て参りまして、一人で人形を使いながら、腹話術のような形式で楽しいお話をしておりました。
子供たちを話術で引っ張り込んでしまう上手さには驚きました。

普段から怠りなくあちこちで演じているからでしょうが頭が下がります。
来年も開催を約束しておりましたから、きっとやるんでしょうね。その時は、また声がかかると思います。

お疲れ様でした。

お棗は?花火蒔絵中棗で・・・

2014-07-19 17:51:12 | 茶の湯

7月19日(土)
朝から雨が降ったりやんだりしております。梅雨が明けていりませんから当然ですが・・・。
今日も自宅でのお稽古でした。

   

   お菓子

お菓子は、「水面の華」という銘のお菓子でした。
ひと口入れた時は分かりませんでしたが、噛むごとにほのかな生姜の味がいたしまして、餡子の甘さと生姜が良く合って美味しくいただきました。

   

   拝見

(客)お棗お茶杓の拝見をお願いいたします。と乞うと道具が拝見に出されます。
(客)お棗は   
(主)花火蒔絵中棗でございます。
(客)お塗は?
(主)〇〇でございます。
(客)お茶杓のお作は?
(主)〇〇でございます。
(客)ご銘は?
(主)〇〇でございます。
(客)ありがとうございました。

こんな問答で拝見が終ります。

自分の道具を点前のひとつとしてお見せするというのは茶道独特の事だとは思いますが、若い人たちにとっては、帛紗の扱いを覚えられるし、茶道具を大切に扱う事も覚えると思います。
ましてや、道具に名前を付けて愛おしむように大切にしているという事も分かりますから、道具をおろそかに扱ってはいけないという事を身に着けてくれると思います。

   

   一服

毎週の事ですが、お稽古の終わった後の一服を楽しんでおります。

「聴雨観風」は雨を聴き風を見るだそうで・・・

2014-07-18 19:49:43 | 茶の湯
7月18日(金)
朝から雨模様の一日でした。
今日は自宅でのお稽古でしたので、皆さん雨の中ですがお出でになりました。

   
   
   花

花は、半夏生、桔梗、唐糸草、岨菜、鷹羽芒の5種で、全部感じで書くとこんな風になります。
特に岨菜の「岨」は、山道の脇という意味らしく、花の名前の由来が良く解ると思います。

今我が家に咲いているすべての花々です。
次の稽古日には・・・といつも気にしておりますが、そのたびに何かが咲いておりますので助かっております。

   

   軸

伝衣老大師の墨蹟で「聴雨観風」雨を聴き風を見るそんな意味だと伺っております。 
我が家とは数十年のお付合いをしております、軸や表具を専門にしている方から、「伝衣さんが出ました」と電話がありましたので内容を聞いて、清水から飛び降りてしまいました。
そんな思い出のある軸です。

   

   床の間

今日の床の間です。

線の細い墨蹟ですが、堂々と稽古場を〆ております。
いつも思いますが、修行をしたお坊さんの字は何とも言えない力を発揮しておりまして、どんなところでも、どんな状態でもその場をきちんと、それらしい雰囲気にしてくれます。

墨蹟を拝見するのに、上手い下手を言ってはいけないと云われておりますが、その通りだと思っております。


賢いカリガネソウは、しっかり子孫を残す

2014-07-17 17:40:48 | 徒然日記
7月17日(木)京都八坂神社祇園祭
日差しはありませんでしたが、蒸し暑い一日でした。

木曜日は明日からのお稽古に備えます。
最近手付かずになっておりました庭の掃除と手入れを始めてしまいました。
9時半ごろから始めましたが、始めて見れば草を抜いたり、伸びた枝を切ったりと次から次へと目に留まります。

   

   カリガネソウ

庭掃除をしている最中に綺麗に咲いている「カリガネソウ」を発見。
毎年の事ですので見慣れている花なのに何だか感動してしまいました。

この花は子孫を残すため様々な工夫をしております。
下の花びらが大きくせり出しているのは、昆虫が止まりやすいように、白い斑点が入っているのは、ここに蜜があるよと教えるために、そして、雄蕊と雌蕊がカーブしているのは、やって来た虫の背中に花粉を付けるためと云われております。

   

   花の拡大

この花は、草全体の香りが強く、庭の通り道などに植えておくと、通って触る度に強烈な匂いを発します。触らなければに匂いませんから、茶花にも使う事が出来ます。

クマズラ科カリガネソウ属で、日本全土の日当良く、余り乾かないところに自生しているといいますが、野生の花を見たことがありません。

我が家でも奥まったところに植えてありますから、あまり日は当たりませんが、毎年良く咲いてくれます。

今、この文章を書いている部屋で、先日、我が家にやって来た掃除ロボットが、私の代わりに、何かしゃべりながら掃除をしております。

私だったら、15分くらいで済ませる部屋を1時間くらいかけて掃除をいます。


真剣なお稽古は汗が噴き出して・・・

2014-07-16 18:06:43 | 茶の湯
7月16日(水)
湿度の高いムシムシとした一日でした。

今日も大學のお稽古でした。
こちらの大学はお休み(代休)だそうで、静かなキャンパスでした。お茶をするのにはちょうど良い静かさの環境と言えます。

  

  床の間

こちらも檜扇1種だけの寂しい花でしたが、どちらも同じようにと心がけておりますから、いつもように同じです。

静かな分、力が入りまして、こちらの2年生も拝見を初めて行って見ました。
何でもない所作ですが、中々手が思うように動かず、大汗をかいておりました。
指先の器用さのある子とそうでない子の差がちょっと出ます。しかし、何度か繰り返してやっていれば、直ぐに同じようにできるようになりますから全く問題はありません。

それでも、みんな久しぶりに流れるような汗をかいたのかも知れません。座っていた畳が濡れているので分かります。
それだけ真剣という事ですから、こちらも真剣さにこたえなければならないと思っております。

   

   ソバナ

私も汗びっしょりになっておりましたが、自宅に帰り野草棚に行き、植木鉢から流れ出るほど水をやり、やっと気持ちが穏やかになって参りました。
お稽古の後しばらくは気持ちが高ぶっておりまして、中々落ち着きませんが、こうして好きな花に水をやって、緑を見ていると心が落ち着いてまいります。

野草棚では、ソバナが咲き始めておりました。
里山の道の端などにたくさん咲いておりますので「ソバナ」という名が付いたと聞いておりますが、その真偽は分かりません。

キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草で、栽培しやすい花ですので、一鉢育てておくと、今頃花の無い頃に咲いてくれます。

試験の前だというのに・・・

2014-07-15 18:34:06 | 茶の湯
7月15日(火)
蒸し暑い日が続いております。

今日は大学のお稽古でした。
試験前だというのに大勢集まってのお稽古になりました。


   

   花

花は檜扇1種です。
我が家の花もいよいよなくなって参りまして寂しいですが、檜扇一種となってしまいました。
余り好ましくない事です。

今日は1年生が多く、2か所でのお稽古になりましたが、上級生にかわるがわる見てもらいました。
上級生もそれぞれの癖がありますので、一人だけでずっと見ていると、その人の癖がそのまま1年生に伝わってしまいますので、かわるがわる見てもらうのがベストのような気がいたします。

   

   お菓子

お菓子は涼しそうでしたので、ご銘はとたずねると、「雫」ですという返事でした。なるほど、そういえば雫に見えなくもありません。

見た目も涼やかで、頂いても美味しい、そんなお菓子でした。
夏休みに入ると、ここのお菓子屋さんのご指導で、お菓子作りの体験をすることになっております。

   

   一服

丁度三時ころになりますと、お菓子を出してくれます。
それでもお稽古の途中では食べられませんから、頃合いを見計らって頂きますが、じっと見ている子が必ずおりまして、お菓子に手を伸ばすと、お茶を入れ準備を始めております。

食べ終わる頃には、いいタイミングでお茶が運ばれて参ります。
ふくよかなお茶は、しゃべり続けた喉をやさしく潤してくれます。

英気を養って、後半戦に突入です。

茶会の趣向は連想推理で面白く・・・

2014-07-14 17:37:25 | 茶の湯
7月14日(月)
日差しはありましたが、カラッとしたお天気ではありませんでした。かなりの湿度を感じておりました。
月曜日はストレッチでスタートです。今日も元気に行って参りました。
いつもの事ながら自分で自分に負荷をかけての運動ですので、筋肉や関節が痛い日が続きそうです。

今日も昨日のお茶会の話を少ししたいと思います。

   

   香合

変わった形の香合でした。
見た事のある形に目を凝らしてある物を思い出しました。

お家元の行事などで訪問すると、その時に下賜されるお菓子の形でしたのでびっくりいたしました。
お道具の説明では、お菓子の形をそのままに「糸巻」として作らせたとのことでした。

考えもつかない発想に只々ビックリするばかりでした。
乾漆の見事なものでした。

   

   莨盆

六瓢透手付、高木玉榮の作で正面に家元の花押が堂々と眩しいほどの力強さで書かれておりました。
青竹の灰吹も爽やかな莨盆でした。

   

   薄器と茶杓

点前が終るのを待って、薄器と茶杓が拝見に出されておりました。

薄器は舟橋
茶杓は不見斎の作 銘「二星」

こうして道具を拝見すると、一つの物語が見えてまいります。
糸巻の香合は「織姫」を連想させます。そして、茶杓の銘は「二星」です。
頂いたお菓子が「天の川」という銘の物でしたので、天の川を挟んだ「織姫」「彦星」が頭の中に見えてまいりました。

「織姫」「彦星」は逢瀬を楽しむことができたでしょうか。
もしかしたら、ご亭主は、「舟橋」で川を渡らせたかったのではないでしょうか?

信州の七夕は旧暦で行われるのでしょうからこれからです。「織姫」「彦星」もきっと会う事が出来ると思います。
こう考えているのは私だけであって、本当は全く別の事かも知れません。お茶会はこうした連想推理を働かせて望むと、また楽しいものです。

たとえ違っておりましても、楽しいではありませんか。
楽しい取り合わせのお茶会でした。

緑に囲まれたホテルでのお茶会は・・・

2014-07-13 17:07:48 | 茶の湯
7月13日(日)
朝から雲が広がっておりましたが、午後からはとうとう降り出しました。

今日は知人が釜を掛けるというので軽井沢まで行って来ました。
軽井沢の気温19度。緑豊かなホテルでのお茶会でした。

   

   立例席

ホテルには立派なお茶室がありますが、何百人という人数ですのでとても入りきらませんので、大きな部屋にお茶ができるようにセットをしてのおもてなしという事でした。

   

   垂發

垂發にはお家元の短冊が掛けられており、その下にはアユ籠に葉ボタンとオグラセンノウという珍しい花が生けてありました。

   

   珍しいオグラセンノウ

もう一席は、お客様は椅子に腰かけておりますが、点前座には畳を持ち込んでのお点前でした。私たちは後ろの方におりましたから、お点前は全く見る事が出来ませんでした。

   

   床の間

江月和尚筆「照徹大千界」だそうですが、残念なことに意味までは聞き取れませんでした。

江月宗玩は津田宗及の子で、9歳の時大徳寺に入って春屋宗園に仕え、のちに大徳寺、崇福寺、南宗寺などの名刹の住持を歴任し、宗旦と親交して千家復興に手を差し伸べ、大徳寺と千家との結合に大きな足跡を残し、生前から多くの茶人たちにその墨蹟を愛好されていた。(美術辞典より)

   

   床の花

末広籠にシキンカラマツ、フシグロセンノウなど信州の花々が生けてありました。大きな花入れですたが、見事に調和のとれた綺麗な花でした。

   

   林の中のレストラン

お茶席も一回に70名ほど入っておりましたから、早々と終わりましたので、林の中に立つイタリアンレストランに入りランチを頂き帰路に着きました。

緑に囲まれた素敵なホテルでのお茶会でした。





大津絵の雷さまの茶碗で一服・・・

2014-07-12 18:11:12 | 茶の湯
7月12日(土)
台風の余波はまだまだですが、朝から青空が広がっており、気温もグングンと上がり連続の真夏日になっております。

今日も自宅でのお稽古でした。

   

   お菓子

お菓子は蛍を描いたお饅頭でした。
今頃の時期は、あちこちで蛍祭りを行っております。
そうしたイベントを開催すると人は集まるようです。

子供の頃、ホタルを追い駆けました経験のある私としては、大勢の人が集まっているところでの蛍狩りなどは思いもよらない事です。
近所の子供たちが自然に集まりはしても、それぞれの楽しみ方をしたように覚えております。

そういった意味では、今の子供たちは可哀想なような気がいたします。
もっとも大人でさえ蛍を見たことがないという人もおりますから、可哀想なのは子供たちだけではないようです。

   

   終ってからの一服

今日は、この時期には必ず使う、大津絵で雷様を描いてある茶碗で頂きました。
雷様が太鼓を海に落としてしまい大慌てで海中から吊り上げようとしている面白い絵が画いてあります。

   

   海中の太鼓

台風が多くの雨を降らせましたから、当分の間、雷様は必要ありませんので、しばらく太鼓を吊り上げることなく遊んでいてほしいと思っております。
それにしても大津絵は見ていて楽しい・・・。

今日で1週間の終わりです。
毎週の事ですが、今日もお稽古が終わった後の開放感はいつも事ながら新鮮です。