tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

茶会の趣向は連想推理で面白く・・・

2014-07-14 17:37:25 | 茶の湯
7月14日(月)
日差しはありましたが、カラッとしたお天気ではありませんでした。かなりの湿度を感じておりました。
月曜日はストレッチでスタートです。今日も元気に行って参りました。
いつもの事ながら自分で自分に負荷をかけての運動ですので、筋肉や関節が痛い日が続きそうです。

今日も昨日のお茶会の話を少ししたいと思います。

   

   香合

変わった形の香合でした。
見た事のある形に目を凝らしてある物を思い出しました。

お家元の行事などで訪問すると、その時に下賜されるお菓子の形でしたのでびっくりいたしました。
お道具の説明では、お菓子の形をそのままに「糸巻」として作らせたとのことでした。

考えもつかない発想に只々ビックリするばかりでした。
乾漆の見事なものでした。

   

   莨盆

六瓢透手付、高木玉榮の作で正面に家元の花押が堂々と眩しいほどの力強さで書かれておりました。
青竹の灰吹も爽やかな莨盆でした。

   

   薄器と茶杓

点前が終るのを待って、薄器と茶杓が拝見に出されておりました。

薄器は舟橋
茶杓は不見斎の作 銘「二星」

こうして道具を拝見すると、一つの物語が見えてまいります。
糸巻の香合は「織姫」を連想させます。そして、茶杓の銘は「二星」です。
頂いたお菓子が「天の川」という銘の物でしたので、天の川を挟んだ「織姫」「彦星」が頭の中に見えてまいりました。

「織姫」「彦星」は逢瀬を楽しむことができたでしょうか。
もしかしたら、ご亭主は、「舟橋」で川を渡らせたかったのではないでしょうか?

信州の七夕は旧暦で行われるのでしょうからこれからです。「織姫」「彦星」もきっと会う事が出来ると思います。
こう考えているのは私だけであって、本当は全く別の事かも知れません。お茶会はこうした連想推理を働かせて望むと、また楽しいものです。

たとえ違っておりましても、楽しいではありませんか。
楽しい取り合わせのお茶会でした。
コメント
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