今朝はいつになく家の電話が何度もなりました。
実家の母からと、10年近くお付き合いのあるドラッグストアの店主さんから。
母は私の体調のことがずっと心配なようで、私は淡白な娘であまり親に心配掛けるような話をしないので、余計気になるんですね。
とはいえ、心配なのは高齢の母たちの方なんです
じきに80歳になろうかという両親は、病気を抱えながらも気を張って暮らしていますが、ときどき「転んだ」とか「腰が痛くて起きれない」とかこぼします。
こぼすわりに、病院で診てもらいなさいよと言っても「イヤだ」と言い張るし。
そういう頑固なところは年をとっても変わりませんね・・・。
親から電話があるたびに心臓がドキン!とするのも、自分も年を重ねて親の老いをリアルに感じるようになったからでしょう。
いつかここにも書きましたが、昔、寺山心一翁先生に紹介されて飲み始めた「百毒下し」というお薬を長年買っていたドラッグストアの奥さんからも「長い間お世話になりましたが、私も体調がすぐれないようになって、とうとう店を締めることになりました」というお電話をもらいました。
いつもお安く提供していただいて、ほんとうに有難かったのですが、お子さん方もそれぞれ違う道で独立されてしまい、今のご夫婦の代で辞めてしまわれるんだそうです。
私は長い間当たり前のように電話で注文して届けていただいていたのだけど、やはりずっとというわけにはいかないのですね。当然なんだけど。
とても残念で寂しい。
親もいつまでも健在ではありません。
当たり前だと思っていることも、実はすべて無常なのです。
過ぎ去ってしまって気づくより、今身のまわりに当たり前のようにあることに、ありがとうと思う気持ちを忘れないようにしたいなとつくづく思いました。